新渡戸稲造のレビュー一覧

  • 現代語訳 武士道
    人として、社会人として、武士道をまっすぐに捉えて生きたい。
    現代語訳はとても読みやすく、また時間が経ったら読みたい一冊。
  • 武士道 いま人は何を考え、どう生きればいいのか
    新渡戸稲造の豊かな知識に、まず驚かされる。
    今のように、スマホがあれば調べたいことがすぐにヒットする時代ではない。明治から大正にかけてのあの時代で、縦にも(時系的に)横にも(地理的に)ここまで博識な人はいただろうか。

    さまざまな事例を挙げて、キリスト教や騎士道などと比較しながら武士道について説明し...続きを読む
  • 現代語訳 武士道
    新渡戸稲造の『武士道』を読みやすくわかりやすい現代語に訳した本。

    『武士道』は「日本では宗教教育なくして、どのように道徳教育をしたのか」という外国人の疑問に応える意味で書かれた、外国人に向けた日本文化論の本です。
  • 逆境を越えてゆく者へ 爪先立ちで明日を考える
    逆境のときは、天が自分の力をためす機会を与えてくれたものだと思って楽しみ、順境のときは決して驕らず、逆境に在ったときを思い出す。そのような認識はあるが、油断しているといつでもその逆で、逆境を恨み、順境で慢心している懲りない自分がいる。自己啓発の名著を読むと、いつも甘えた精神に喝を入れられた気持ちにな...続きを読む
  • 武士道
    新渡戸稲造が、38歳の歳1899年に書いた本。

    海外に向けて日本のことを紹介する意で書いたので、この本はその英文の日本語訳になる。

    読んでいて最も驚くのは歴史上の人物名の引用の数。

    その数100名を超える。

    これだけの歴史上の人物の偉人・哲人・賢人のことに精通しており、日本の様々な事象や在り...続きを読む
  • 修養
    新渡戸稲造と言えば『武士道』はよく知られているが、『修養』の方はあまり知られていないように思う。(自分も最近まで知らなかった)

    かなりの名著だと思う。新渡戸稲造の人生観を知るには『武士道』より良いかもしれない。

    詳しくは読んで欲しいが、新渡戸稲造という人物の鋭い洞察力、教養の広さ深さをうかがい知...続きを読む
  • 武士道
    1899年、新渡戸稲造が日本人の道徳感を形成する根幹にあるものとして、海外に英語で提示した書。

    文明開化からまだそう経たない時期であるが、すでに義理という言葉は本来の道義の理屈という意味から放れて使われていたというような逸話がある。著者は、明治となり西洋化する日本社会において過去の日本人が持ってい...続きを読む
  • 修養
    武士道を著したことで有名な新渡戸稲造。
    彼が書いた武士道が武士という支配階級を通じて日本人とは何かを海外向けに記述されたものとするれば、本書はその反対。
    日本に住む一般市民に対してこう生きるべきであるという指針を示すのが本書である。
    今から100年以上前に記載された本であるが、その中で考える心の修め...続きを読む
  • 現代語訳 武士道
    古い日本語版武士道より読みやすく、古い日本語版を読んでいた事もあり理解し易かったです。
    この現代語訳武士道の第1版が2010年に出版されたので、それまでは、古い日本語版しかなかった事を思うと、現代に生きる日本人にとって現代語訳版の方で多くの人に読まれると良いと思います。
    本書の最後に書かれてる解説は...続きを読む
  • 武士道
    あらゆる情報の嵐とそれに伴う明文律の氾濫。明文律は、えてして書いてないことは守らなくても良いという考えとセットになっている。そして不文律はいつしか守らなくてもいいものの如く扱われている。今、忘れ去られつつある不文律の原則を当時、それら日本の規範の基礎を知らない外国へ向けて新渡戸稲造が英語で明文化した...続きを読む
  • 現代語訳 武士道
    1900年に英語で出版された『武士道』は、日清戦争に勝利して国際的地位を上げようとしていた日本という国が、その文化と精神性が世界でほとんど理解されていなかったことを新渡戸が危機感をもち、世界に発信するこほを目的として出版されたものである。英題は”Bushido: The Soul of Japan”...続きを読む
  • 現代語訳 武士道
    岩波文庫の武士道は昔(大学時代だったか?)に読んだことはあったが、久々に改めて読んでみようと思ったところ、この現代語訳がちくま新書から2010年に刊行されていたので購入してみた。
    流石に読みやすい。岩波文庫は現代であまり使われない表現などがあり、なんとくで理解していたと思う。
    最後に解説でもまとめら...続きを読む
  • 現代語訳 武士道
    日本人の誠実さの原点を復習。
    これからも守っていかなければならない日本民族の特質を再認識した。
    キリスト教と類比している部分は少し違和感があるが、様々な文献も引用していて、さすが知識人です。
    分かりやすい訳で読みやすい。
  • 現代語訳 武士道
    恥ずかしながら、お札にまでなった新渡戸稲造がいったい何をした人なのか知らなかった。

