澤村伊智のレビュー一覧

  • 怪談小説という名の小説怪談
    大好物の怪奇短編集に加え、表紙の不安にさせてくるイラストが秀逸で迷わず購入。
    「高速怪談」と「涸れ井戸の声」は別のアンソロジーで読みましたが、特に後者は何回読んでも面白く好きな作品です。「笛を吹く家」のある意味怖いオチや「こうとげい」の民俗学的ホラーなどバラエティに富んだ作品が読めて楽しめました。
  • 超怖い物件
    著者は著名な人ばかり、内容もそれぞれ毛色が違って、面白くて一気に読みました。

    物語形式とルポ形式、両方を一冊にまとめるというのは、なかなか良い試みだと思います。
  • ぼぎわんが、来る 1

    映画版とはまた違った終わり

    映画版とは違い、全てが丸く収まったというか、比較的ハッピーエンドで終わって安心感がありました。恐ろしいは恐ろしいのですが、悪いところもあった人間の「良」の部分がファンタジックに活かされてる内容だと思います。
    映画版だと「あー現実ってやっぱこんな感じでシビアだよな」みたいに、面白さは維持しつつも心が...続きを読む
  • ぜんしゅの跫
    シリーズ5作目。現時点では最新刊。
    短編が五つ。やはりホラーかつ面白くてぐんぐん先を読まされてしまうのは澤村伊智さん。
    怖くまた悲しくも、その先を想像させる終わり方だったり、少し人間味も感じる話だったり、色々な楽しみ方ができると思う。
    こわいから夜読むのにぴったり…
  • 恐怖小説キリカ
    『この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。』
    このひと言に救われる作品。澤村伊智の作品を酷評した読者たちが惨殺されていくシーンは読んでいて「フィクションに決まってるし(震え声)」と言い聞かせながら、読み進めていたが、徐々に「え?本当の話?」とか「マジっぽくない?」とかそん...続きを読む
  • 予言の島
    読み返したくなること必至のホラーミステリー。
    仲良し三人組がある予言の真相を確かめに島を訪れるも嵐がやってきて島に取り残される。
    取り残されて話が始まると読者はワクワクがとまらなくなるクローズドミステリーの出来上がり(拍手)
    どーなっちゃうのー!と思いながらページを捲る手が止まりませんでした。

    ...続きを読む
  • ししりばの家

    暮らす場所

    ずるずると引き込まれる物語でした。
    その場所に導かれる運命だったのか。
    そこに行かなければ「普通」の中にいられたと思うと…
  • 怪談小説という名の小説怪談
    これは怪談小説の形を取ったミステリだ。特に『笛を吹く家』『うらみせんせい』の叙述トリックは秀逸の一言に尽きる。『怪談怪談』の最後の伏線回収も良かった。ミステリ好き・ホラー好きの必読書。
  • ひとんち 澤村伊智短編集
    「家」がテーマのホラー短編集。
    読み終わった後に残り続ける後味の悪さと文章から伝わってくる独特の気味悪さ、そこにミステリの要素も絡んでくるので1冊でとても美味しい思いのできる1作です。
    個人的なイチオシは『ありふれた映像』です。読み終わった後にある映像を見るのが怖くなります。
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション
    色々な作家さんの作品が読めるホラーアンソロジー。
    怖かった…!
    特に今邑彩さんの「鳥の巣」、小池真理子さんの「ゾフィーの手袋」は、後半にかけて恐怖がヒタヒタと迫り来てゾッとした。
    岩井志麻子さんの「依って件の如し」は、怖さよりも文章のリズム感と情景描写が美しすぎて感動させられた。
    もっとこの人の作品...続きを読む
  • 本格王2022
    みんな良かったです!
    読んだことのない作家さんのお話は興味深く、次に読む本をどれにしようかな~、と迷ってます!
  • ひとんち 澤村伊智短編集
    単行本からの再読。内容をぼんやりと覚えている程度だったので、新鮮に読めました。「シュマシラ」が最高でした。特にラストの動物園の雰囲気が不気味で大好きです。シリーズものじゃないホラー短編をもっと読んでみたいと思いました。
  • ひとんち 澤村伊智短編集

    面白かった!

    宮本くんの手 が1番好きです。
    手荒れをバグと表現する所も、追い詰められ
    追い込まれた際に、変な思い込みから
    取り返しがつかない事をしてしまうのが
    狂気を感じました。

    ありふれた映像 も、日常誰もちゃんと見ない物に
    悪意のように忍び込ませるという発想も面白かった。
    在らぬ物が映って...続きを読む
  • ひとんち 澤村伊智短編集
    本当に怖いものは、人間である。という仮説を見事に覆された一冊。

    何気なく過ごしている日常が、ほんの少し傾いただけで、これほどまでの恐怖を感じることとなるとは。
    「ゾッとする」短編集。これが短編集でよかったほど、怖い数々の話。
    中でも特に気になった作品を。

    「ひとんち」
    「人は人、うちはうち」とい...続きを読む
  • 恐怖小説キリカ
    めっちゃ面白い〜!素晴らしい〜!
    としか書かれへんやん…^^;
    殺されるのイヤや〜!

    KADOKAWA、講談社、綾辻行人、貴志啓介、宮部みゆき、などなど、更に自分自身…この調子なら、編集者とかの名前も実在してるんやろな。
    「ぼぎわん」の賞受賞から、この作品まで題材にしてる。
    「残穢」って作品も、実...続きを読む
  • 怖ガラセ屋サン

    追い込まれていく恐怖感

    怪談話を聞くことは今までにも何度かありましたが、新しいタイプの恐怖体験でした。
    短編で読み易いのもそうですが、7つの短編が全く異なるものではなく、コワガラセヤサンという怪異の存在を軸に繋がっているのも面白い。
    一体こわがらせやさんとは何なのか‥
  • 恐怖小説キリカ
    発想が本当に凄すぎる、、、、自分を主題にして最後まで現実だという匂わせをやめないのも凄く好み、、、恐怖小説キリカという題名からは想像もつかないくらい壮絶な話でいい意味で裏切られた。
    レビューで酷評してる人いないか、その人のレビューが途中で途切れてないかを確認してしまった笑

    澤村伊智さん本当に大好き...続きを読む
  • 紙魚の手帖Vol.01
    近藤史恵さんのパ・マルシリーズは、コロナ禍のパ・マルを描いた、今を感じる作品。今回は志村さんが主役かな?
    蝉かえるで数々の賞を受賞した、櫻田智也さんのエリサワシリーズは相変わらず丁寧な表現で、狩猟について何も知らない私でも、情景を思い浮かべつつ、なるほどなるほど…と細かい知識を得ることができた。ただ...続きを読む
  • 紙魚の手帖Vol.01
    こちらは、創刊第1号に敬意を表して購入。
    今月は財布のひもがゆるゆる。
    なんといっても、ビストロ・パ・マルの最新作が読めるのが楽しみ♪
  • 恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション
    角川ホラー文庫ベストセレクション第二弾。全部読んだことがあるので再読かな。しかし何度読もうと、どれもこれも文句なしの名作です。
    何度読んでも恐ろしいのは坂東眞砂子「正月女」です。どこからどこまで全部怖い。柱時計の音が怖い。登場する人たちもみんな怖い。可哀想に思えるヒロインのキャラも、実はなかなかの恐...続きを読む