阿津川辰海のレビュー一覧

  • 透明人間は密室に潜む
    傑作ミステリ短編集。四編はどれも「もしもこのような状況になったら」「もしもこういうことが起きたら」という設定であり、あまり読んだことのないテーマの作中が多い。どの作品も最後に驚かされ、思わず「やられた!」と叫ぶこと間違いなし。
    表題作『透明人間は密室に潜む』はタイトル通り「透明人間」が登場する“特殊...続きを読む
  • 紅蓮館の殺人
    山火事が起こる中、落日館に集まったメンバーは、探偵とその助手、元探偵、館の住人を装っていた詐欺師、登山客を装った盗賊、実は解決した事件の犯人であるシリアルキラーの近隣住民と…とんでもない状況。

    そして山火事が迫っているというタイムリミット付き。館で起こった凄惨な殺人事件の解決と並行して隠し通路を見...続きを読む
  • あなたへの挑戦状
    あなた=読者 のいつものパターンかと思いきや、まさかの阿津川先生×斜線堂先生のお互いの挑戦状だったんですね。
    各々の作品のみでしたら★3かも。お互いに挑戦するという、ありがちな競作本ではなかったため★4。巻末の日誌のようなお二人の備忘録が読み応えありました。これで★5。
    テーマだけ相手に与えて、それ...続きを読む
  • 黄土館の殺人
     読むのを心待ちにし、ようやく読めました!すごくよかったです。好きだなぁ…このシリーズ!!

     「紅蓮館の殺人」「蒼海館の殺人」に続くシリーズ3作目は、「黄土館の殺人」です。火、水ときて、土ですね…。殺人を企む小笠原が、地震による土砂崩れによって、土塔館への行く手を阻まれてしまい肩を落としていると…...続きを読む
  • 黄土館の殺人
    炎、水の次は土、つまり地震

    阿津川先生の最新作。

    紅蓮館、蒼海館に続く、館四重奏シリーズの第3作。

    紅蓮館では炎が迫る、蒼海館では水が迫る、今作はなんと、地震が迫る。まぁ、土と来たらこの流れになるのはわかってましたが、読むのが楽しみで仕方なかった。

    このシリーズは毎作、600ページ越えの大ボ...続きを読む
  • 紅蓮館の殺人
    本屋さんで「これ何か面白そう」と手にした本。
    今まで読んだことの無い作家さんは合う合わないがあるけど今回後者でした。
    とっても読みやすかったし読み返したくなる本。
    最初難しいかなって思ったけどスラスラ読めました。
  • 黄土館の殺人
    今回も奇想天外なトリックと度肝を抜く推理。
    やっぱり葛城と田所が揃うと心強いよなぁ。
    三谷くんもいいキャラだし。
    館四重奏となってるらしいから次は風で春かな。
    待ち遠しい(⁠^⁠^⁠)
  • 黄土館の殺人
    館四重奏シリーズ第3段、黄土館の殺人は葛城、田所、三谷、飛鳥井が、発行とともに年齢も成長し大学生となっていた。これを最初に読むと登場人物がわかりにくいかもしれないが、上手い具合に連続したミステリーになっている。館四重奏というだけあり次の作品が最後だろう?(4作という意味?)が、楽しみであり、また次々...続きを読む
  • 紅蓮館の殺人
    作者の探偵への愛が溢れたミステリー。名探偵の達成感と苦しみ、助手の信頼と嫉妬を軸として、山火事に巻き込まれそうな館の中での一人の女性の死。探偵により苦しい真相がわかっていく過程が面白かった。
  • 蒼海館の殺人
    前作より濃厚なシナリオ。

    犯人が周囲を操り、読者も"操る"シナリオになってます。
    まんまと"蜘蛛"のトラップに引っ掛かりますね。
    犯人を予想して読み進めると悉く外れるので、
    本当に展開が読めない物語となってます。
    阿津川先生の頭の中、、どうなってるの(笑)?

    輝義君が"葛城家は嘘で塗り固められた...続きを読む
  • 紅蓮館の殺人
    充実感があってとっても面白かった。2024年はこれ以上面白いミステリーに出会えるのだろうか?と思ったくらい。ここのここがその伏線だったのか、と早く読み返してさらに充実感を得たいです。後半に入れば展開が凄まじく、夜中でも読む手を止められなかったです。
  • 名探偵は嘘をつかない
    読んでて思ったのは作者「逆転裁判」好きすぎでしょw
    節々にオマージュやリスペクトを感じられて、逆裁シリーズ全作品プレイ済みの自分は読んでてめっちゃ楽しかったです。
    もちろん本格ミステリとしても、探偵に特殊裁判に輪廻転生と、色々な要素が絡んできて、骨太な仕上がりになっていて、後半の解決パートは見応え満...続きを読む
  • 蒼海館の殺人
    ただただ面白かったです。誰もが怪しく誰も怪しくない…いや2人浮上してきたぞ??みたいに途中まで名探偵が機能してないからこそ読み手が犯人探しに夢中になれました。

    あと兄が対照的で良かったです。
    一方は仕事に誇りがあり、一方は仕事に誇りがなく、殺人の道具にしてしまった兄
    幼い頃の弟の扱いも真逆でいいな...続きを読む
  • 透明人間は密室に潜む
    どの短編も設定が面白く、すぐ再度読み返したいと思えるほどに面白かった。どれも特殊な設定ながらしっかりと本格ミステリーで読み終えた後の満足感が素晴らしい。
  • 蒼海館の殺人
    探偵ものの本格ミステリ。海外ミステリーを好きでよく読むが、それに匹敵するくらい紅蓮館の殺人からの館四重奏シリーズで大変面白い。黄土館の殺人を買ったので読むのが楽しみです。
  • あなたへの挑戦状
    阿津川辰海×斜線堂有紀の競作「あなたへの挑戦状」。なんて豪華な競作なんだろう。
    作家それぞれが自分では解けないが最高に面白い謎を互いに用意し挑戦する。
    読者への挑戦状と思って読んでいたから読み終えた最後にこれが明らかになって、これはすごい!面白い!と改めて思いました。
    お互いに自分の得意とする物語の...続きを読む
  • あなたへの挑戦状
    あなたへの挑戦状、この謎が解けますか?(犯人はわかってもトリックはわからずでした)
    阿津川さんは斜線堂さんへ、斜線堂さんは阿津川さんへ出題だけ出して、あとはお互いの解釈で謎を解いていくというのが面白かったです。
    お二人の仲良さ最高です!
  • 星詠師の記憶
    未来が見える弟と見えない兄が作った星詠会そこで未来を見る事を研究していた2人が実はお互いに無いものを羨望しそれが殺人にまで行き着く。未来を使った見立て殺人の発想は新しく予想外でした
  • 蒼海館の殺人
    面白かった〜。
    推理が複雑で途中挫折しかけたけど
    頑張ったよ~。

    私はいつも犯人を推理したり動機を考えながら読むほうではなく、淡々と文章を読み進めるタイプで、その都度、
    ほうほう、はは〜ん、え?は?となりながら二度三度楽しめながら読めた❢
  • 黄土館の殺人
    超推し★5 待ってました館四重奏シリーズの第三弾! 交換殺人から始まる館ミステリー #黄土館の殺人

    ■あらすじ
    ある世界的な芸術家を殺害するため、山中に建てられている館に向かっている男がいた。しかし突然地震が発生、土砂崩れが起こってしまい、館への唯一の道が閉ざされてしまったのだ。途方に暮れていたと...続きを読む