【感想・ネタバレ】十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞のレビュー

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Posted by ブクログ

痺れる程にかっこよく、ウーマンオブザイヤーだったら大賞クラスの弘徽殿の女御がメインのストーリー。
源氏物語は、7年位講座に通っていたので元々興味がありました。
「十二単を着た悪魔」は本家とはかなり違う視点で書かれていましたが、最初から最後まで楽しく読ませていただきました。

ちなみに本家の弘徽殿の女御といえば、ヒール度100%の悪の帝王という感じです。
内館牧子さんはそのイメージを全て覆し女御の知られざる?魅力を存分に引き出す方法として、現代の感覚と発想を持つ女性として女御を登場させました。
とりわけ印象的だったのは彼女の言葉でしょうか。
とにかく何でもズバッとハッキリ言ってのけてしまうのです。
今の時代では好ましいかもしれませんが、平安時代では完全にNGです。
周りに控えている人々は完全に引いてまい、帝ですら
恐れていました。
どこまでも強くて厳しい物言いなのですが、言葉の底には、世のために…という確かな思いがありました。

光は気付いていたのだと思われます。
人間離れした鋭すぎる感性を持つ人物だったので。
そしてもう一人の主人公の雷。
雷は元々現代の人なのですが、なぜか源氏物語の世界へトリップしてしまったのです。
26年という長い年月を女御の側で過ごし、女御と他の様々な人物たちと喜怒哀楽を共有してきました。
その中で心の機微というものを捉えられる人間に成長したのだろうと思われます。

どんな時でも誠実に丁寧に向き合うという事は、相手の本当の思いに触れられる第1歩なのでしょう。

今一度、本家の女御を見直してみようと思い立ち、昔の資料を発掘中です。
当時読んでた本も出てきましたけど、それは又次の機会に。
私の部屋はすっかり散らかってしまいましたが大満足な読書体験でした。
(足の踏み場はありますよ…一応歩けますので…)

最後に女御の決めゼリフ。
「能力は形にして示すものだ」
やっぱり痺れます。




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2024年01月26日

Posted by ブクログ

源氏物語をほとんど読んだことがないのだが,この超大作は面白すぎる!
浦島太郎の反対バージョンにもなってるのかな?

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2023年11月05日

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タイトルにひかれて軽く読み進めていたら、ぐんぐん引き込まれて一気に読んでしまったお話。
歴史ファンタジー、ではあるのだけれど、登場人物の心情がとても繊細に描かれていて、切なくて泣けます。

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2023年10月10日

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プラダを着た悪魔 が大好きで、それに通じるものがあるのかと思って手に取りました。
十二単を着た悪魔は、本当に悪魔のようでした。笑

その時代の立場や役目は生まれた時から決まっているようなものだけど、現代よりもシビアな女の争い、いかにしたたかに賢く振舞うか。読んでいて本当に面白かったです。

女性として生きた証を残せるような人になりたいと思いました!

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2023年10月09日

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ネタバレ

源氏物語の時代へタイムスリップする話。
歴史は詳しくもなく好きでもなかったが、どんどん読み進めていた。
生活様式がリアルに描かれていたと思う。
源氏物語の悪役?である弘徽殿女御をただの悪役に書かないところに作者の愛が
詰まっているのではないかと感じた。
もし平安時代へタイムスリップしたら、どうやって生きてこうかなーと考えてみるもの楽しかった。

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2023年05月02日

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ネタバレ

源氏物語は、授業で習った程度でいつかちゃんと読みたい。と思っていたことから、興味を持ち手に取りました。
よくできた弟を持つ自分に劣等感を持つ主人公の人物描写にどんどん引きこまれました。
物語の中にタイムスリップするという変わった設定が、とても面白かったです。

はじめは、弟が優秀すぎて引け目を感じる、そんなことがあってはいけないな!と親目線で読んでいましたが、最後まで読むと、みんな人知れずコンプレックスを持っているものなんだな、と考えさせられました。

物語の世界で生きる中でふと主人公が思い出した、化石ができると思って庭に葉っぱを埋めて、母と一緒にやった実験。母からの愛情溢れる接し方、いいなあ。と思いつつ、本人はそれに気づいていないのかな、と寂しくもなりました。

