感情タグBEST3
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本編と作中作の関係はどんなものなのか?創作からなぜ本物の怪異が生まれたのか?といった謎が分かっていく過程は「ホラーの怖さを描写しつつ、ミステリーとしての面白さや人間の怖さも上手く描写している。」という感想を抱き、怖さを感じつつも面白く読めた。それにしても、犠牲者が百人越えでえげつないのと、ラストの藤間の行動は「悪いことが起きる予感しかしない。」という後味の悪い終わりかただった。
あの大作家に捧げられた―
巻末まで読んで驚きました。
まさか、あの水城優臣シリーズで有名になりながらも、非業の死を遂げてしまった大作家であらせられる鮎井郁介さんのお名前があるとは。
とても楽しく読ませていただきました(笑)
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「ぼぎわんが、来る」に続いて読みました。
ホラーとしても恐ろしいのはもちろんだけれども、それだけではなく、人間の執念、恨み、つらみの恐ろしさもしっかり描かれていて、そちらの方がより恐ろしかった気がします…。
真実に近づいていく過程は、ドキドキしっぱなしでした…。
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飽きさせない展開で、最後の最後まで目が離せなかった。伏線の張り方も実に巧みで秀逸。真相のヒントが絶妙に配置されている。なにより一人称の語りの使い方が抜群に上手い。騙された、けれど納得という感じ。『ぼぎわん』に続き、この作品にも随所に《歪んだ家族観》が出てくるのが特徴的。
ホラーというフィクションの中でも突拍子もない世界において、読後に腑に落ちる感覚って大事なんだなと思った。
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久々の長編ホラー、おもしろくて息を詰めながらザクザク読んでしまった。
まちがえて先に続編を読んでしまっていたので、ここで繋がるんだ〜と感慨深く。
原稿の中の小説にも、呪いが迫る主人公たちの話にも没頭して読めた。
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面白かった。
続きが気になって一気に読んでしまった。
人形とタイトルにあったので、呪いの人形の話なのかと思いきや全く違った。
伝播するタイプのホラーは、もしかしてを想像してゾクッとする。答え合わせまで、ゾクゾクワクワクとにかく楽しかった。
なぜ呪いを産めるのか、そこだけが明らかにならずだったけれど、スッキリしてしまうのも勿体ないので十分。前作より更に内容に引き込まれた。シリーズの次作も早く読もうと思う。
なるべく中立的な考え方をするように生きてきたつもりだったが、自分が固定観念をもって生きてきたんだなと実感した。見事に引っ掛かってしまいました。
比嘉姉妹シリーズの新刊が読みたい。
過去の過ち
過去の過ちを想起させられた。自覚はあったが、それ以上に最低でクズだった。
今もさして変わりはしないが、あまり多くを望まず生きることこそ報いなのかも知れない。良い自戒になりました。
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とある怪談を聞いた人の所に人形が少しづつ近づいてきて、4日目には…と、リングみたいな話かな〜と思ったら人に話しても助からないし、この本を読んだ人も怪談の全貌を強制的に読まされるから私も巻き込まれてるやん!怖い!と思いつつ一気読み。
一連の騒動の元凶と対峙する人が真琴達だけじゃなくて、まさかの人でびっくりしました。あの人も自分の大事な存在が傷つけられてなんとかしようとして、乗り込んだんですよね。自分も巻き込まれるのは承知での攻撃で最後のシーンは怖かったけど、いいぞ!頑張れ!と思いながら読みました。
でも下のフロアの人達、百人単位の犠牲が出てるのはぞっとしたけど。
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「ぼぎわんが、来る」に続いて第二作目。
比嘉姉妹シリーズとして、ぼぎわんとも登場人物の関連がいくつかあるので、続けて読んで正解でした。
今作は正直言ってそんなに怖くはないです。
ミステリー要素が主体となって、「リング」に対するオマージュのような、感染する呪いの話し。
怖さを期待していたので若干の肩すかしがあり、そしてミステリーとしても後半のどんでん返しは、単純な騙し技を使われた感じでちょっと強引な気がしました。(個人的に伏線回収やどんでん返し自体が好きじゃないからかもしれませんが、、)
とはいえただのチープなサブカル系のホラーに収まらない、本格的な質を保っているホラー小説だと思います。
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感想
真琴がずうのめ人形に立ち向かえるのか?強力そうだけど大丈夫なのか!?
結末としては今回は比嘉の活躍ではなく、完全に他力本願な結末だった。心のスキマに呪いが宿るというのが著者の見解か。笑うセールスマン?