    日本人の道徳観を世界に向けて発信した本書は、武士道をキリスト教や西洋の文学、哲学などと比較しながら、決して野蛮なものではなく、欧米の道徳観と比べて勝るとも劣らないものである事を説く。

    海外の人と付き合っていると、...続きを読む
  • 武士道 いま人は何を考え、どう生きればいいのか
    武士道は中学生の頃に一度読んだがよく理解できなかった。
    ので、十数年ぶりに再読するためにこちらを購入した。
    非常に読みやすく、今回はとりあえず理解できた(はず)。

    武士道はすばらしく美しい構造を持っているが、
    これを現代で貫こうとするのはやはり困難である。
    単純で稚拙な感想かもしれないけど、
    むし...続きを読む
  • 現代語訳 武士道
    主たる宗教概念がない日本で、どうやって倫理観や道徳観を育むの?という問いかけから産まれたという本。実際西洋の単語や歴史的出来事と、日本史における出来事や文化の対比が多く考察された上で概念の説明がされているので、共通した道徳観があることがよく分かりました。また、孔子マホメット古代ギリシャと引用元は幅広...続きを読む
  • 運命を拓きゆく者へ 理想を携え、道は一歩ずつ
    心配の しだめ と
    飯の 食いだめ は 約に 立たない

    勝つ を 知って
    負ける を 知らぬ は
    戦 を 知らぬ

    1オンス の 予防薬 は
    1ポンド の 服用薬 に 値する
  • 現代語訳 武士道
    グローバル化が進む中で、国家そのものの意義が問われ始めた時代。一方で、個人主義等に代表されるアメリカ的価値規範のような単一の価値観によって生まれる世界は果たして人々の生活を本当に豊かにするのだろうか。私は、各国のアイデンティティが折り重なってこそ、豊かな未来が築かれると信じたい。

    著者が本書の中で...続きを読む
  • 逆境を越えてゆく者へ 爪先立ちで明日を考える
     およそ100年前に生きた人の言葉であるにも関わらず、全ての言葉は今の時代のためにあるような新鮮さを感じます。ページをめくるたびに、多くの言葉が僕の心にグサグサと刺さりました。いつの時代も生き方の原則は変わらないんでしょう。

     境遇の善用
     継続
     常に志を忘れない
     今日命があるように明日も命が...続きを読む
  • 新装版 武士道
    小宮一慶先生著書からのリファレンス。全然、想像していた内容と違っていた。ノルマン人支配下のイギリス、ウィルヘルム二世配下のドイツ、はたまたギリシア神話にいたるまで深い欧米の歴史に関する知見をして、飽くまで武士道の輪郭を客観的に浮き立たせていきます。この書籍の序文が書かれた1899年の約10年前、新渡...続きを読む