【感想・ネタバレ】ししりばの家のレビュー

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普通とは慣れである

 比嘉姉妹シリーズ4作目。前作の短編集も面白かったけど、長編は長編で読みがいがあって嬉しい。
 待望の琴子さんが登場!引きこもりの旧友と一緒に怪異に立ち向かう物語。
 ラストはなかなか考えさせられる。他人からしたら常識的、倫理的に外れてることでも、当人からしたら至極当たり前のこともあるんだよな、と。慣れとは恐ろしいものだ。
 

#怖い #ダーク #共感する

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2024年02月03日

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やっぱり先が気になる展開で、最後も不気味で良かった。

比嘉琴子の人間らしい感じが知れて、ますます好きになった。文章が階段のようになっていたり遊び心があって面白かった。

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2023年09月19日

ネタバレ 購入済み

こ、怖かった~

比嘉姉妹シリーズの中で一番好きな登場人物である、琴子登場!
面白かったし怖かった。久しぶりに一冊の本を休まずに一気読みした。
大好きな琴子が活躍する上に、キーになる物(者?)が犬だった。ものすごーく心に残る作品になってしまった。真琴の事も含めて。
このまま引き続き、比嘉姉妹シリーズの次作を読みますよ

#エモい #怖い

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2023年06月11日

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ネタバレ

砂のジャリジャリ感がとてもいい不快。勝手に子供作らされるのは無理…。果歩にイライラするという人も居るが私は共感しやすく、小説の流れを見ても違和感ない。五十嵐はいいやつ。

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2023年02月27日

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夫の転勤に伴い東京に来た妻は幼馴染と再会。家に招かれたが、その家はどこかおかしかった。
今作は狂気が中心のホラー。
普通に見える人間が実は普通じゃなくて、でも普通だと思っている自分はそこでは普通じゃなくて・・・。
目に見える怪異って当然怖いけど、気がつかないうちに侵食されている怪異も恐ろしい。
怪異とまではなくても、自分と価値観の違う集団の中に入った時でさえ戸惑いは大きいのに、それが怪異によってもたらされたものであれば、自分だったら気が狂ってしまうかもしれない。

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2023年02月16日

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比嘉姉妹シリーズの長編小説です。
幼い頃の琴子について描かれており、琴子が覚醒するまでの物語です。
怖かった!!笑

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2022年12月31日

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ネタバレ

比嘉姉妹シリーズという作品の一つらしいですが
初めて読んだため、前後の人間関係が全くわかっていません。

なのでシリーズを読んだ方のレビューとは異なるかもしれません。

まず、その家と家庭を守る守り神であるとともに
その”家”の形にこだわるししりばという存在。

色々な登場人物の行動や、感情が交互に出てきて徐々に時系列が
一本の線になっていくところにゾワゾワしました。
ぼぎわんが、来るとずうのめ人形の続編だったようなので
順番が違いますが、その2作も読んでみようと思います。

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2022年12月29日

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暮らす場所

ずるずると引き込まれる物語でした。
その場所に導かれる運命だったのか。
そこに行かなければ「普通」の中にいられたと思うと…

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2022年09月10日

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比嘉姉妹シリーズ琴子さんの話。謎に包まれた彼女はどんな人物なのか気になっていたので今回人間らしい彼女を見ることができて嬉しい。この方の本はどれも一冊の中にいろんな恐さが入っていて満足度が高い。不思議なタイトルが多いので読む前は覚えにくいな...と思うけど読み終わると謎が全部解けてタイトルが忘れられなくなる。