主人公が何年も妻と子を想い続けているのがなんともリアルで、心に響きました。

いつ現代に戻ってしまうんだろう・・とハラハラしながら読み、戻ってしまった後は、読んでいる自分も、その後の世界はどうなったのだろう、と気になってソワソワしました。
こういう読書体験も良いものですね。

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2023年04月04日

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ラブコメちっくな実写版はあまりタイプではなかったけれど、弘徽殿の女御の台詞がとてもよくて、、!
これは原作だったらめちゃめちゃおもしろいのではないか?と思い手に取りました。

結果、毎晩ベッドで夜更かししてしまうほどとてもおもしろかった。
平安時代の物語の世界へタイムスリップという、「ありえない×ありえない」な設定なんだけど、平安の時代情景までもしっかり書かれていて想像力が掻き立たされました。

私も一度でいいから平安時代の新鮮な空気を吸って、真っくらな夜を体験してみたい、、✨

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2022年10月19日

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とても面白かった。
源氏物語に詳しくないけれど、弘徽殿女御のキャラに惹かれ、どんどん読み進めていけました。
色々考えさせられる事や、共感や感心などもあり、色んな面白さで楽ませんてもらいました。
後書きも面白くて、だからこの題名なのね!と納得したりして、最後の最後まで楽しませてもらいました。

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2022年10月17日

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ネタバレ

就職活動で、59社目の不採用通知を受け呆然とする主人公・雷は卒業後、派遣で製薬会社が主催するイベント会場の設営をすることとなる。『源氏物語と疾患展』というイベントで、光源氏等の登場人物の病気について現代だとどんな病気に当てはまるのか、その病気に効果がある薬品が展示されるといった内容のものだ。源氏物語に全く興味のなかった雷だが、賃金プラス薬品サンプルとパンフレットなどが手渡される。退勤後、彼女と会うも別れを切り出され、弟の京大医学部現役合格を知り、帰宅の足取りが重くなっていたところに見知らぬ路地が出現、更には巨大な火の玉が雷を直撃し、目を覚ますとそこは源氏物語の世界だったーー。

源氏物語の内容覚えてないし、正直光源氏とか藤壺ぐらいしか名前聞いたことなかったけれど、むしろ先入観ないまっさらな状態で読んだことで、個人的にはとても面白く読めた。

面白いなと思ったところ
・光源氏の女たらしっぷりが想像の域を超えていた点
・主人公の雷が派遣仕事でもらったパンフレットを頼りに高麗からやってきた陰陽師を名乗り、先見の目があると周囲に感じさせ、また、薬品サンプルで登場人物の病を治したりする、現代の力で源氏物語の世界で生きていこうとするところ
・弘微殿女御の性格がキツすぎて平安時代ではまあそぐわないだろう点(個人的にはすごく好き)

創作とはいえ、桐壺更衣や雷の妻&娘の倫子と風子、葵の上や桐壺院などが亡くなって各登場人物が喪失感を覚え引きずるところはリアリティがあって、『想い供養』という言葉が特に心に残った。

朱雀帝と光源氏の絆は読んでいてほっこり。光源氏は女たらし、よりも人たらし?の印象が強すぎるけれど悪い男ではないというのはよくわかった。
最終的に源氏物語の世界で生きると決めた雷が、現代に戻されて戻りたいと願う場面は切なかったけど、その世界を経験したことで大学院を受けるという気持ちになって終わり、という締め方はとても良かったと思う。
それと「学問は背骨になる。生きていく自信になる。」という光の言葉が響いた。源氏物語、きちんと読んでみたいな……

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2022年06月01日

購入済み

題名がピンとこない。

源氏物語に題材をとった作品は多いが、脇役悪役憎まれ役の弘徽殿女御をヒロインに仕立てた着眼点が素晴らしい。更にこのヒロインのキャラクター作りが実にいい。兄弟愛 親子愛 男女愛 権力愛と今も昔も変わらない愛情の描き方もすっと頭に入ってくる。(当時の人としてはあまりにも現代風の思考形態になっているような気がするが)
ただ題名がピンとこない。作者は随分なこだわりがあるようだが。

