フィリップ・K・ディックのレビュー一覧
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映画原作でもある2篇を含めた合計10篇の短編集。
短編集初収録(本邦初訳1篇含む)である3篇は自分的にはイマイチでしたが、それ以外の7篇はすごくおもしろかった。Posted by ブクログ -
自由書房で購入
遠い未来・放射能に汚染された2020年の異世界を描く作家なんだが、ホンダシビック・Jレノン殺害を体験し時代を共有していたと気付かされるPosted by ブクログ -
主人公のタヴァナーの言動行動がどこか人間味に欠けるなぁと思っていたら、そういうことだったのか…!ある種のアンドロイドなんだ。
一見悪役であったバックマンがタヴァナーと違って他人にシンパシーを感じ悲しみに涙することのできる人間だったんだな。前半と後半ではストーリーの軸というか誰を主人公と捉えて読むかが...続きを読むPosted by ブクログ -
22世紀の人類は、極めて高い知能を有する<新人>と超能力を操ることのできる<異人>、そして一般的な<旧人>の3つに分類され、世界は僅かな<新人>と<異人>が60億以上の<旧人>を支配していた。そんななか、窮屈な支配をうける<旧人>の期待を背負って深宇宙へと旅立ったプロヴォーニは状況を打開できる知的生...続きを読むPosted by ブクログ
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頭脳の進化した〈新人〉と超能力を持つ〈異人〉が多数の〈旧人〉を管理し支配する、ディストピアとなった地球が舞台のSF小説です。
地球を脱した人物が体制を破壊する異星人を連れて帰還する、という伝説を心の拠り所に旧人は日々を生きています。
そんな旧人の一人、タイヤ溝掘り職人ニックを主人公に物語は展開します...続きを読むPosted by ブクログ -
いや〜めくるめくディックの世界を堪能した。特に終盤は「幻影か現実か」「エルドリッチかメイヤスンか」で、エンドレスなマトリョーシカ状態。短編の方も読んでみたい。Posted by ブクログ
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自家用飛行機が飛び交う世界。3000万人の視聴者をもつ人気エンターテイナーーの男はある日突然安宿で目覚める。この世界では絶対に必要な身分証も無く、あるのは直前に持ち歩いていた大量の現金だけ。
出会うひとも、電話をかけた相手も誰も自分の事を知らない。
世界観はSFではあるけれど、中身は二人の男の愛と喪...続きを読むPosted by ブクログ -
フィリップディックの短篇集
「トータル・リコール」
「出口はどこかへの入口」
「地球防衛軍」
「訪問者」
「世界をわが手に」
「ミスター・スペースシップ」
「非(ナル)O」
「フード・メーカー」
「吊されたよそ者」
「マイノリティ・リポート」
「地球防衛軍」が面白かった。Posted by ブクログ -
ディックの非SF小説。SF的設定がないので個人的にはものたりない。イジドアの妹・フェイの強烈さが印象深い。フェイの夫の退院後の行動も強烈な印象を残す。Posted by ブクログ
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あらすじがネタバレと聞いたので一切見ずに読んだが、おおう、なんだこれ、すごい世界だ。と思わず嘆息してしまう。
超能力者、半超能力者という語感から、X-MENのような展開を予想していたら話は凄まじい勢いで違う方向に転がっていく。グイグイ読ませる怪作だったPosted by ブクログ -
当時のディックの奥さんが作品に影響を与えてるらしい作品。それをこんな面白い話に仕立てるんだからすごい。ちなみに途中で登場人物がこんがらがりましたが…Posted by ブクログ
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非常にエモーショナルな作品でした。「哀れっぽい哀しみ」というか、無力感に裏打ちされた希求というか。中盤、ある女性がうさぎの話に続けて語る愛の話は、特にストレートで、今の自分に共鳴しました。(エピローグで彼女のその後を知ってから読むとまた。)あとがきを読んだ限り、当時の作者の精神状態をおおいに反映して...続きを読むPosted by ブクログ