阿津川辰海のレビュー一覧

  • 黄土館の殺人
    阿津川さんファンだけど、館シリーズは探偵本人が探偵に酔っている感じがちょっと苦手。

    『紅蓮館』の時から、どうしても「飛鳥井光流」のことが好きになれない。
    自分が手紙で呼び出して3人をこんなに危ない目に合わせているのに、終始偉そうな上からの態度は本当に何なんだろう…
    飛鳥井にもっと尊敬できる格好良さ...続きを読む
  • 紅蓮館の殺人
    ミステリー作家さんらしい文章でよかった。探偵のキャラ付も特徴的でよい。
    (クローズドサークル系で近い作家だと今村さんの大ファンだが、あちらは文章が若干ラノベ感がある)
    バカミスに思えるところもあったが、驚かされたので全体的によかったし、最後のエピソードでも一つの動機がクリアするので面白かった。
  • 黄土館の殺人
    殺人を企む一人の男が、土砂崩れを前に途方にくれた。
    復讐相手の住む荒土館が地震で孤立して、犯行が不可能となったからだ。
    そのとき土砂の向こうから女の声がした。
    声は、交換殺人を申し入れてきた――。

    同じころ、大学生になった僕は、
    旅行先で「名探偵」の葛城と引き離され、
    荒土館に滞在することになる。...続きを読む
  • 午後のチャイムが鳴るまでは
    ラーメンの話が最高だった。
    「昼休みに学校を抜け出してラーメンを食べに行く話」をここまで面白く、更にミステリーにまでできる作家さんは阿津川さん以外にいないと思う。天才だと思った。

    くだらないことに命をかける男子高校生が何とも微笑ましい。自分は放課後のファミレスだったけど、友達と計画してスリルを味わ...続きを読む
  • 蒼海館の殺人
    紅蓮館の殺人の作者さんの続編ということで、読んでみました。
    ミステリーによくある、次々と殺人が起こり事件解決、という淡々とした流れではなく、きちんと登場人物の性格や悩み、背景などが描かれて進んでいくので、物語に入っていきやすいと思います。
    ミステリーを読みたいけど、ストーリーもきちんと欲しいという方...続きを読む
  • 蒼海館の殺人
    シリーズ2作目。前作に続き、館を舞台にしたクローズドサークルもの。前作を踏まえた主人公たちの心情の変化もテーマの一つになっており、前作を読んでおくとより楽しめる。

    事件の複雑性や真相の意外性は前作以上で、終盤の謎解きパートは夢中になって読んだ。

    ただ、ここまで犯人の思惑通りうまくいくものなのか疑...続きを読む
  • 透明人間は密室に潜む
    最近お気に入りの阿津川辰海、第1短編集。


    「透明人間は密室に潜む」
    「六人の熱狂する日本人」
    「盗聴された殺人」
    「第13号船室からの脱出」

    仕掛けが凝ってておもしろかった
  • 蒼海館の殺人
    次の日が仕事だというのに、最後の「蜘蛛」との対決が気になりすぎて、真夜中に目が覚めて読んでしまいました。
    紅蓮館から間を置かずに読んだのも物語に入り込めてよかったです。
    howとwhoはこれまで読んだ中でも最上位です。阿津川さん、どんな頭脳してるんですか?
    ただ個人的な意見ですが、その二つの要素に比...続きを読む
  • 午後のチャイムが鳴るまでは
    日常の謎連作短編集。
    普段のミステリミステリしたほうが好きだから誰も死なない今回の作品はちょっと物足りなかった。
    伏線の多さは流石で読み返すと楽しい。
    疾走感があって読後も爽やかだし、ギミックがわかりやすいのも含めて中高生向け。でもハンカチ王子は古い。今の高校生絶対知らないよ……。