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2021年09月01日

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源氏物語では一瞬しか出てこない人をメインキャラにして、現代と当時の日本を比較(大体現代の方が下)しながら話が進んでいくのが面白かった。

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2021年06月11日

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源氏物語が好きなのだが、設定が微妙だなぁと思いつつも内館牧子ワールドに魅了された。とにかく面白い!痛快!読みながらニヤニヤしてしまった。

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2021年06月04日

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とても面白かった。同じ人についてでも、見方によってこんなにも変わるのかと。
弘徽殿女御、光源氏、藤壺女御…特定の人についての評価というのは、評価される側だけの要素ではなく、評価する側の要素も多分に含まれるものなんだと知った。評価する側のフィルター(それまでの人生、価値観、コンプレックス)を通してのものなのだと。そう考えれば、「みんなによく思われる」というのは所詮不可能だし、意味がない。そう思うことができて、心が楽になる。そんなお話でした。

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2021年05月29日

ネタバレ 購入済み

おもしろかった

久しぶりに夢中になって読んだ。源氏物語は読んだことがなかったけど、とても勉強になったしそっちも読んでみたいなと思った。
作者の作品に対する愛情がたくさん感じとれてすごく大好きになった。
もう一度読みたくなる作品。

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2021年04月10日

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展開に心躍るだけじゃなく、色んなことを考えるきっかけをくれる作品だった。

自己有用感を満たすことができ、自分の居場所があると感じたとき、人はその人らしく輝くことができるのだなあ、とか。

やりたいことが見つかるきっかけってどこにどう転がってるかわからないなあ、とか。

自分の使う言葉は乱れてはいないだろうか?とか。


そんなことを考えながら、もちろん現実にはあり得ない展開だけれど、物語にのめり込んでいく感覚が確かにあった。



大学時代は源氏物語を専攻し、今は作品の魅力を教師として伝える立場にあるが、もう少し登場人物一人一人に目を向け、研究したかったなあという気持ちになった。また、明石までではなく弘徽殿が亡くなるまでの部分をこの人の描く視点で読みたいと思った。

弘徽殿の女御は、一般的には意地の悪い女として描かれがち。だけど、そこに着目した作者は素敵だし、尊敬の念を抱いた。それは、その勇気と愛情に対してだ。
源氏物語はタイトルくらいは誰もが知る物語であり、愛好家も多く、当然研究者もごまんといるはず。その中でこれだけ描き切るには、相当な勇気と愛情と、努力がないと無理だと思う。



兄弟姉妹で比較、というのはよくあること。というか、周りはそこまで気にしていなくても、当事者が一番気にしているもの。それは別の視点から見たら大したことがなかったり、自分のコンプレックスとは別に羨望の眼差しを向けられていたりすることもある。

源氏物語本編を読んだときにはサラッと読み流してしまったが、朱雀と光が語り合うシーンはもう一度原文を読み直したいなあと思ったりもした。


あとがきも含め、興味深い内容だった。

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2021年01月18日

Posted by ブクログ

いやー、面白かった。
結構なボリュームだけど一気読みしました。

源氏物語の世界に入る。
光源氏ではなくて、女御がメインなのが面白い。
現代人が主役なのも面白さの一つだと思います。
今と1000年前を比べるから、急に親しみが持てました。登場人物も古典で知っている源氏物語とは違って、人としてすごく魅力的。

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2021年01月06日

Posted by ブクログ

現代の良さと平安時代の良さをしっかりと描写していて読んでいておもしろかったです。
読んでから映画を観ましたが、映画だと現代の便利さばかり出ていて物足りなさがあり…原作が1番ですね。

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2020年12月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

星5つで足りない。
めちゃくちゃ面白かった。




〜ネタバレなので注意して下さい〜
全編を通して、人々の営みに対する深い愛情や想いを感じて泣けた。雷は最後に現代に戻るけれど、何十年かぶりの現代の文明を彼らに見せてあげたらどんなに喜ぶだろう、という描写に、雷が彼らを本当に大切に思っていることが伝わってきて…。この、強烈な個性の弘徽殿の女御の人生や、光源氏の人生をもっと知ってみたい。