あらすじ
オカルト雑誌のライターが不審死を遂げる。ライターは目がえぐりとられていた。編集者はライターの部屋にあった原稿を持ち出し、それを読む。そこにはずうのめ人形と呼ばれる都市伝説的な物語が書かれていた。
その物語を読んだものは日に日に人形が迫ってきて、4日後に死ぬ。野崎と真琴は、ライターから相談を持ちかけられ、その物語が事実であると知る。そこには真琴のすぐ上の姉が登場し、ずうのめ人形に呪殺されていた。
ずうのめ人形の原稿を書いたであろう里穂を探すべく。野崎たちは謎に迫る。里穂は料理研究家として有名になっていた。野崎たちの助けにも応じず、追い返すが、ホラー雑誌の編集長の戸波が家を訪ねてくる。彼女も里穂の関係者だったのだ。そして、戸波に呪いがかかる時、里穂も巻き添えになり呪いの連鎖は断ち切られる。
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【2024年35冊目】
いやー面白かった〜。読むと死んでしまう呪いの原稿。まるで「リング」の貞子のようにふりかかる呪い。当然のように原稿の内容も書かれているので「あっ、これ読者も巻き添えにするぞみたいな感じ?」と思いながらも、読む手を止められませんでした。
今作の面白いところは、怪異の怖さや不可解さだけでなく、しっかりと理由も書かれていることがまず上げられますが、登場人物の感情もきっちりと描かれているので、世界観に浸ったまま読み進められることにあるのではないかと思います。
唯一今作では呪った理由だけちょっとうーんって感じもしましたが、表面的な理由というだけで、本質のところはもっと複雑なのかもしれないなぁと思ったり。
ホラーの要素が強めなミステリーを読んでいるのではないかと思うほど、先の展開が予想もつかず、「もうダメでは」と終盤までハラハラしました。
人を呪わば穴二つ…呪いも怪異も怖いけど、やっぱり一番怖いのは人間ですよね。
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姉妹シリーズの2作目。
感染する呪いとタイムリミットに追われながら。呪いの元を探すお話。
やな奴の描写とその後に待ち受けるものを想像できるので、怖いと言うよりワクワクしてしまう場面もあった。
呪いが作られる事への思い込みのせいか、感染とタイムリミットから想像してしまったアレのせいなのか、呪いの元がわかった時に、そっち!と思ってしまった。負の感情から生まれるものとはいえ、いつも正義側というわけではないのだと知った。
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比嘉シリーズ2作目! ずうのめの人形の話を読んだ者は、4日後に死ぬ。 ミステリー要素が強め。 小説では隠されていた、人間の裏の顔が怖かった。 1作目同様面白かったです!個人的に戸波さんが好きでした。
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原稿を読んでいきながら、呪いの正体を探っていく過程が面白かった。
原稿を読んでから四日間というリミット、呪いの解除法を探すというハラハラ感。それはホラーというよりも、ミステリー要素や真相に近づいていくワクワクの方が強く、楽しんで読めた。
途中、原稿の中の中学生の里穂が受けていた仕打ちを読む時はとても辛かった。けれどあれは主観でしかないのだと、自分に都合の悪いことは省かれているのだと分かった時、二重に辛かった。すべてが悪循環していて、誰も幸せになれない。戸波さんが復讐を果たせたのは良かったのかもしれないのだけれど、多くの人が死んだという結果が用意されていて重くのしかかるものがあった。
三作目は琴子が大きく登場してくれるのを期待!
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あー、面白い。面白いんだけど…また眠れなくなったらどうしよう…泣笑 今夜眠れることを祈る。
まだ続編はあるようだけど、怖いのでこの2巻目で止めときます。
ミステリ的なのがいいんだよなぁ〜。最後のどんでん返しがたまらない。
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「ぼぎわんが来る」に続き、比嘉姉妹シリーズ第2作目。
前作より怖さはマイルドだけど、文章が上手なのでジワジワと追い詰めてくる。
姉の琴子が今回でてきていないので、これからどうなるか気になるー。
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祓魔師・比嘉姉妹シリーズ第2弾。
前作『ぼぎわん、が来る』は開幕からフルスロットルで怖がらせにきていたが、今作では助走をつけた展開になっていてホラー要素はやや弱め。
その分ミステリ色が強く、それはそれで楽しめた。
とはいえ 感じる面白さの半分は前作に寄りかかったものでもあるので、今作の前に必ず『ぼぎわん』を読んでおいた方が良い。
都市伝説や呪いを題材にしつつ、この作品の肝はミステリ要素にあるといえる。
人間を描くのも上手く、作者の力量の高さがうかがえた。
次作を読むのも楽しみ。
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前作とともに、スキマと無意識から出た本体と媒介がテーマでしょうか?
