内館牧子のレビュー一覧

  • 十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞

    題名がピンとこない。

    源氏物語に題材をとった作品は多いが、脇役悪役憎まれ役の弘徽殿女御をヒロインに仕立てた着眼点が素晴らしい。更にこのヒロインのキャラクター作りが実にいい。兄弟愛 親子愛 男女愛 権力愛と今も昔も変わらない愛情の描き方もすっと頭に入ってくる。(当時の人としてはあまりにも現代風の思考形態になっているような気...続きを読む
  • 小さな神たちの祭り
    東日本大震災から10年。生者と死者の交歓。亡くなった人が別の次元で幸せに、元気に暮らして、こっちの世界を見守っている、こう思えたら生者は前に進むことができるだろう。内牧さんありがとうございます。
  • 十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞
    源氏物語では一瞬しか出てこない人をメインキャラにして、現代と当時の日本を比較(大体現代の方が下)しながら話が進んでいくのが面白かった。
  • 十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞
    源氏物語が好きなのだが、設定が微妙だなぁと思いつつも内館牧子ワールドに魅了された。とにかく面白い!痛快!読みながらニヤニヤしてしまった。
  • 女盛りは不満盛り
    2021年51冊目。
    愛猫の名前はカミラ、小屋はバッキンガムと名付けたり、大相撲を見に行く為に親族を殺しまくり上司から「秋田のおばあちゃん、先場所も死んでいたよ」と言われたり…もう震えながら笑った。やっぱりお牧さんのエッセイは面白い!!!
  • 十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞
    とても面白かった。同じ人についてでも、見方によってこんなにも変わるのかと。
    弘徽殿女御、光源氏、藤壺女御…特定の人についての評価というのは、評価される側だけの要素ではなく、評価する側の要素も多分に含まれるものなんだと知った。評価する側のフィルター(それまでの人生、価値観、コンプレックス)を通してのも...続きを読む
  • 【無料版】『今度生まれたら』試し読み 内館牧子特別インタビュー付き

    同じ境遇の人が多そう

    この主人公と同じような生き方をしてきた女性達が日本にはかなり多いと思うので、そのような女性達へエールを送る・新しい指針を示すような本だと思います。作者のインタビューも読みごたえありました。
  • 十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞

    おもしろかった

    久しぶりに夢中になって読んだ。源氏物語は読んだことがなかったけど、とても勉強になったしそっちも読んでみたいなと思った。
    作者の作品に対する愛情がたくさん感じとれてすごく大好きになった。
    もう一度読みたくなる作品。
  • 十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞
    展開に心躍るだけじゃなく、色んなことを考えるきっかけをくれる作品だった。

    自己有用感を満たすことができ、自分の居場所があると感じたとき、人はその人らしく輝くことができるのだなあ、とか。

    やりたいことが見つかるきっかけってどこにどう転がってるかわからないなあ、とか。

    自分の使う言葉は乱れてはいな...続きを読む
  • 十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞
    いやー、面白かった。
    結構なボリュームだけど一気読みしました。

    源氏物語の世界に入る。
    光源氏ではなくて、女御がメインなのが面白い。
    現代人が主役なのも面白さの一つだと思います。
    今と1000年前を比べるから、急に親しみが持てました。登場人物も古典で知っている源氏物語とは違って、人としてすごく魅力...続きを読む
  • 十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞
    星5つで足りない。
    めちゃくちゃ面白かった。




    〜ネタバレなので注意して下さい〜
    全編を通して、人々の営みに対する深い愛情や想いを感じて泣けた。雷は最後に現代に戻るけれど、何十年かぶりの現代の文明を彼らに見せてあげたらどんなに喜ぶだろう、という描写に、雷が彼らを本当に大切に思っていることが伝わ...続きを読む
  • 十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞

    良かった

    終わり良ければ全てよし。最後、主人公がスッキリとした気持ちで終わったので、良かったです。男前なこきでんの女御がとてもカッコ良かった。素晴らしい。
  • 十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞
    内館牧子にはまり、本を色々集めて読んだ。
    でもこういうタイムスリップ、しかも小難しい源氏物語なんて食わず嫌いで全く興味がわかなくて、しばらくの間、読む気にはならなかった。
    ある日読むものがなくなり仕方なく読み始めたら!
    もう面白い!ワクワクが止まらない!終わらないでくれー!
    結局、内館牧子の中で1番...続きを読む
  • 毒唇主義
    毒唇主義。内館牧子先生の著書。遠回しに言って何も伝わらないよりも毒唇主義で毒舌で口が悪いと言われるくらいはっきり言って物事が正しく伝わるほうがずっと良いのかもしれない。毒唇主義と独身主義をかけるところが内館牧子先生ならではの楽しいユーモア。でも毒唇主義でも度が過ぎた毒唇主義になってしまうと独身主義じ...続きを読む
  • 愛しすぎなくてよかった
    一気に読める疾走感がすごい。内館牧子は本当に人の心を描くのが上手い。登場人物の気持ち、心の動きが手に取るように分かる。
    ドラマは見ていないが、今なら洋太郎を菅田将暉に演じてほしい(^^*)
    以下、完全にネタバレ。
    なつみがプチプラアパレル店員を辞め、結婚に逃げるのを止め、イタリアでの酒浸り生活を止め...続きを読む
  • 十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞

    サクッと読めて面白い!

    割引きになっていたのでたまたま購入しましたが、思いの外面白くて満足。
    俺TUEEEEって感じではありませんが、異世界召喚系のライトノベルが好きだったら楽しく読めると思います。
  • 終わった人
    とにかく、おもしろい。軽妙で、難しくなく、本音の部分もとてもいい。私の夫も来年、定年になります。重なるところが、笑えます。
  • 見なかった見なかった
    本書の内容紹介にも書いてありますが、お店で「挨拶に来い」という政治家先生(正確には秘書)のお誘いを断る様は読んでいて痛快です。内館さんとご一緒していた男友達のセリフも気持ちがいい。
    このエピソードは78ページ「おいしい仕事」に語られています。ちなみに話の中では衆議院選挙中。内館さんはすでに立候補の方...続きを読む
  • 養老院より大学院
    50歳を超えても、朽ちることのない興味・関心、そして実行力。

    正直すごいなあと思いました。これは単なる名誉職で、横綱審議委員をしていたわけではないと思います。

    パワーということに感心させられた本。
  • 切ないOLに捧ぐ
    面白かった!!一気に読んでしまったー。
    かなーり共感できる。私は内館さんに少し似ているかもと思った。あまり考えずカンで行動するところとか、思い立ったらすぐ動きたくなるところ、ジタバタするところ。。。
    働いて、一応幸せなんだけど、どこか物足りなくて、自分を必要とされたくてもがいて・・・。
    私も内館さん...続きを読む