池上永一のレビュー一覧

  • 風車祭 下
    あまりにも島を馬鹿にしていて、ここまで書いて島民が怒らないの?と不安になったが、出身者が書く分にはいいのだろう。ボクも暮らしてみたい!
  • バガージマヌパナス わが島のはなし
    先に「カジマヤー」を読んでしまったのだが、それに比べると「直球勝負!」って感じで、また違った好感がもてた。う~ん、この作家の女性、怠惰な怠け者の魅力に溢れている。珍しいパターンだなあ。
  • やどかりとペットボトル
    石垣島出身の作家のエッセイ本。とても面白かったです!読みながら著者の育ちが羨ましくなった。ただのエッセイには留まらない、著者の優れた感性や知性を感じられるとこが好きです。
  • シャングリ・ラ 上
    面白い!だけど、なんだか読みづらいなぁと感じてしまうのは私だけなのだろうか?なんというか読んでいて落ち着かないというか、よくわからないんだけど。それもひっくるめて、ずば抜けた発想力が活きているのかも。物理的にも縦長な建物が舞台だけれど、時代設定の面でもなんだか縦長なイメージ。近未来のはずなのに平安貴...続きを読む
  • やどかりとペットボトル
    沖縄の話もそうじゃない話も入ったエッセイ集。
    個人的には池上永一が飛行機好きだということがわかったのが収穫。
  • レキオス
    この人の小説に出てくる女性キャラクターは、パワフルで破天荒でとても魅力的なのだが、ここにきて加速度が増した感じ。暴走SF・・?分量を感じさせずに一気読みした。面白かったあ。
  • あたしのマブイ見ませんでしたか
    ■復活へび女■ 池上永一/実業之日本社
    の文庫版です。
    短編集。さくっと読めます。
    なんといいますか。
    池上永一も作家だったんだなあ……というわけのわからない感想を抱かせてくれた作品でした。
    一応、メモを見ると
    「マブイの行方」
    「サトウキビの森」
    「失踪する夜」
    「カジマイ」
    「復活へび女」
    「前...続きを読む
  • バガージマヌパナス わが島のはなし
    なんて魅力的なんやろう。冒頭から惹き込まれる豊穣でおおらかで豪快でええかげんな世界。ガジュマルの樹の下で遊び友達のオージャーガンマーばあさんと日々ユンタク三昧の綾乃は怠け者で身勝手で美人で三線の名手で霊感が強く彼女の才能に目をつけた神様の度重なる脅迫と嫌がらせの中、拝む意味を知る。オージャーガンマー...続きを読む
  • 風車祭 下
    ★私は島に残ります。(p.403)
    ■5つのポイント
    ・これほど豊穣かつ楽しくて力強く、そして切ない物語をこれまで知らなかったなんて!!
    ・沖縄という風土とは、沖縄人とは、を描こうとしているようにも見える。
    ・マブイなくし組四人と六本足妖怪ブタのギーギーは行動し、マブイだけの存在ピシャーマは成仏した...続きを読む
  • 風車祭 上
    ★今日カジマヤーを迎えることができて、とにかくハッピーだった。(p.12)
    3つのええとこ(1)読まなきゃもったいない! というタイプのお話。個人的感想ですけど。(2)伝説や呪法が連綿とつながり此岸と彼岸の境界が曖昧な島の豊かさおもしろさ。(3)強烈なキャラたちが好き勝手に跋扈する。それがなければ肉...続きを読む
  • バガージマヌパナス わが島のはなし
    自分の気持ちを隠すことなく、人目を気にせず、おおらかな生き方が、とてもみずみずしく、沖縄の海の色を思い出した。

    物質的に豊かじゃなくても…なんて言葉よく聞くけど、お金で買えないものってこれだなあと。

    こんなに愛し愛されてるなんて、とても幸せだと、読後は温かい気持ちになる。
  • 統ばる島
    沖縄の離島である八重山諸島は、今やリゾート地のイメージが強いけれど、昔から神や精霊など人智を超えた存在と共に「生活する」場所だったのと改めて知った。
    雄大な自然のもと、癒しだけではなくシビアさとも向き合う生活が、生活が目に見えない存在を信じて敬う風習を作ってきてるのかな。
    旅行で訪れるときは、島の環...続きを読む
  • シャングリ・ラ 下
    ぐいぐい引き込まれるストーリー展開はすごく引き込まれるものがあったけど、いかんせんブーメランやらメスやらちょっと無理があるかも…?が気になりすぎた。
    思ったよりも中二病感がすごかった。
  • シャングリ・ラ 上
    法螺の広げっぷりは素晴らしいが
    文章が酢薔薇しい
    まとものキャラ造形ができて風呂敷をたためるなら凄いが
    下巻はどうかな
  • シャングリ・ラ 下
    圧倒的スピード感。環境破壊の進んだ未来で編み出されたカーボンテクノロジーとそれを軸とした炭素経済が支配する世界。発想とその設定もしっかりしているが、何よりキャラクターの多様性とエンターテイメント性が素晴らしいの一言。
    キチンと映像化されるなら観てみたいと思える作品です。
  • シャングリ・ラ 上
    圧倒的スピード感。環境破壊の進んだ未来で編み出されたカーボンテクノロジーとそれを軸とした炭素経済が支配する世界。発想とその設定もしっかりしているが、何よりキャラクターの多様性とエンターテイメント性が素晴らしいの一言。
    キチンと映像化されるなら観てみたいと思える作品です。
  • シャングリ・ラ 下
    超人オリンピック。
    読み終わったときに頭に浮かんだ言葉はこれでした。話の根幹を考えると、そう思わせる人物が多数出てくるのは当然のことなんですが、完全無欠な人物よりも欠点が見える人物の方が共感できて好きだな。
    でも、スケールの大きなお伽噺で、久しぶりに自由に空想の羽を広げられる小説の面白さを味わうこと...続きを読む
  • シャングリ・ラ 下
    凄い勢いで真相が明かされ、怒涛のごとくエンディングに向けて突き進む。そんな中、細かいことをあげつらっても意味はないと思うし、まるで漫画のようなこの世界観を、ただ純粋に楽しめば良いのだと思う。でも、どうしてもあまりにご都合主義的過ぎるところが鼻についてしまったりもするのです。フィクションの世界では、生...続きを読む
  • バガージマヌパナス わが島のはなし
    能天気なほど明るい本が読みたくて、この沖縄の物語を選んだが、能天気も程がある(笑)大らかに生きてるにしても突き抜け過ぎな二人の物語。前半は方言が理解不能で飛ばし読み、後半は何かと胸に刺さる言動もあり感動。人生辛い事はある、でも被害観念に囚われず、素敵なものに素直に感動して大らかに生きる。「島人の宝」...続きを読む
  • シャングリ・ラ 上
    最初は風の谷のナウシカみたいな話だなぁと思いつつ、中盤あたりからそうでもないかなと思い、結局はやっぱりナウシカっぽいなと思った。

    キャラクターの設定が人間らしくなくぶっ飛んでいる。
    炭素税の話はこれから真実味を帯びてきそう。
    物語も作り込まれていて、アクションやビジュアル面が強烈なこともあって、映...続きを読む