新渡戸稲造のレビュー一覧

  • 逆境を越えてゆく者へ 爪先立ちで明日を考える
    100年前に書かれた新渡戸稲造先生の「修養」、「自警」。
    困難や苦しみがあっても、心の持ち方によって乗り越えてゆく方法が書かれてあります。新渡戸稲造先生の本を読むといつも元気と勇気をいただきます。
  • 運命を拓きゆく者へ 理想を携え、道は一歩ずつ
    ■マインド
    1.意志を鍛える上で心得るべき3つ。無私無欲であること。広くおおらかな度量を持つこと。大概のことをは我慢して、時間をかけて意志を貫くこと。
    2.自己の発展とは、自己の内部の善性を高め、悪性を矯正することだ。断じて自己の勢力を拡大したり、財産を増やしたりすることではなかろう。
    3.心配のし...続きを読む
  • 逆境を越えてゆく者へ 爪先立ちで明日を考える
    新渡戸稲造の名著『修養』『自警』から、苦難の時をいかに生きるか、困難をいかに克服するか、に焦点を絞り再編集。原著はおよそ100年前のものだが色褪せない。
  • 武士道
    封建制が先か、武士道が先かは分からないけど、封建制が無くなり民主主義が採られる時代になった今では、武士道の形骸化した部分だけが残っている。これを読むことで、今でも存在する、違和感を覚えるような伝統や慣習の解像度が上がった。
  • 武士道 いま人は何を考え、どう生きればいいのか
    序文で読んだ内容で刺さった箇所が僕には十分だった。ベルギーのラヴレー氏との会話が宗教の話題に及んだ。「あなた方の学校では宗教教育というものがない、とおっしゃるのですか」と尋ねられた。私が「ありません」という返事をすると、氏は驚きのあまり突然歩みをとめられた。そして容易に忘れがたい声で、「宗教がないと...続きを読む
  • 現代語訳 武士道
    日本人は宗教なしに道徳をどう学ぶのか。まずはこの一文にとてつもなく惹かれました。

    もう散々使われた例えだと思いますが、日本人を桜に例えた語りが好きでした。
    毎年桜が咲けばなんだかうれしい気持ちになって、毎年桜を見に行ってしまうよな〜と思いながら読んでいました。

    武士道の美しいと思う部分、さすがに...続きを読む
  • 現代語訳 武士道
    武士道は武士だけでなく日本人全体の文化である。
    武士道は無くなるのではなく変容して受け継がれていく。
  • 武士道
    武士道とは何か、日本の武士道精神そのものと、それが日本人の心や動作に浸透してきた背景が理解できる。著者が明治維新後30年くらいで外国人向けに書いたという視点で意識して読むと良いと思った。
    時代が違うので当然価値観も違うが、少なくとも今でも日本人の心に受け継がれてきているものもたくさんあり、またそれは...続きを読む
  • 武士道
     今日の会話の中で私たちは、「彼は侍だ」とか”大和魂”という言葉を使うことがある。しかし、それが何を示すのか明確な定義を教わることはなく、経典のようなものも少ない。だから、著者である新渡戸稲造はこれらを日本人に受け継がれる精神”武士道”として、まとめたのである。

     孔子の教えである「五常の徳(仁・...続きを読む
  • 武士道
    外国人に向けて日本の武士道を解説する内容なので、海外と日本の比較する場面で分からない例えがあった。
    日本人のオリジナリティでもある武士道について、体系的に説明されていた。
  • 武士道
    武士道を体系的に解説している。だいたい儒教の解説。現代でも大和魂・侍魂などと称されるものがこの武士道精神だと思う。
    将来的に物質面での成功を求める功利主義と道徳はキリスト精神のみ生き残ると予想している。実際功利主義は完全に現代社会の大前提の思想となっている。キリスト教は力を徐々に失い無神論者が増えて...続きを読む
  • 武士道
    儒学の立場から武士道を確立。山鹿素行『武家時紀ぶけじき』1673

    毎朝毎夕、いつも死ぬつもりで行動し、いつも死身になっていれば、武道に自由を得、一生落度なく家職をまっとうすることができる。武士道というは死ぬこととみつけたり。山本常朝つねとも『葉隠』1716 ※佐賀藩士

    武士道とは、戦士階級がもつ...続きを読む
  • 武士道
    仏教は、運命を受け入れ、危険や災難を目にしてもストイックに落ち着き、生に執着せず、死に親しむ心をもたらした。
    サムライ"義“は、自分の身の処し方を、道理に従い、ためらわず決断する心をいう。
    死すべき時に死に、討つべきときに討つこと
    勇敢な人は優しい人
    愛のある人は勇敢な人
    礼は、長い苦難にも耐え忍び...続きを読む
  • 武士道
    戦後、日本人から失われつつある日本の精神。
    この世界的難局において日本人がもう一度立ち返るべき規範だと感じる
  • 武士道
    「武士道」には、日本人の国民性の特徴が詰まっているなと感じた。美化しすぎな印象はありつつも、理想を追い求めたものだからこそか。
    比較対象として、騎士道、ドイツのゲミュート、英国のジェントルマン、フランスのジャンティオムなどが挙げられているところでフムフムと思った。
    武士道を形成する様々な概念について...続きを読む
  • 武士道
    知行合一という普遍的道徳を説いた言葉があり、武士道精神の本質的原理と一致するらしい。

    その精神は日本が近代化を果たす原動力となり、現代では役目を終えて消える灯心となる。

    何事も終えるタイミングを誤らなければ美徳化され残り続けるだろう。
  • 武士道
    日本人が日本人観を客観的に学べる。5年に1回くらいで一生そばには置いておきたい。海外でも知られている本なので、知っておくとなぜ日本人は他の国と違うんだ?という問いに答えられる。
  • 武士道
    日本人とはナニモノか。西洋思想に半端にかぶれてしまった今、まさに再学習するのに良い。
    武士道の根本はノブリス・オブリージュにある。なるほど言われてみるとそうである。昨今嘆かわしい事態が引き起こされている。ネットでのヒトの振る舞いもなかなか酷い。
    武士道精神を学び直し、現代の社会様式に合わせて更...続きを読む
  • 武士道
    冒頭の教授との対話の中で「宗教なくして如何にして道徳を学べるのか」という価値観の違いに、なるほど日本固有の道徳観というものが語られるのだと悟る。
    昔の武士と言えば、野蛮なイメージを持たれがち(特に当時の時代背景を踏まえ、その時代の外国の方から見れば尚更)と思うのだが、弁明するでなく堂々たる文体で描か...続きを読む
  • 武士道
    この本は、「武士道を体系化した思想書」です。
    武士道を西洋文化、キリスト教等と比較しながら、丁寧に考察している本であり「日本人の元!」が、ここにあるように思いました。
    ぜひぜひ読んでみて下さい。