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2024年06月06日

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「そんなこと起きるわけないじゃん」と思いながら読んでいる「比喜姉妹シリーズ」も、なんだかんだ言って3冊目である。そもそも化け物の存在自体が理屈では説明できないので、どこか冷めた目で読んでいるものの、それを取り巻くストーリーが面白いのでどんどん続きを読んでしまう。化け物に対して論理的解釈はできないので、これはあきらめている(笑)。
砂がどういう意味を持っているのかは最後まで明らかにならなかったと思う。ただ、砂が作用する身体的苦痛、精神的苦痛の描写がなかなかリアルだった。
ししりばが何かをすること自体は怖くなかった。しかし、ししりばに操られ、殺人を犯し、さらに殺戮を繰り返そうとする平岩夫婦の方が断然怖かった。普通に刃物を持って襲い掛かられる方が怖いに決まっている。怖いのはオバケではなく生身の人間であると改めて思う。琴子がししりばのことを「怪異的ホームセキュリティ」と表現したことでししりばにメカ的なイメージが湧き、正しい指令を出せていないししりばに納得がいく。感情を持たずに指令のみを出すししりばは、恒川光太郎さんの「金色機械」という小説を思い出させた。ししりばの天敵が犬であると確信した五十嵐が、飼い犬の銀を呼び、惨劇は終息に向かう。犬の忠誠心に、ホラーであるにもかかわらずうっかり目頭が熱くなった。銀ちゃん、五十嵐くんとの日々を幸せに添い遂げて欲しい。それと五十嵐くんのお母様も。息子が病んで引きこもりになっていても、いつも通りご飯を作り、なんでもないように日常会話を繰り返す。しかし内心では「うちの子がどうして?」と苦悩していたことだろう。物語の主題とは関係のないところで母親の無償の愛を感じた。他の比喜姉妹シリーズもこの際、制覇しようと思っている。

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2024年05月25日

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比嘉姉妹シリーズ長編三作目である今作。長編作品3つの内,個人的には一番好き。琴子大活躍の
今作はひたすら不気味で,砂の描写が印象的。話も面白くてページを捲る手が止まらないワクワク感があった。どこを切り取っても最高な一冊。

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2024年04月24日

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ざりざり。頭蓋骨の中で、砂が鳴る。
<砂>の怪異が起こる家。その正体とは!?
ホラー&ミステリー 祓魔師・比嘉姉妹シリーズ第4弾。今回は琴子が活躍。琴子ライジング!

今回も構成の巧みさが際立ち、意表を突かれること間違いなし!

<砂>の怪異が起こる家に因縁がある者たち。
2組のストーリーラインが<砂の家>を中心に、別々に走っている。
やがてクライマックスに向けて、その2本のラインが重なる瞬間を迎える———。

それに気づいたときには、はやくはやくとページを繰る指が止まらなくなっていた。
云うなれば「悟空ーっ、早く来てくれー!」(クリリン)状態。
しかし、なにか、おかしい。。。まさか、うそだろ・・・。

裏切りに唖然とさせられ、真のクライマックスは怒涛のごとく、興奮は最高潮に。

このシリーズは毎度、伏線の回収とラストバトルに虜にさせられる。
にしても、今回の終わり方はエグい・・・・。




※時系列は『ししりば』『ぼぎわん』『ずうのめ』になる。(『などらき』は短編集なので除外)。

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2024年02月05日

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家の怪異=幽霊、とは限らない。もっと壮大な話で惹きつけられた。神様の概念が変わった。
あと、待望の琴子メイン回で嬉しかった。

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2023年12月01日

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ネタバレ

ぼぎわん、ずうのめ、
そして、ししりば。

これまでの3作で、
いちばん希望が持てる
ラストではないか。

などらき、ぜんしゅ、さえずちも楽しみ。

比嘉琴子の小学生時代が
読めるがもうれしい!

指笛で駆けつける銀カッコイイ!

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2023年10月10日

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ネタバレ

比嘉姉妹シリーズ4作目。

一見なんの変哲もない一軒家とそこに住む家族。
だけど家のそこかしこに積もる砂、砂、砂...この本を読んで最初に思い出したのは、小学生の頃に、強風などで校庭の砂ぼこりが舞った時に感じた強い不快感。
砂が目や耳や喉に入った時の嫌な感じがまざまざと蘇ってくるほどの、砂の描写でした。

おまけに、そこに住んでいる住人は、砂があることを当たり前に受け入れています。
自分の常識から外れていることを、当然のものとして受け入れている人を目の当たりにしたときの気持ち悪さや衝撃と、解決したと思っていたことが全然そうではなかった突き落とし方で、一気に怖くなって話に引き込まれました。