ほぼイッキ読みでしたが、作者の筆力でグイグイ読めます。
そして、最後に序章に繋がるという見事な構成。
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「ずうのめ人形」今回も、そのタイトルからして、おどろおどろしい。
「ずうのめ」後ろから読むと……。喫茶店の看板に書かれている店名。
ホラー好きの少女が書いた小説を読むと、読者は呪われて、四日後にずうのめ人形が殺しに来る。その死体には、目が無い。
小説を読んで呪われた人だけが、ずうのめ人形が見える。「リング」のビデオを見ると呪われるのと同じ設定だが、作中にも「リング」「罪穢」などのホラーの傑作が出てくる。
本書を読み進めるうちに、思わぬ展開が起こる。次はどうなるのだろうと、どんどん読み進めてしまう。最後に、どんでん返しが起こる。ミステリーの要素も含まれている。面白かった。
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いやー面白かった。評判通りの秀逸なホラー・ミステリー。『リング』のようなスリルとじわじわと嫌な怖さが残るオチがセットになっている。あまり読んだ事はないが、これが昨今人気の嫌ミスというやつかもしれないとも思った。
確かに「老害」ほど無自覚なもんだし、加害者ほど被害者づらするものだ。あんなにDVな父親を嫌悪していた里穂が、大人になったら親父そっくりのDVママさんになってしまった事に、全く気づいていないのがリアルだった。理想的な家庭というイメージに執着して、目の前の家族が見えていない恐ろしさ。機能不全家庭の連鎖、暴力の連鎖こそ呪いであると描かれているように読めた。
とにかく、無自覚加害者のサンプル達がリアルすぎて、ホラーでゾクゾクさせられつつ、なんとも言えない嫌〜な気分になった。とても他人事でいられない感じがした。人の心が1番の闇であり、地獄の釜の蓋なのだなと、ホラー小説読みながら真面目に反省してしまうほどには怖かった。
できる限り己の悪行を自覚しつつ、他には慈悲の心を忘れず、ヤバい人とは関わらずに生きたい。くわばらくわばら。南無阿弥陀仏。
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ミステリー小説として読むと面白い
結末には少し不満
章毎に視点が変わることプラス、小説の中に小説(原稿)が有り、その原稿の中身を追いかける様を登場人物の共有できることで、疾走感や圧迫感が伝わってくる。グイグイと読まされた。
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「ぼぎわん~」よりもミステリー性が強まったホラー。叙述トリックには見事にかかりました。原稿を読んだ時点で編集長は、野崎たちが調べた半分以上は知ってたんでしょうね。■比嘉家の因縁やホラー業界の狭さ?が気になりましたが、呪いが縁者に辿り着く流れは「運命の赤い○」のようにも感じました。都市伝説の伝播は地脈に関係している?
前回とは
シリーズ、2作目となる今回は都市伝説やレジェンド的な大ヒットホラーを巧みに散りばめた謎解き要素もあり、前作の迫り来る恐怖とは違った人間心理の怖さが楽しめた1冊でした。
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『ぼぎわん』に続き、澤村作品二作目。比嘉姉妹シリーズ。喪服の人形がだんだん近づいてくる——これだけでもう恐ろしいですよね…。「ずうのめ人形」という都市伝説(?)の謎、作中作の少女たち、そしてホラーではお馴染みの"死"へのカウントダウン…等。巧みに構成された展開にミステリィ要素もあいまって面白かったです(^^) 星三つ半。
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「ぼぎわんが、来る」に引き続き,比嘉姉妹シリーズの二作目。前作の怖さを基準に読み始めたが,
今作は想像以上の怖さだった。敵が日本人形ということもあり,想像しやすくとても怖かった。
真琴が最強でないことで,ハラハラ感が倍増して
分厚いのに比較的,あっという間に読んでしまった。
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以下の順番らしいです。
ぼぎわんが、来る→読んだ
ずうのめ人形→読んだ
などらきの首
ししりばの家
ぜんしゅの跫
ばくうどの悪夢
さえづちの眼
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「ぼぎわんが、来る」の続編というか、霊能者の真琴ちゃんシリーズ2作目。
赤い糸で顔がぐるぐる巻きになっている「ずうのめ人形」にまつわる都市伝説の話。
怪異自体はそんなに怖くないんだけど、最後に大量に殺していったのはちょっと笑ってしまった。大騒ぎになるだろ…。
親子の話、舟木の話は本当に胸糞だった。舟木みたいなやついるよな…