池上永一のレビュー一覧

  • ぼくのキャノン
    豊かで美しい村の守り神は何故か旧帝国陸軍の九六式カノン砲「キャノン様」。

    ハチャメチャ度がかなり高い!

    後の「レキオス」や「シャングリ・ラ」の原型となった可能性もあるかも?
  • バガージマヌパナス わが島のはなし
    働きもせず島でぼんやりオバァと過ごす綾乃。きれいなせいか周囲の人からも注目はされているよう。
    ある日夢に出てきた神様が
    「ユタになれ」
    という。
    最初は、全然話も聞いていなかったのに幼い頃に亡くなった友人の姿を見たらそれもいいかもと安易に飛びつく。
    結果、それらしいユタに成長してくのだから不思議なも...続きを読む
  • ぼくのキャノン
    後半からの徐々にこれまでの歴史と秘密が明らかになっていく展開から熱さが増す 池上氏の沖縄小説はどれも濃い
  • シャングリ・ラ 下
     まず大前提として、面白いのである。
     しかして、カオス過ぎて中盤以降はもうなにがなんだかわからない状態だった。
     科学的かと思いきや呪術やUMAみたいなのがでてきて、しまいには神話まで挟みこむ。正直、恐竜が出てきてもそこまで驚かなかっただろう。
     おまけにヤンキー漫画みたいに次から次へと「伝説の○...続きを読む
  • シャングリ・ラ 上
    難解&リアルでグロテスクな描写が特徴的なお話でした。
    ただ、「炭素税」という今最も地球全体として話題になっていることがメインテーマとなっていて、感心する場面も多々ありました。
    経済の勉強にもなるような、ならないような・・・

    アニメ化もされているみたいなので、ちょっと見てみようかと思います!!
  • シャングリ・ラ 下
    昭和=人がいっぱい殺されて、その十倍は生まれて、地球をガンガン温めてた悪魔の時代。

    今の地球型経済は人間の都合で動かされているに違いない。
    そして人間を動かすには動機がいる。欲望こそ最大の動機となりえる。
    だから地球が人間に共存の道を提示した。
    自然が人間のエゴを理解し、それに合う形に進化...続きを読む
  • やどかりとペットボトル
    さすが、不思議ワールド炸裂の作家さんだけあって、
    幼少時代からオモロイ人生を過ごしてる!

    そして、石垣島好きなワタシにはたまらん♪

    思わず声を出して笑ってしまうので、外で読むときは気を付けましょー^^
  • ぼくのキャノン
    沖縄が舞台ということと表紙に惹かれて購入。

    序盤はコミカルだったけど、登場人物に愛が持てなかった。
    でも島が危機に立たされてからは、どの登場人物も島をほんとに愛してるんだなって思えて泣きそうになった。
    大切なことがたくさん詰められた本です。

    樹王と博士が切なかった。あと雄太が「泰典ニーニー」って...続きを読む
  • やどかりとペットボトル
    感受性、文化、生活が沖縄フィルタを通した視点からのエッセイ集。旧盆派と新盆派、70年代の石垣島、台風の備え、近所のラーメン屋などなど。風車祭、シャングリ・ラ、テンペスト、夏化粧などの話の元も読み取れる。
  • シャングリ・ラ 下
    個人的には、池上永一はファンタジーなんだが

    ちょっと前にアニメ化されたんで遅きに失した感もある。
    池上永一としては初の沖縄を舞台としない長編。
    舞台は変われども、なんか浮ついた感じの池上ファンタジーは健在という感じだ。
    モモコさんがいいよなぁ、、、アニメの中田譲治さんも!

    何とも表現しがたいもの...続きを読む
  • 風車祭 下
    キャラが個性強すぎてウザいと感じたり、ストーリーが強引過ぎると感じたりするけど、それでも読ませる力を感じた。方言、伝承、伝統、民謡、諸々が混じり合った独特の世界観。
  • 風車祭 上
    沖縄の人が長生きな理由が分かる気がする。


    おばあの長寿に掛ける執念と、豚をも巻き込んだ恋愛あれこれ。

    島の文化や方言にも詳しくなれます。
  • あたしのマブイ見ませんでしたか
    ウチナー物とナイチの物と半々なんだけど、おかしくて切ない・・・コミカルだったり幻想的だったり・・・幅がひろい人だなぁ~~ってのが率直な感想なんですが。
    8つの中でどれも印象的だったんだけど、特に!!
    「サトウキビの森」は圧倒的な沖縄の景色(色)が浮かんできて、まぶしかったです。
    少女マンガ世代なんで...続きを読む
  • 風車祭 上
    面白かったー。沖縄、アニミズムの現代へのよみがえり(マジックリアリズムというらしい)、少年の成長物語などなどが好みなこともあり。長いけど、いろんな祭りや習俗の描写も丁寧で、ストーリーも飽きずに楽しめました。池澤夏樹の「マシアス・ギリ~」に雰囲気が近いかも。
  • シャングリ・ラ 上
    【上下巻】
    久し振りに面白いファンタジーに出会えました。
    最後まで疾走感を失わず、最後の一頁まで駆け抜けるように読みました。
  • シャングリ・ラ 上
    上巻の時点でどうなるのか予想は付くけど、最終的にどう持って行くのか気になる。登場人物はぶっ飛びすぎて、話もぶっ飛びすぎてるから余計におもしろくなってしまう。
  • シャングリ・ラ 上
    この頃どこの企業でも環境経営ってやつに躍起で温暖化阻止のためその元凶と見做されるCO2削減に努めているけれど、11年周期で増える筈の太陽の黒点が増えず、実は長〜い目で見ると地球は寒冷化に向かっているという説もあったりするのをご存知?てな具合で最近は何をおいてもエコ、エコだけど、とまれ、この小説、温暖...続きを読む
  • やどかりとペットボトル
    『レキオス』の池上永一のエッセイ集。

    沖縄発のパワフルな作品を紡ぎ出す彼の身辺雑記だ。

    母親の子育てに対するハチャメチャぶりがすごい。そういうものを超えていくことが今作家として立っていることにつながっていったのだろうと思えた。
    作成日時 2007年10月13日 14:31
  • レキオス
    沖縄を舞台に、米軍、女子高生、ユタ、CIA、学者などの多種雑多な登場人物が入り乱れ、過去と現在、夢と現を交錯する。池上永一は『バガージマヌパナス』『風車祭』などの沖縄モノがとてもよかったので、そういう感じかと思って読み始めたら、のっけからいきなりSFでぶっとんでる。設定も荒唐無稽。頻出する専門用語も...続きを読む
  • レキオス
    沖縄が舞台。主人公のデニスはアメラジアンで聞得大君の子孫。
    風変わりな天才学者や秘密結社も出てくる。
    内容はなかなか壮大で、少し理解するのが難しいかも。
    中に出てくる脇役のおばぁたちは魅力満載。
    特にポーポー売りのおばぁ姉妹はすごく素敵。
    沖縄の問題を様々な視点から見ている作品。