池上永一のレビュー一覧

  • あたしのマブイ見ませんでしたか
    「マブイの行方」「サトウキビの森」「失踪する夜」「カジマイ」「復活、へび女」「前世迷宮」「宗教新聞」「木になる花」の全8篇。ページ数は厚い本ではないのに、どれも量的にボリュームのある短編だった。前半の4篇は沖縄を舞台にしている。沖縄のあざやかな風俗が目に浮かぶようだ。
    どれもよかったが、「サトウキビ...続きを読む
  • レキオス
    なんというか,荒れ球がバッターの狙いを定めさせず完封勝ちしてしまったような,とっちらかってるけど痛快な作品。
  • 海神の島
    テンペスト作者による、沖縄軍用地を巡る、三姉妹の相続バトル。軍用地問題、尖閣問題など、政治的なテーマに作者なりの考えを示している。三姉妹のノリが軽すぎて(ラノベ的?)、自分には少し合わなかった。
  • 海神の島
    壮大なフィクション
    と読むか
    ありえないわー
    と思うかで印象はだいぶ変わる作品ですね。

    三姉妹のキャラは強烈
    それぞれ突出してて好き♡

    まぁ頑張ってください。うまく行くとよいですね(*^^)
  • 海神の島
    この方の結構シビアな現実をユーモアと合い混ぜて読ませてしまう感覚、好きだなぁと思います。でも正直、3姉妹のシャレにならない仲たがいは読んでいてあまり気持ちの良いものでは無かったかな。親族が骨肉の争いをするというはちょっと。

    沖縄の基地問題、第二次世界大戦、ダイオキシン、劣化ウラン弾や尖閣諸島と中国...続きを読む
  • シャングリ・ラ 下
    国造りの神話を土台に、近未来のディストピアの中で新たな経済の仕組みや価値観(新たな国造り)が生まれる迄の物語。
    個性的なキャラクター(エグイ人もたくさん)がこれでもかというくらい動きまわり、どんでん返しの連続、エピソードがてんこ盛りでフィナーレへ。
    疾走感が凄く面白くはあるが食傷気味な読後感(^^)...続きを読む
  • シャングリ・ラ 上
    近未来のディストピアSF。
    炭素社会という新しい価値観が支配する時代、世界や日本の立ち位置や権力構造も大きく変化しています。
    政府、ゲリラ、アトラス公社、炭素社会にマネーゲームを仕掛ける人、太陽と月、更に思惑をもった黒幕と思われる人など、様々な要素が複雑に絡んで物語を構成しています。
    主人公を取り巻...続きを読む
  • ぼくのキャノン
    帝国陸軍が配備した九六式カノン砲を「キャノン様」と崇める沖縄のある村。
    戦後、独自のしきたり、組織、経済力で村を復興させ守り続けてきたマカト、チヨ、樹王。
    豊かで眩しい村に入り込む不穏な動きと共に、村の平穏は乱されていく。
    前半は、楽しみながらも感情移入しにくいのだが、マカトの孫の雄太と仲間達3人が...続きを読む
  • シャングリ・ラ 上
    アトラスという巨大な居住区が建設される一方、過剰な緑化で都市部が森に沈んだ東京が舞台となるSF。
    炭素社会、マネーゲーム、国生みの神話、不死身の性悪女が入り乱れ、エネルギッシュな展開が進んでいく。
  • シャングリ・ラ 上
    書き出しは政府VS反政府ゲリラでロースタートの印象。
    徐々に話が動き始め、政府VS反政府ゲリラVSアトラス公社VSカーボニストとスピード展開に‥。
    個々のキャラも強く下巻に期待。
  • 黙示録 上
    帯に「疾風怒濤」とあり、正にその通り。
    展開が唐突、という感じもするが、書きたいことが盛り沢山あるということなのかも。冗長さは全くない。
  • 風車祭 上
    日本だけど日本じゃない、
    ふしぎな風習にまじないに
    言葉に唄に
    場所に歴史に。
    ちょっと違う世界軸に来たかのよう。
    ファンタジーはぴったりです。
  • トロイメライ
    お風呂時間のリラックス本として、ゆっくり一話ずつ読みました。
    池上さんの物語の中の沖縄の空気って、からっと明るいだけではなく少し哀しい感じがする。
  • シャングリ・ラ 下
    炭素経済に東京の森林化等々斬新さを感じさせる上巻だったものの、下巻はつじつま合わせに、登場人物が何度死んだと思っても復活してくる目茶苦茶ぶり。ついていけない。
  • トロイメライ
    池上ワールド。テンペストを読んでいるともっと楽しめる。冒頭の二章は今ひとつって思ったが、徐々に盛り上がり、フィニッシュは物悲しいけど爽快。涙の中にクスリと笑いを盛り込むのはさすが。だからやめられないんだな、池上永一。
  • トロイメライ
    ちょっと展開は雑だけど…琉球の庶民の暮らしが生き生きと描かれていて楽しめた。
    テンペストのスピンオフ的な物語で、登場人物がちらほら被ってます。

    つーか黒マンサージ、女の悲鳴が聞こえるところに駆けつけるなら、テンペストで温寧が手込めにされた時も助けてあげてよ!と思った。
  • シャングリ・ラ 下
    いみじくも、解説として巻末に筒井康隆さんが「この作品の長所でもあり欠点でもあるところは、全てにわたって過剰であるということだ。」と述べている通り、展開がちょっと有り得なさ過ぎます。

    でも、そういう世界なんだ、これは漫画みたいなものなんだ!と思いながら読み進めると、その中に感動もスリルも面白さもあり...続きを読む
  • シャングリ・ラ 下
    下巻はひたすら戦いの巻だった。

    ふつうの一般人なのに、なんども九死に一生を得ている人が多くて、最後の方は食傷気味。ちょっと創竜伝っぽいな、と思った。

    もうちょっと戦いを整理してあった方が読みやすかったかな。実際はこんな風に小競り合いが頻発するのが普通の戦場なのかもしれないけれど。
  • バガージマヌパナス わが島のはなし
    沖縄出身の作者が紡ぐ、ユタになることを運命付けられた少女を巡るファンタジー。ウチナーグチを多用して空気感を演出。全体的にややライトな中で亀甲墓の下りなんかは作品における御獄のような存在。沖縄特有の深遠なものを感じるわ。
  • シャングリ・ラ 下
    ―――21世紀半ば。熱帯化した東京には巨大積層都市・アトラスがそびえていた。
    さまざまなものを犠牲に進められるアトラスの建築に秘められた驚愕の謎とは--

    新規開拓です
    地球温暖化がシャレにならないレベルまで進行した後
    世界は資本主義から炭素経済に移行する。

    炭素経済のしくみとか、「普遍...続きを読む