雷が大学院で研究に打ち込んでいるだろうな、と願いたい。

日本古来の文化っていいなと思う。
2020年ナンバーワン。

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2020年12月12日

購入済み

良かった

終わり良ければ全てよし。最後、主人公がスッキリとした気持ちで終わったので、良かったです。男前なこきでんの女御がとてもカッコ良かった。素晴らしい。

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2020年11月07日

Posted by ブクログ

内館牧子にはまり、本を色々集めて読んだ。
でもこういうタイムスリップ、しかも小難しい源氏物語なんて食わず嫌いで全く興味がわかなくて、しばらくの間、読む気にはならなかった。
ある日読むものがなくなり仕方なく読み始めたら!
もう面白い!ワクワクが止まらない!終わらないでくれー!
結局、内館牧子の中で1番になった。
映画にもなるんだってね。
早く見たいな。

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2020年10月04日

購入済み

サクッと読めて面白い!

割引きになっていたのでたまたま購入しましたが、思いの外面白くて満足。
俺TUEEEEって感じではありませんが、異世界召喚系のライトノベルが好きだったら楽しく読めると思います。

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2019年08月11日

Posted by ブクログ

源氏物語にワープしてしまった若者といえば、光源氏の関係者の頭中将か、源氏付き人の惟光の近辺にいる人にするのか、と想像するのは平凡。陰陽師を持ってきた作者の発想は、ヒロインが弘徽殿女御であるからなるほどと思う。

なにしろ弘徽殿女御は超オカルトチックに、政的の恋人に憑りついて殺人までするのだから、陰陽師という現代から見るといかがわしくも怪しい職業なのでさもありなんと、一応は源氏物語を知っているのでわくわくする。

その若者「雷」君はトリップする前に現代社会では、大学卒業したけれど受けた全社落ち、フリーターになってしまい、行き場を探している青年というわけで、古文の文芸の世界で何を得るのかが興深い。

このエンターテインメントが幕開は、雷青年の現世では兄が容姿端麗・頭脳明晰とちょうど光源氏のようで、光源氏の兄に当たる弘徽殿女御の息子一宮という、皇太子候補なのに影薄い君に味方するのは、出来すぎの兄弟を持ったよしみで同情したので助けることになった。

源氏物語の筋をたどり、そう来るかと、むふふふと作者の機知を楽しんだ。
けれど、
あれぇ?須磨の巻までなの?
落ちがそれ!と思いがけなくて、脱落したのでありましたが。

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2023年12月19日

Posted by ブクログ

源氏物語はとても昔に漫画で読んだことがある程度で、前知識が零に近い状態で読みました。
タイムスリップという実際にはお目にかかれないフィクションを交えて書いてあるこの本はとても読みやすく、それぞれのシーンが想像しやすい表現でした。

私が源氏物語の世界に行けたら、一目でいいので光の源氏を見たいです。

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2023年10月19日

Posted by ブクログ


内館さんの本はおそらく初見。
弘徽殿女御にスポットライトを当てた珍しい小説。ところどころ、あれ?と思うところはあった(夕顔と会う時に源氏が仮面をつけていたとところ等)が、そこは小説なので都合よく解釈しているのだろう。私も女御に関心を持ったことがなかったので、自分の中に新しい観点が生まれたような気分になった。

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2022年10月10日

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別の視点から考えることはとても楽しい!正解することが全てじゃない!

この物語も正解ではないし、自分だけの、自分なりの考えを持つことこそ至高だと感じた

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2021年09月15日

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内舘牧子さんの作品。源氏物語がテーマなのですが、嫌われ役の弘徽殿女御にスポットを当てています。

時には視点をずらすことも大事ですよね!

源氏物語を読んでいると、桐壺更衣が可哀想と思いがちですが、人には様々な感情がありますからね。

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2021年09月07日

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源氏物語は昔マンガで読んで、だいたいのあらすじを知っている程度で、弘徽殿女御のことは、「夫に愛されることがなかった、恐い女性」ぐらいにしか思っていませんでした。

誰もが幸せになるために、なりふり構わず必死に生きている
端からは恵まれているように見えても、人それぞれ悩みはある
いつの時代も、現実世界でも物語の中でも、人の考えることは変わらない

一人の登場人物の目線で語られると、こんなにも物語がイキイキするんだなと思いながら読みました。

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2021年06月06日

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就職活動に失敗し、できすぎる弟にコンプレックスをもちながら目的もなく生きている主人公が突然、源氏物語の世界にタイムスリップするお話。
元々平安時代の物語は好きなのでこの本をてにとりましたが、今まで読んできた源氏物語ではあまり重要視されていない、弘徽殿の女御の視点で書いてあり、とても興味深く読みました
平安版キャリアウーマンといった感じです。
でも、やっぱり光源氏は生理的に好きになれない…
どんだけ見境ないんだ!!!!!

