フィリップ・K・ディックのレビュー一覧
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何でこのタイトルにしたんだろう?
確かに火星だし、目的はタイムスリップなのだが、あくまでも副次的な要素でしかないように思う。
まず第一に、全然火星らしくないw
火星的な火星ではなく、完全にもう一つのアメリカ(西部開拓時代の)。
地球からの移民だから当たり前と言えば当たり前かもしれないが、
彼らの関...続きを読むPosted by ブクログ -
神学モチーフは確かに難しいし、わかりづらい。
だけども、ヴァリスのわかりにくさは作品の善し悪しというよりも読んでいてそのわからなさも魅力だ。
新訳での残り二作が出るのを楽しみに待つ。Posted by ブクログ -
初期の作品ではあるがディックのパラノイアの予兆のようなものを感じる。
得意の現実崩壊系の作品で、プロットが面白く・破綻も無くしっかりしていて珍しく綺麗にまとまっている。
良く言えばまとも、悪く言えばディックの良さが足りないかなと言ったところ。
でもこういう話はすごく好きですwPosted by ブクログ -
「にせもの」のスリル、
「おお!ブローベルとなりて」「ぶざまなオルフェウス」の黒い失笑、
「さよなら、ヴィンセント」の切なさが、特にも印象的だった。
小説ではなく、著者の論考である「人間とアンドロイドと機械」も収録されていて
SFを通じて著者が何を熟考し、表現したかったのかが、ひしひし伝わる。
書く...続きを読むPosted by ブクログ -
このブラックな感じがなんとも言えない作品。短編集ということもあり、気に入った作品も、苦手な作品も半々といったところでした。とはいっても、これは海外SFがまだ二回目なので楽しみ方がまだ手探り状態ということにも起因しているとは思いますが…。
個人的には、「ウーブ身重く横たわる」「にせもの」「電気蟻」「凍...続きを読むPosted by ブクログ -
やばい!ディックの悪夢世界から抜けられない・・・
でも、著者の「短期間で量産した」とまで言われる膨大な短編はどんな感じなのだろう?ということで読んでみる。
ここにもあるある!50年代の短編には見られない、精神分裂症的な影が60年代に現れてきているのです。自分が本物であることを信じきっている「にせ...続きを読むPosted by ブクログ -
トータルリコールって全50ページの短編だったのか・・・
ってことで読始。 SFよむならフィリップKディックの作品読まなきゃ。
ってのもあって、半信半疑で読みすすめたけど、1960年代にこれ書いたのがすごいよなーと感動。Posted by ブクログ -
フィリップ・K・ディックは、麻薬をテーマに扱った作品が多いけれど、この作品はその代表作。
「麻薬でトリップ→ひどい悪夢→やっと目が覚める→と思ったらまだ悪夢の中」という恐怖を、しつこいほどに描いています。人間の意識なんてあやふやなものだと思わされます。
麻薬による、人びとのそれぞれの夢の中に普遍...続きを読むPosted by ブクログ -
ブラックユーモアの本場
サイエンスフィクションと古典文学の風潮とアメリカ現代社会の英語の潮流、社会的風潮、、、潮?
『人間とアンドロイドと機械』…SF作家のユニークな考え方、隠れた名著、小論文にPosted by ブクログ