【感想・ネタバレ】さえづちの眼のレビュー

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ネタバレ

比嘉姉妹シリーズのファンです。
3つの短編が収録されている。

「母と」
ずうのめ人形の時もしてらやれたのに、また性別を誤読した。
最後のセリフの後味が悪いのよ。拓海は瑛子になってしまったのか……。

「あの日の光は今も」
辻村ゆかりがここで出るとは!呪いだけでなくとんでもない暴力女ですよ。
「悲鳴」を再読して、ゆかりの言霊が描かれているからして、本作の真相もゆかりの言霊が少なからず影響しているようにみえる。
そしてそして、湯水さんとゆかりがここで会っているとは……「ずうのめ人形」における2人がここで会っているとは……。

「さえづちの眼」
推しが登場!「比嘉琴子です」はテンションが上がる。

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2024年05月24日

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比嘉姉妹シリーズ中編集。どれもこれもがなんともいえない気味の悪さと、そして謎が解かれる楽しさとを併せ持つホラー小説です。
やはり表題作「さえづちの眼」がいいなあ。架守家の娘の失踪の謎と、降りかかる呪いの正体。途中までは論理立ったミステリとしても読めたのだけれど、恐ろしい真相とさらにこの結末……なんとも恐ろしい物語です。
「あの日の光は今も」ではあの人が登場するので、これまたろくなことにならないのでは、という期待感(笑)が。「巴杵池事件」とされる奇妙な光景を目撃した少年の証言が変化したのはなぜか。この謎解きもまた面白くて、そしてその後の結末がまたしても非道。やっぱり期待どおりだったか。

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2024年04月12日

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ネタバレ

積んでいた澤村伊智の「さえづちの瞳」を読んだ。
「ぼぎわんが来る」の比嘉姉妹シリーズの最新刊。中編が3編で構成されている。

澤村伊智、私はホラー作家のなかでも安心して読める作家さんはこの人ぐらいだ。あとは小野不由美とか。
ジャパニーズ・ホラーは性差別が下地になっていることが多くて辟易していた。
んか澤村伊智は作風というか物語の構造が横溝正史に近いと思う。
今回収録されていた表題の「さえづちの眼」はまさにそう。
これはそのまま家父長制への批判だ。女性が人格ある人間として認められず、家のためにその家長の子どもを産むことしか許されない。もしくはそうあることしか望まれない。
そう扱われたことが事件の発端となっている。
そして、これは横溝正史の作品にも言えることだ。「犬神家の一族」「八ツ墓村」「悪魔が来りて笛を吹く」などなど。
その家の家長や家長になる予定の男たちの横暴さや弱者を踏みつける振る舞い、家父長制からはみ出したものへの苛烈な風当たり。
それらの被害を受ける立場の人間が事件を引き起こす。
すべての元凶は家父長制や天皇制、血統主義への批判から成り立っている。これは横溝正史の家庭環境が作ったものかもしれないという言及がNHKの「深読み読書会」というシリーズでされていた。
澤村伊智も横溝正史も強固な家父長制のもとに成り立った家庭というものがどれだけ息苦しく、地獄を引き起こし得るか。
家庭、家族というものは安心や安らぎとは程遠い場所になることを作品内で明確に書いている。

「さえづちの眼」、冴子の失踪自体は母である佳枝が二人で行った狂言であり、それは無理やり結婚させられた冴子を解放するための行動だった。
でも佳枝も甥の嫁である真央のことを認めようとしない。
真央自身は子どもが好きで、自分の意思で夫と家族を作ることを考えていた。そんな彼女を見下し、結果として流産を繰り返すぐらい呪っていた。
自分が批判をしたい事や物に対して、意思を持って迎合(しているように見える)行動をしている人間を愚かだと思う佳枝のような人間はかなり、いる。
それはそれで別の呪いをかけている。
澤村伊智の作品はこういうレイヤーの細かいところがある。
ジャパニーズ・ホラーの作品でフェミニズムや家父長制批判を行うような作家は私は今のところ澤村伊智しか知らない。
もし他にもいたら教えてほしい。
今作も大変おもしろかった。やっぱり安心して作家買いできる人がいるのは嬉しい。