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2021年04月02日

Posted by ブクログ

この本を読んでいるとき、ちょうど数年ぶりの積雪で給湯器が止まりました。
普段当たり前にしているけれど、蛇口からお湯が出ることのありがたさを痛感しました。
平安とはうって変わって便利な世の中のようで、我が子を思ったり、コンプレックスを抱えたり、嫉妬したり、愛し愛されたりは時を超えても同じなのかもしれません。

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2021年01月10日

Posted by ブクログ

なんと、「源氏物語」の中にタイムスリップしてしまうという語。
時代へではなく、物語の中へ。
しかも、59社を受けても採用されないという男、伊藤雷。
全く「源氏物語」なんて興味もない奴がなぜ?
雷には水という、それは優秀な弟がいる。
タイムスリップした際に、光源氏を弟に持つ一宮に自分に重ねたりする。
そして、その一宮の母、弘徽殿女御がこの話の軸となる。
この時代にこんな女性が?!と驚くような強い女性。
雷は徐々に「源氏物語」の世界で生きてくことに喜び感じるようになる。
「源氏物語」を知らなくても楽しめる。
もっと早くにこの小説があれば、もっと勉強したかもしれない…

2022.8.6

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2022年08月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

長かったのに一気読み!これはおもしろかったです!
タイムスリップものはたくさんあるけど、まさかの「源氏物語」の中にタイムスリップとは!
二流の大学を卒業しても就職先が決まらない、文武両道&イケメンの弟との差は開くばかりのさえない主人公、雷は彼女にも振られてなんのために生きているのか・・・焦ってたとこにいきなりなタイムスリップ!しかも平安時代!
これどうなるの??どうなるの??と止まりませんでした☆彡
光源氏はもちろん、名前すらよくわからない登場人物がイキイキと描かれてて、もうオススメ以外ないっす!

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2022年02月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画があまりにもおもしろくなくて、ビックリして原作を調べたら内館牧子さん。原作はおもしろいはずでは…?と思い逆に気になって読みはじめました。
ストーリーの流れは大きく変わってはおらず、主人公の雷が優秀な弟水にコンプレックスをいだいていて、その弟の大学合格祝いの日に雷に打たれ源氏物語の世界に迷い込んでしまう…というもの。
源氏物語の時代の人はあまりお風呂に入れないから臭いとか、そう言われればそうだよなぁってことも書かれていたり、源氏物語の世界を主役ではない弘徽殿の女御側から描いている。映画には須磨の辺りからは書かれていないけど、そこも結構重要なシーンだと思う。
最後の急にバタバタ話が展開した感は小説でも少し感じたけど、映画の比にはならないほど小説の方が面白かったです。

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2021年07月26日

Posted by ブクログ

サラッと読めるエンタメ小説。
源氏物語にほとんど登場しない弘徽殿の女御に焦点を当てて物語が進んでいく。
優秀な弟にコンプレックスを持ち、人生に落ちこぼれてしまったと悩むフリーターの主人公の雷。ある日突然源氏物語の世代にタイムスリップし、毒舌で気の強い女上司女御の元で陰陽師として働くことになる。

の寵愛を受けることよりも、息子の安全や帝としての身分安定を願う女御の姿は、現代に生きる女性の姿に通じる。(もっとも、ここまで気が強く行動にも移せる人も珍しいが)

主人公の雷や女御の息子である一宮(朱雀帝)の身近な兄弟と比較し自身の能力のなさに嘆く気持ちも、兄弟がいる身としては何となく分かるものもあった。

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2021年07月06日

Posted by ブクログ

ラストが映画とは異なっていたけれど、映画のラストは映画らしく、小説のラストは小説らしくて良かった。面白かった。

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2020年12月04日

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