「ししりば」の正体は家(そこに住む家族)を守るもの...でしたが、誤作動をおこして″家族″という外枠を守るものになってしまい、足りなければ補充するし不要なら排除する(中身はどうでもよくて頭数さえ揃えばいい)という、とんでもないモノ。
そこに立ち向かう琴子と、琴子の同級生だった五十嵐くんの活躍も楽しめる作品でした。

特に五十嵐くんは、小学生の時にししりばの怪異に遭遇してから、琴子と再会して怪異の解決に至るまで、私の中ではずっと好感が持てるキャラクターで、愛犬の銀とともにまた再登場してほしいな...と思っています。

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2023年04月06日

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ネタバレ

今回も楽しみました\(^o^)/


読んでて、居心地の悪さを感じさせる砂が
家の中に流れるいやな、モヤモヤとした
見えない雰囲気を形に表したかのようで
「どこの家でも、誰にでも」
その言葉が最後にグッと恐怖を感じさせた。
でも、比嘉姉妹のように、登場人物たちのように
立ち向かうことができるって、間接的に
希望や温かさも感じさせてくれる(*´-`)
このシリーズ大好きです☆

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2023年03月01日

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面白かった!砂がたくさん出てきて、若干きもちわるかった。
はじめは短編集化と思ったけど、だんだんつながってきたな。

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2023年01月24日

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比嘉シリーズ4作目、今回は琴子にまつわる長編。琴子の無敵感がそれほどでもなく、若い時のエピソードっぽい。最後に少し残すものの、今回はあまり捻くれず意外と展開がストレートな気がした。琴子の子供時代から始まり、主人公2人の視点を変えながら進んでいくので、結構厚みがあって今回も満足。琴子のぼきわん以降の話も読みたいと思えてくる。

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2023年01月15日

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ネタバレ

家が家主を守るために洗脳する、というのが面白かった。あとは単純に、砂が降り積もる室内というビジュアルが狂気を誘ってイイ。文章の形で遊んでいるのも面白かった。

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2023年01月04日

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ぼぎわん、ずうのめ、キリカと読んでのししりば。砂まみれの家。読んでるだけで口の中がジャリジャリしてきそう。おかしなことを当たり前と思い込んでしまっている感覚が怖い。そして犬ってすごく頼れる存在だと思ってしまった。三津田さんの解説も面白く読んだ。絶対影響受けてると思いましたもん。時々三津田さんの本だっけみたいな感覚味わいました。次は「ぜんしゅの跫」が控えてる。(あれまだ「などらぎ」読んでない)もうこの四文字のひらがなが気になってしょうがない。

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2022年12月26日

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ネタバレ

日常の些細なことを深掘りして考えた時に感じる恐怖がたくさん詰まっていたなと思う。
呼吸しているだけで、微細なモノをたくさん吸い込んでるけど、それが悪いモノだったら…
夢のマイホームに怪異が潜んでいたら…
実は自分が意識は知らない間に誰かに操られていたら…
家族がいつの間にか全然知らない人になっていたら…
記憶もなくある日突然妊娠していたら…
シリーズで1番げんなりする系ホラーかも

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2022年11月16日

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ネタバレ

「ぼぎわんが、来る」を見終わってシリーズがあることを知りった翌日に二冊「ずうのめ人形」「ししりばの家」を購入しました。
ししりばの家はこの比嘉姉妹シリーズの姉、比嘉琴子が主な登場人物として出てきますが、「ぼぎわん」の時とはまた違う比嘉琴子を見ることができます。
「砂」のリアルな描写の気持ち悪さや前作には見られない様々な表現描写、こうくるか!というこのシリーズお決まり?のラストが最高でした。

読んでる途中で「などらきの首」も購入しました。これから読みます!楽しみ!

