新渡戸稲造のレビュー一覧

  • 武士道
    今年2024年で、書かれたのは1899年(明治32年)。
    125年前のこと、しかも38歳の時。

    この時代に世界中の文学を勉強をし、そして日本の精神の根本にあるものは何であるのかを、実際にあったことに触れて、またヨーロッパの歴史や文学を引用して描き出されている。この本で日本人の精神道徳の成り立ちが世...続きを読む
  • 現代語訳 武士道
    武士道とは、自分の名誉を考えることと読んだ。自分は・自分たちはやればできる、という思いが、自分たちを発展させる一方、自分はできる、の思いが、上手くいかないことに対して自分を苦しめていくのかと思った。期待に応える、応えたい、その精神性は、良いところ悪いところ、両方あるな。
  • 修養
    修養とは、教養であり、人を導くための指導者となるべき人間に書かれた書
    身と心との健全なる発達を図るのが目的とあります。

    気になったことは以下です。

    ・平素の修養があればこそ、非常の時の覚悟が定まる 「かかる時さこそ命の惜からめ、かねてなき身と思ひ捨てずば」
    ・いかに逆境に陥っても、その中に幸福を...続きを読む
  • 逆境を越えてゆく者へ 爪先立ちで明日を考える
    約100年前に刊行された『修養』『自警』から、東日本大震災後に逆境に立ち向かう全ての人に向けて2011年に編集されていますが、現代でもその内容は少しも色褪せる事なく、多くの気づきを与えてくれます。

    逆境は全ての人にある。得意の絶頂にある人にも大統領の地位にある人にも、必ず自分の思い通りにならないこ...続きを読む
  • 武士道
    武士道という日本国民に根づく思想を体系化した唯一の思想書。
     武士道は日本人の中に深く根付いている考えであるが、教義もないため成文化されていない。権力を持っている者ほど質素に自分を律して生きなければならないという武士の考えが根底にある。

     武士道の根幹を成すのは「義」である。これは過去の偉人である...続きを読む
  • 武士道
    この本は日清・日露戦争中、日本の武士道精神を西洋に紹介することで、日本の国際的地位向上を図ることが狙いで、いわば「広報」的な目的を持って書かれた本。
    世界で日本といえば「サムライ」という言葉が出てきますが、この本によるものだったのですね。
    なんならこの本によってルーズベルトが日本びいきになり、日露戦...続きを読む
  • 武士道
    新渡戸稲造氏が1900年に英語で出版したBushidoを、1938年に矢内原忠雄氏が日本語に訳したものですが、本書ほど欧米における日本理解を促進させた本はないのではないかと思われるほど重要な本だと思います。新渡戸氏は主要読者が英米国人ということ、かつ本人がキリスト教徒ということもあって、武士道の考え...続きを読む
  • 武士道
    義理の解説に納得するものです。

    キリスト教文化圏の人が「愛」を動機として為すべき、と教えられ身に付けている家族や隣人への行為を、
    日本人は、たとえ愛が不足している場合でも「義理」を感じて実践する事が出来る。

    と、僕は理解しました。

    逆に言うと、日本人に「愛」を求めるのには無理があると思いました...続きを読む
  • 武士道
    日本の自己啓発本の原点

    現代の自己啓発本では主に、「周りに影響されないブレない自分を持つ」、「すぐに行動する」「自己肯定感を高める」、「人徳を積む」、「承認欲求について」、「部下と上司の関係」等の内容が主であると感じた。
    武士道はこれらの問題について、義、勇、仁、礼、誉、忠の項目で説明しており、こ...続きを読む
  • 武士道
    和製聖書というべき日本人の心をまとめた本
    「道徳教育には宗教教育が基になる、貴国は宗教がないならばなにを柱に道徳教育をしているのか?」という質問に対し著者が答えをまとめた。
    打算的な世の中の今こそ読んでもらいたい。
    日本人ならば必ず読むべき本です。
  • 新訳 武士道 ビギナーズ 日本の思想
    武士道の定義。武者がその任務において、または日々の暮らしにおいても従うべき規範。
    無形のものであるから一層強く武士の行動を拘束し、心に刻み込まれた。
    戦いにフェアプレイ。やトム・ブラウンの決して小さな子をいじめもしなければ、大きな子に背を向けて逃げ出すこともしなかった。
    武士道が過去の日本の一階級の...続きを読む
  • 武士道
    古臭い言葉が並ぶようではあるが、新自由主義の行き過ぎが言われる時代においては、改めて読み直す価値があると感じる。
    渋沢栄一の「論語と算盤」と併読すると、現代理解の橋渡し役になってくれるかもしれない。
  • 武士道
    参考文献として読んだ。思っていてより面白かった。アメリカ化に走る現代において、読む価値のあるものだと思う。
  • 武士道 いま人は何を考え、どう生きればいいのか
    日本人の精神性や美学は武士道にもとづいていることを知ることができます。多岐にわたる引用や宗教学的な分析は明治時代に書かれたとは信じられないくらい示唆に富みます。
    自分の国を知ることは、自分の自己を知るために不可欠。自分を知るための一冊。
  • 逆境を越えてゆく者へ 爪先立ちで明日を考える
    「牛の歩みのように遅くてもいいから、一歩一歩と進み続ければやがて必ず千里の遠きに達することができる」 本書は、東日本大震災によせて復刊されたことを知る。平易で、わかりやすく、100年前に書かれたことに驚きを禁じ得ない。
  • 武士道
    この本は新戸部が、日本に宗教教育はないのに日本人はどのように道徳を学ぶのか問われたことに対して書いたもの
    武士が当時の日本人の道徳的模範となっていた
    知識は学んだものの心に同化して初めて真の知識
    義に過ぐれば固くなる、仁に過ぐれば弱くなる
    義理は正義の道理であり第二義的、礼儀作法は精神的規律の単なる...続きを読む
  • 武士道
    まとめ&感想かいてみました

    ☆成り立ち
    武士道は儒教思想や神道、仏教から忠臣愛国の精神や死を受け入れる諦観さ、長幼の序などの各思想の影響を受けていること

    ☆武士道の内容
    義、忠、礼、勇など※それぞれの関係は整理できてない

    ☆武士道が与えた影響
    →武家の女子。進んで自らの人生を自分の家庭に捧げる...続きを読む
  • 武士道
    日本の道徳の規範はなんであったか?
    その精神の源流に迫るという意味では、日本人として一読はしたい一冊。「緒言」を読むだけでも日本人であることに誇りを持てる。新渡戸が紙幣の顔になったことにも自然と頷ける。

    ただここで注意したいのは、その精神はずーっと変わらず民族の中にあるのだと新渡戸は言う。

    ここ...続きを読む
  • 修養
    これはいい!何度となく繰り返し読みたい本になった。明治44年、100年以上前に刊行されたもので、時代の違いを補ったり、当てはまらなかったりするものもあるが、多くは普遍的で大いに参考にしたいと思わせる内容だった。

    修養とは修身養心、身と心の健全なる発達を図るのがその目的だとある。ものの考え方、捉え方...続きを読む
  • まんがで人生が変わる! 武士道 世界を魅了する日本人魂の秘密
    子育て中の自分には大変参考になる本だった。
    まず日本ではなくて米国で出版された事に驚き。
    また、海外の道徳教育は宗教に拠る所が多いが、宗教が浸透していない日本では昔ながらの武士道(心技体とでも言うのか)がそれを担ってると言う部分は大変感銘を受けた。
    確かに今の子供たちは昔のように厳しく躾がされておら...続きを読む