河合隼雄のレビュー一覧

  • 縦糸横糸
    産経新聞に掲載されたコラムをまとめたものなので、興味のあるコラムから読むことも出来、読み終わったあとも手にとって再び目次からたどることも出来るのが非常に魅力的。新聞のコラムだったこともあり、短くて非常に読みやすい。
    神戸連続児童殺傷事件やオウム真理教関連事件などについて河合隼雄氏がどの様に考えていた...続きを読む
  • 魂にメスはいらない ユング心理学講義
     日本の心理学者の中でも著名なユング派河合隼雄氏と詩人の谷川俊太郎氏の対談集。
     この二人を対談させようと考えた人に金一封。肩を抱いて赤提灯の下で熱く語り合える気がする。
     なんて素敵なチョイス!
     濃いよ、ホント濃い。
     物事は突き詰め過ぎると、いつしか物凄く簡略化されていく・・・っていうのの見本...続きを読む
  • 心理療法個人授業
    心理療法…というか、臨床心理学というものに対して抱いていた疑問について、いくつかの解答が得られた。
    心理療法、精神分析、カウンセリング…似て非なるものの違いと共通点や、「心理学は科学なのか?」についての回答、どれも興味深かった。

    南伸坊の質問は実によいところをついている。僕が以前から疑問に思ってい...続きを読む
  • コンプレックス
    一家に一冊本。

    現代の病巣がこの本一冊で解決するんじゃないかしら。40年近くも前に書かれた本とは思えない。

    色々な壁にぶつかった時 頑張れ自我 って思うだけで 結果はどうであれ前向きになれる気がする。
    嫌な相手と対峙した時も その人の自我ではなく、コンプレックス を思うことで、少しだけ心を広く接...続きを読む
  • 母性社会日本の病理
    母性原理と父性原理の違い。
    能力主義と平等主義。
    日本人の自我構造。
    夜の意識とイメージ、、等々興味深かった。

    個人的には、相手の母性原理から来ることで、
    あたしを責めているようなことがあっても、
    気にしなくていいってことがわかった。
  • 人の心はどこまでわかるか
    学校の職員文庫の片隅にあったのを拝読。

    河合さんの経験に基づく考えや思いが詰まった本で、
    しかも、語り口が柔らかいので、とてもわかりやすく読み進めることができた。

    この本を読んで、内容を理解し、そのことを実践できるのであれば、
    学校教育の質ももっとアップするだろうなぁと思いつつ…
    この本に限らず...続きを読む
  • 父親の力 母親の力 「イエ」を出て「家」に帰る
    子供をこの現代社会で育てようとすると、本当に
    いろんな問題に日々直面します。(ちなみにうちは
    共働き家庭です。どちらもハードなお仕事です。
    しかも、結婚してから旦那の家に同居しています。
    7人家族いれば、いろいろあるわけで・・・。)

    私達の小さい頃とは違って、スーパーに買い物をお願いして
    お遣いさ...続きを読む
  • 働きざかりの心理学
    メソです。
    私は、考えさせられた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
    今までとは違う、「何やら不可解な気持ち?」がわき出した中年ご夫婦におすすめの一冊です。
  • 家族関係を考える
    女性の社会進出にともなって、「社会の中での女性の地位を男性と機会平等に」「家事・育児もすべて平等に」などの意見をきくことがあるように思う。

    その一方で、性別の違いに伴い、本来果たすべきと期待される役割も異なる面もある。それが一番顕著になるものが「家族関係」「育児」のようなものだろう。

    本書では、...続きを読む
  • 魂にメスはいらない ユング心理学講義
    河合隼雄さんが箱庭療法やユング派について谷川さんとの対談形式で語る本。専門的過ぎずわかりやすいです。谷川さんの質問が鋭く、また深い心理学の知識をお持ちであることに驚きました!
  • カウンセリングを語る(上)
    手元においておきたい本
    カウンセラーとして仕事をしている人に、是非読んでもらいたい。

    20091102
  • 昔話の深層 ユング心理学とグリム童話
    河合隼雄先生が、ユング心理学の観点から、グリム童話の中に隠されている「人の心の奥底につながる意味」をわかりやすく説明されています。巻末には、本書で取り上げられている童話の物語が掲載されているので、知らない童話についてもきちんと理解することができます。
  • 魂にメスはいらない ユング心理学講義
    谷川俊太郎さんが聞き手になって投げかける質問に河合隼雄さんが答える形で展開する心理学講義。
    驚くのは谷川さんの心理学的知識、あるいは考察の深さでした。
    ユング心理学の入門書としてお勧めかもしれません。
  • 影の現象学
    河合先生は文章が上手なので引き込まれます。
    ユング派云々とか、そういうのは置いておいて、読み物として面白かった。
  • 昔話の深層 ユング心理学とグリム童話
    ユング派の心理療法家であった河合隼雄氏が、その心理学的な考察に基づいて主にグリム童話と日本の昔話をいくつか挙げて読み解いている。
    今まで読んだことのあった河合氏の他の著書同様、なかなか興味深い内容。ではあるが、以前心理学にも興味を持っていた時期ではなく、なぜか今…

    ふと書店で目にして読んでみようと...続きを読む
  • 源氏物語と日本人 紫マンダラ
    内容紹介:心理療法家・河合隼雄は語る。「これは光源氏の物語ではなく、紫式部の物語なのだと思うようになった。千年も以前に、これだけ『個』ということを追求した一人の女性がいたという事実に興奮してしまって、しばらく眠ることができなかった」と。心理療法家の目はそこに、いま日本人が直面している生き方の問題を解...続きを読む
  • カウンセリングを語る(上)
    2009.02.03. こういう風に、とてもわかりやすくカウンセリングのことを話せるのは河合さんくらいだろう、と思う。ネガティブな言葉を使わない、駄洒落もおもしろい、本当に素敵な話し方をされる。「おもしろい」をいろんな意味、重みを持たされて使われるのが印象的。具体的な症例があんまり出てこないのも助か...続きを読む
  • 影の現象学
    私が手元にあるのは1976年に思索社から出版されたものだが、今では講談社学術文庫で手に入る。数多い河合の著書の中でも代表的なものの一つだろう。ユングの 「影」の概念を中心にしてユング心理学の世界が語られ、「影」という視点からのユング心理学へのよき案内ともなっている。

    自我は、まとまりのある統一体...続きを読む
  • 魂にメスはいらない ユング心理学講義
    読んでるとググッと引き込まれます。
    谷川俊太郎さんの詩人の感性と河合氏の懐の深さで、ユング心理学とか魂とかいろいろ考えさせられました。
  • コンプレックス
    at first imp/
    文字通り目ん玉ひん剥きましたとも!一般的にいういわゆる「コンプレックス」が実は本来はこんなに違う意味だったなんて…!
    しかしこっちはこっちで怖いっつーかすげえっつーか、うん、ものすごく、面白かったけど………。