    個人的には、あ...続きを読む
  • 黄土館の殺人
    「災害」+「クローズドサークル」から始まるシリーズ三作目の本格ミステリー。

    本格ミステリー好きには、たまらない一冊だと思います。「交換殺人」「館もの」「閉鎖空間」「不可解な殺人現場」「仮面の人物」「名探偵」と、これでもかと本格ミステリー要素が詰まってます。
    600ページ超えの大作で、どっぷりこの世...続きを読む
  • 黄土館の殺人
    こういうの好きなのでホシ四つ。
    面白かったです

    集中して数日で一気読みできなかったので
    読み損ねてた箇所もあったようで
    みなさんのレビューみて、そんなこと書いてたっけみたいなことにもなりつつ。

    たくさんのトリックやロジック
    複雑で理解が追いつかない部分も多々あり
    己の解読力不足を恨みつつ。

    ...続きを読む
  • 午後のチャイムが鳴るまでは
    全ての事件は65分の中に!
    九十九ヶ丘高校に通う生徒ら。その中で色々な謎が起き、解決します。皆、高校時代という、制約付きながらエネルギーを大量に持つ時間をきらめきながら過ごしている様がとても良い本です。それまでうっすら思っていたことが、1つにまとまる第5話が秀逸!ルビはないけど、小学生から大丈夫な推...続きを読む
  • 入れ子細工の夜
    同作者の透明人間は〜が個人的にかなり面白かったのでこちらにも手を出してみた。変わらず面白く、どんなどんでん返しが待っているのかわくわくしながら読み進めることができた。
  • 紅蓮館の殺人
    生き方としての探偵、そしてその助手。
    新しい視点で最初は戸惑いましたが二転三転とする謎解きに最後までハラハラでした。
    探偵が高校生の設定は青臭さがかえって新鮮で物語に入り込めました。
    ただ、「館」感は少し薄味かな。

    複数の方のレビューでは次作の方が面白いとの評価。
    ラストの余韻のまま蒼海館へ直行。...続きを読む
  • 録音された誘拐
    偵事務所の大野所長と同僚の山口美々香、離れた場所にいるのに二人は心が通じている。信頼しあっている。それぞれの探偵としての才能が随所に現れている。そして、なかなか名脇役もいる。いや、主人公の一人に含めても良いのではと思うぐらいの活躍を見せる望田。
    そして、怪事件に惑わされながらも独自に解決の方法を模索...続きを読む
  • 紅蓮館の殺人
    後半からどんどん面白くなってページをめくる手が止まらず、気がついたら5時、、、
    ただただ伏線が張られて、種明かしされていくだけじゃなく、登場人物の言動や心がよく分かるように描かれていて、ミステリーでありなんていうんだろう、ドラマ?って感じだった。
  • 黄土館の殺人
    シリーズの3作目。今回は地の底にあるような館での殺戮。今までと違って田所が頑張る部分がメイン。だが、終盤は・・・。想像を遙かに超える展開に完全にやられました。
  • 黄土館の殺人
    初めて犯人と動機が序盤でわかってしまった。わかってしまうと、あ、これはミスリード狙ってるな、とか、いつもとは違った楽しみ方ができ、それはそれで良い。
  • 黄土館の殺人
    館四重奏シリーズ第三巻

    相変わらず私は葛城くんには共感できないんだけど、やはり面白い。

    何らかの理由で分断されたりして2ヵ所で話が展開していくっていう構成は、有栖川有栖先生の『双頭の悪魔』しかり、綾辻行人先生の『十角館の殺人』しかりどうしてこうも面白いのか。

    結局、犯人は土塔家の人々をほとんど...続きを読む
  • 蒼海館の殺人
    大好きな館のクローズドサークル。
    政治家の父と学者の母、弁護士、警察官、モデルと名士ばかりの家族に明るく歓待されるが、どことなくみんな嘘くさい。
    こういうシチュエーション好きです!

    ミステリー好きなので犯人の予想は当たってしまった…。ミステリー好きでも騙される意外性がもう少し欲しかった。
    でも何重...続きを読む