ロシアの侵攻には当てはまらないが、様々な紛争やテロの原因がよくわかる。国土が生み出すシステムの歪み、そうしたシステムがテロや紛争を生み出す。問題は、システムにあるという視点を改めて認識する。
システムの問題をどう変えて行くのか。システムはどう成り立っているのか。環境問題への取り組みに大切な視点であ
...続きを読むり、その視点は、紛争や社会問題を解決する上で共通する鍵なんだと思う。そこが、自分の興味の原点だということを思い出す。色々と目先のアレやこれやに翻弄されてきているけれども。単純に、システムの課題を捉えて対処すること、当事者や現場の参加の上で合意形成して行くこと。自分のライフワークで取り組みたい事柄を抽象化し、ぶれない軸とすることが漸くできた気がする。
システム、制度から課題を見て、実態からの乖離を解くために参加型でやるということ。そして、システムのバックアップとしてのオルタナティブを持ち、越境して行き来すること。立って半畳寝て一畳、天下取っても二合半という、有限の人として生きること。自分のやりたいこと、やり方を言葉にできるようになってきた。
作品に戻り、アフリカのリバーステクノロジーの話は面白かった。柔軟に対応することで、何らかの発展の目はあることに期待したい。
ただ、物語のように簡単に社会の問題は解決できないところが、現実の差異を痛感させられるところだった。