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2022年09月23日

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ネタバレ

砂は好きじゃないなくらいだったのが、これを読んだ後だと嫌、嫌い!ってなるくらいザラザラが心に残る。寂しい心がつけ込まれるのも、何の悪意もなくても巻き込まれるのは悲しい。犬は可愛い。犬を大事にしよう。

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2022年08月12日

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姉の過去

今回は姉が小学生の時の恐怖の体験がテーマでシリーズ3作目となる今回もジワジワと恐怖が人を支配していく様子が前作よりもテンポよく描かれていると思いました。

#怖い

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2021年05月08日

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ネタバレ

感想
理由は分からんがとりあえず怖い。怪奇現象だから理由なんて要らないか。

しかしなんで行っては行けないと言われていた家にノコノコ出向くのか?やはり霊が呼んでいるのか?

あらすじ
果歩は夫の転勤に伴い、東京で暮らすことになった。遅くまで残業する夫に苛立ち、知り合いもいない東京で心細かった果歩は、ある日幼馴染の平岩と再会する。平岩と打ち解けた果歩は休日に平岩邸を訪れる。

果歩は平岩邸で、大量の砂を目にして奇異に思う。帰宅後は肺炎のような症状に悩まされ、夫にも二度と行かないよう言われるが、指輪を忘れたことにより再び訪れる。そこでその家に巣食うししりばに遭遇する。

一方、比嘉琴子は幼少期に平岩邸と同じ場所を訪れ、一緒にいった友達の二人は亡くなり、もう一人も脳内で砂が鳴る現象に悩まされていた。琴子もその日を境に暗かった性格が一変し、霊媒師として生きる。生き残った友人を救うために平岩邸を訪れ、ししりばを退治しに行く。

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2024年05月09日

Posted by ブクログ

今回もページをめくる手が止まらず、ほぼ一気読み。『ずうのめ』と比べると構成も仕掛けもシンプルに感じてしまうが、逆にわかりやすいかもしれない。登場人物も少ない。
子供の頃、同級生橋口の家だった廃墟を訪ねて以来、頭の中に砂が詰まったようになりまともな日常生活が送れなくなった僕(五十嵐哲也)。多忙な夫と結婚し孤独に追い詰められているわたし(笹倉果歩)が幼馴染の平岩敏明と再会し、平岩家へ招かれるうちに怪異に巻き込まれていく。この二人のパートが交互に描かれる構成。
ずばり怪異の正体は「砂」である。家の中を覆い尽くす砂・砂・砂……解説の三津田さんも書いていたが、私も安部公房の『砂の女』(映画)を思い浮かべた。それだけだと何が怖いのかという感じだが、砂によって侵され操られる人物たちの不気味さを例のバグった文章で描いているのだ。怖い。
何より一つの理屈(理?)で動いている「ししりば」という存在はとても強力で、対峙する琴子さんも自爆覚悟で対峙するしかない。絶体絶命に思われたが、拍子抜けしてしまうほどの弱点がわかってからは一気に解決。
それでもあいかわらず「人間怖い」な部分もちゃんと描かれていて最後まで抜け目ない。
今回はかつて哲也とともに怪異に遭ってから覚醒した琴子さんと哲也がタッグを組んで「ししりば」と対決する。時系列的には「ぼぎわん」の前らしい。銀(犬)がちゃんと長生きできて良かった。

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2024年02月26日

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ネタバレ

【2024年37冊目】
砂、砂、砂――砂である。

砂自体はよくよく考えてみると恐ろしいものではない気がします。いやもちろん大量の砂に埋もれるとかは息ができなかったりする想像をしてしまって、怖いなぁとは思うんですけども、ぞくっとする怖さとは違う物理的な怖さというか。なんでもいっぱいあったら怖い気もするし。

本作はまさに砂が主人公と言ってもいいんじゃないかと思うほど、砂が大暴れするんですが、この砂の怖さを引き立てているのが、やっぱり人間の存在と、その書き方だなと。

読み始めた最初の方は「あ、これここでいったん怪異解決する感じかな」って思ったりしてたんですけど、全然しない〜〜むしろ終わりの始まりみたいな感じで本当の恐怖が始まるわけです。

