池上永一のレビュー一覧

  • ヒストリア 下
    移民先の南米ボリビアで苦心惨憺の日々を送る知花煉(ちばなれん)。プロレス女王のカルメンや日系人カルロス兄弟という仲間を得て、農業や商売に奮闘していた矢先、煉は米国の謀略に巻き込まれ、空賊となって密輸を手伝う羽目に陥る。一方、チェ・ゲバラが革命に成功したキューバで、核戦争の危機が迫っていた。米ソ一触即...続きを読む
  • ヒストリア 上
    第二次世界大戦の沖縄地上戦で家族とすべてを失い、魂(マブイ)を落としてしまった知花煉(ちばなれん)。戦後の闇市で一時の成功を収めたのも束の間、米軍のお尋ね者となった煉は、新天地を求めて南米ボリビアへと渡る。しかしそこも楽園ではなかった。移民にあてがわれたのは伝染病が蔓延する未開の地。呆然とする煉に、...続きを読む
  • テンペスト 第四巻 冬虹
    歴史に疎いのですが、4冊もあるのですが、サクッと読めました。以前、NHKで放映されていましたが当時は興味なく見ていませんでした。ただ、安室ちゃんのテンペストという曲が好きなため、今更ながら読んでみようと思った本です!通勤中に安室ちゃん聴きながら、琉球に想いを馳せながら、楽しんで読めました!
  • バガージマヌパナス わが島のはなし
  • 統ばる島
    春が近づいてくるとダイバー的には南の島の海が気になってくる季節。沖縄の作家である池上さんの描く島の姿や海の描写は幻想的な言葉をつかってはいても非常にリアルに心に響いてくるので大好きです。
    この作品は沖縄本島よりも南の八重山諸島の島そのものにまつわるお祭りや民話を題材にした作品集。生活の厳しさも描かれ...続きを読む
  • ヒストリア 下
    後半戦も面白かった~。読み終えて、表紙のインパクトほど、チェが前面に出てきてはいないな、っていう感想。要所要所で絡んではくるし、歴史的な重要性も込めて、ってことかも。それよりも、終始不気味な存在感を放ち続ける、元ナチスの殺し屋とかの方が、よほどインパクトがあった。そして、沖縄米軍基地の内部に、未だ終...続きを読む
  • ヒストリア 上
    単行本の時から気になっていたもの。それにしても、文庫化にあたって分冊化され、それぞれが千円もすると、結局単行本と変わらんがな、とか恨みがましく思いつつ。前からうすうす気付いてはいたんだけど、文庫化に際して分冊されそうな分厚い単行本は、もうさっさと買っちゃった方が良いのかも、って改めて思った次第。
    ...続きを読む
  • シャングリ・ラ 上

    加速する地球温暖化を阻止するため、都市を超高層建造物アトラスへ移して地上を森林化する東京。しかし、そこに生まれたのは理想郷ではなかった!CO2を削減するために、世界は炭素経済へ移行。炭素を吸収削減することで利益を生み出すようになった。一方で、森林化により東京は難民が続出。政府に対する不満が噴き出し...続きを読む
  • シャングリ・ラ 下

    加速する地球温暖化を阻止するため、都市を超高層建造物アトラスへ移して地上を森林化する東京。しかし、そこに生まれたのは理想郷ではなかった!CO2を削減するために、世界は炭素経済へ移行。炭素を吸収削減することで利益を生み出すようになった。一方で、森林化により東京は難民が続出。政府に対する不満が噴き出し...続きを読む
  • シャングリ・ラ 下
    小説としては1ページごとに文句を付けたくなるほど酷い
    しかし溢れかえるサイエンスファンタジーとしての魅力は
    くやしいが認めざるを得ない
    次回作ではましになってるとかなので読んでみよう
  • シャングリ・ラ 上
    気になっていた作家。内容は、それなりに定番のディストピア小説。オカマをメインに持ってきたり、10代の少女が最強だったり、人物の造形は魅力的。いかにもありそうな近未来の東京の不気味さも迫力満点で、状況設定も言うことなし。武力戦争だけじゃなく、経済戦争的側面も貪欲に取り入れられていて、読んでいて飽きさせ...続きを読む
  • バガージマヌパナス わが島のはなし
    おおらかで、シンプルで、ミニマム。
    そしてゆるーいスピード感。
    大げさだけど、そういう人生観(?)がとても好き。

    20年以上振りの再読になるけど、その時に感じた面白さ(単純な爽快さって感じかな)とは違って、いろんな意味で考えさせられたり深みを感じられたような気がして、いっそう好きな作品になった。
  • シャングリ・ラ 下
    上巻からの読書速度は高めのギアを保持したまま、いきなり「飛んだ」内容に入ってもスピードが落ちなかった。國子が飛行中の軍用機の機外でブーメランを振り回しミサイルを撃落としてみたり、小夜子も涼子も不死鳥のように蘇り、肉体の神経系にケーブルを突っ込んで電脳空間を操作したり、突っ込みどころ満載!それでも結末...続きを読む
  • シャングリ・ラ 上
    読み進む速度がどんどん上がっていくのを感じた。書き出しは地上にいる反政府ゲリラとアトラスに住む政府との抗争という構図に、やや期待外れ感があったが、ゲリラと政府と公社と、カーボニストを巻き込んだ陰謀にはまっていく。下巻に突入~!
  • シャングリ・ラ 下
    「それはないでしょっ」ていう設定が多くぶっ飛んでいた。
    最終的には愛の話が強く心を打ち、とても良い物語でした。
    関連する小説があるようで、そちらも読んでみたい。
  • あたしのマブイ見ませんでしたか
    聖教新聞がよかった。宗教関係か?と思ったら、ちょっぴり切ない話。
    どのショートストーリーも切れ気味なキャラがいて、独特なリズムで物語が進む。
    沖縄帰省中に読んで、やっぱり池上さんファンです。
  • レキオス
    牧港住宅地区が返還され、新都心として産声を挙げる前の那覇市天久に巨大な魔法陣が出現し、米軍の発射したミサイルは消滅する――。という何ともスリリングなスタートから、伝説の「レキオス」を巡り、”文字通り”時空を超えて進行する壮大なストーリー。テンペストへ続く著者の真骨頂がにじみ出てる、と思う。科学の話の...続きを読む
  • シャングリ・ラ 上
    これは面白いぞ~。
    見たことないけど、ちょっとリアルな設定。とっても魅力的なキャラクター。
    下巻も楽しみだ!
  • 夏化粧
    これ、オススメです★

    産婆のオバァのまじないによって愛する息子の姿は誰の目にも映らなくなってしまった。
    本来の姿を取り戻すためには、他の人間にかけられた「七つの願い」を奪わなければならない…。
    命をかけて井戸に飛び込み、“陰”の世界へと向かう末婚の母、津奈美。

    七つの願いを奪えるのか…!?

    ...続きを読む
  • やどかりとペットボトル
    長編小説があまり得意ではなくてあれとかあれとか読んでいないけど、とりあえずこれがすごく面白いし好きだから、あれとかあれも面白いんだろうなーとは思っています。