なにが怖いって、それはもう家に住んでる人間ですね。操られていたにせよ、砂だらけの家で普通に生活して、いなくなったら代わり(他人)を補充して、それが当たり前のことだと笑いながら言ってるところを想像すると、も〜めちゃくちゃ怖かった。

解決してからもそれだけでは終わらない本当の人間の異常性まできっちり書かれてて、もう、わかりました、わかりました怖い!ってなりました。

家の怪異と言えば…と思っていたら三津田さんが解説でした。これはこの流れであれを読むしかない。もう全然覚えてない作品なんですが、怖かったことだけは覚えているあの作品を。

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2024年02月14日

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琴子さんの過去がわかるね!
読んでるこっちが喉がイガイガしてくるような砂にまつわるお話だった。
2者の目線で描かれるけど時系列がわからないからもどかしかった!やっぱホラーなオチで終わるのか〜、、不気味だったけど怖さはぼぎわんやずうのめのが怖かったかな

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2023年12月20日

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生理的なおぞましさでいうとぼぎわん、ずうのめより上かも。これまでの長篇2作は人間が結果的に悪意のある超常的存在を招き寄せていたが、今回はその存在そのものがはじめからその場にいて人間をおかしくしてしまう。そのおかしさが気持ち悪い。最後には橋口家や果歩のその後のエピソードで人間自体の嫌らしさまでもぶっこんでくる。その分、読後にやや嫌悪感を抱いてしまった。

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2023年10月22日

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比嘉姉妹シリーズは順を追って読むことをオススメします。
この一冊は琴子さんの物語。
静かにザラザラジワジワとした嫌な怖さ。
怖さの質がシリーズの中でも異質。

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2023年08月31日

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琴子の回想から、友人の家が恐ろしいことがどんどん明るみになっていき、現在主人を変えても家の異常さは変わらず、家に関わった人たちが狂わされていくお話。


でも実は、家の悪き物はキッカケにすぎず、本当はその人たちが抱えている闇が浮き彫りになっているだけなのかもしれない。。というお話。

本当に怖いのは、スキマを抱えた人間。

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2023年07月08日

Posted by ブクログ

さああああああああああああああ

 頭を流れる砂の感覚、幽霊屋敷と呼ばれた邸宅には何が潜んでいたのか、、、小学生時代、琴子たちが出遭った「ししりば」なる怪異は今も尚その屋敷で、、、
 琴子の霊能者への始まりの物語。 まぎれもなくホラーとして書かれているのだけれど所々にドキッとするような仕掛けが見える。 シリーズ通して4文字の怪異が登場するわけだがどれも設定が非常に面白い。 ただ存在するのではなく何故、何の為に存在するのがあり、当然対処法もそこから見えてくる。 その部分は推理するために提供されているわけではないのだが物語の重要な謎として私たちの前に立ちはだかるのだ。
 そして解説の三津田氏のコメントも必見。

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2023年06月04日

Posted by ブクログ

このシリーズは勢いがあるのか一気に読んでしまう。ただ、話自体は楽しめるのだが、登場人物の一人が話の都合でか、あまりに愚かで苛々。怪異の影響かと言いきかせはしたものの、後でやっぱり個人として愚かとしか言いようの無い言動されゲンナリした。
あと読む順番を間違えたらしい。失敗。

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2023年06月07日

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比嘉姉妹シリーズ第三弾。

「ぼぎわん」「ずうのめ人形」に続く今回の敵は砂の怪物「ししりば」。

比嘉姉妹の姉・琴子が小学生時代の同級生・五十嵐と協力し怪異の謎を解き解決へと導いていく。

前二作では何となく、もののけのイメージを掴めたが本作は砂。
実態がないからこそ余計に不気味で、どんどん気持ちがザラついていった。

ししりばの家に住んだが最後、自分が自分で無くなり指令されるがまま行動する。
家中に積もった砂にも違和感を感じなくなる住人達。
怪異の恐怖以前に、人間が壊れていくさまが恐ろしい。

砂を見る度ししりばを思い出しそう。

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2023年03月02日

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