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2023年10月09日

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ネタバレ

中短編集3作を収録
『母と』は、青少年の更生施設に瑛子と名乗る女が乗り込み、少しずつ生活をおかしくしていく物語。その状況を打開すべく、1人の少女の依頼を受けた真琴&野崎だったが、思いの外手強い相手で……。『ずうのめ人形』と同じく、この作品でもある人物の性別が伏せられたまま物語が進むため、終わった後に「ああ、なるほどね。これは、やられた」としっくり来る感じがある。
『あの日の光は今も』は、『ずうのめ人形』の前日譚的な物語。SFとミステリー、ホラーを合わせたような一作で、辻村ゆかりも登場。とても後味の悪い話だったのと、メインとなる地名の読み方がわからなくて繰り返し確認してると先に進めなくなるので注意⚠️
『さえづちの眼』は、1969年に大きな屋敷に勤めていた家政婦の手記から始まる中編小説。その手記によると雨の降る日にその屋敷の娘が失踪してしまったことが書かれている。
後半では物語の視点が手記から失踪した娘の母親に移されていき、進んでいく。
手記の中身に大蛇を彷彿させるものが多くあり、読者は「大蛇の祟りかな」と思いながら読み進めていくことだろう。後半では、その屋敷は祟られていそうだということで、比嘉琴子が登場する。琴子の登場でその屋敷にある祟りではなく人為的な仕掛けによって作り出された呪いのようなもの……ということがわかるが、実は本当に祟られていて……?最後の部分を読んだ時、寒気が止まらなかった。
作品全体を通して描かれているテーマは「母親」の存在についてだと感じた。

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2023年08月14日

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ネタバレ

比嘉姉妹シリーズ!
この筆者の、主語をぼんやりとさせる“朦朧とした”表現方法に引き込まれる。この後何かあるーーー!の期待感!語り手が入れ替わってるぅ⁈と言う(笑)
その辺が推理小説っぽくて面白さの1つ。
怪異の正体の意外さにハマります。
妻を本当の意味で大事にしてない夫も要注意ですよ(笑)

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2023年05月07日

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ネタバレ

比嘉姉妹シリーズの短編集。
3編とも母と子がテーマになっていると思われる。

『母と』
非行を重ねた主人公が田舎の更生施設へ送られる。施設長の『鎌田のおっさん』や同居する子供たちと自立に向けた穏やかな日々を過ごす。
ある夜、主人公は庭で怪異と対峙するおっさんを目撃する…

真琴の母についてが触れられる作品。穏やかだった鎌田ハウスでの生活が一変してからがすごく不気味。

『あの日の光は今も』
小さな旅館の支配人である昌輝は、子供の頃にUFOを目撃し、オカルト界隈で有名になったことに今でも悩まされている。
ある日当時一緒にUFOを目撃したかつての友人、聡と昌輝の母親がUFO事件のあった池で死亡または意識不明で発見される。

珍しくSFだーと思っていたら、辻村ゆかりが登場するとは…もしゆかりが居合わせなかったら、結果は違ってたんだろうな…

『さえづちの眼』
前半は昭和の時代の家政婦の手紙で、ある一家に起こった不気味な出来事と、当主の娘、冴子の失踪が語られる。
そして娘の失踪後は母、佳枝の視点からその後の家族のことが語られる。家を呪う、もしくは憑いているモノを追い払うため琴子が呼ばれるが…

日本の神様は怖い、というかお付き合いの仕方を間違えるととんでもない祟りを受けてしまうんだなぁ…きっとあの事が原因なんだろうけど、復讐の仕方が凄まじい…

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2024年04月18日

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面白かったです。
サクッと読めつつ、のめり込めるテンポがいいです。
ネグレクトのようなホットなニュースを怪にとりいれ、昔話や過去の話ではなく、現代の私達の社会でおきているオカルトになっているのが、楽しめる要因かなと思います。

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2024年04月02日

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「母と」は自分にも無意識にバイアスがかかっているんだなとよく分かる一篇。そういう引っ掛けが随所にある。結局、わたしは真琴と野崎が頑張る話が一番好きなのかも。琴子はちょっとチート過ぎるので。

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2024年02月04日

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タイプの異なる少し不思議な3つのストーリー。一番好きなのはやはりタイトル作かな。前半は、旧家で起こる蛇にまつわる不思議な出来事が、想像力を掻き立てられます。そして後半は解決編のストーリー。琴子が相変わらず、サバサバしていて、かっこよかったです!あとの2篇はあまりホラーチックでなく、個人的にはちょっと拍子抜けしたかなって感じです。

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2023年12月17日

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ネタバレ

??3本目、佳枝が冴子の子供を殺したっていうのが全然わからない。どういうこと??
→山蛭がそうだったのか…なるほど。

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2023年10月01日

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ずーっと
読みたかった
比嘉シリーズ

短編で
活躍が少なめだったけど
また読めただけで大満足

相変わらず
クールな琴子に
ゾクゾクします←え

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2023年07月06日

購入済み

早く新刊が出ないかなー

中篇3作で、最終話は琴子が活躍する書き下ろしでした。
やっぱり琴子が出てくると安心するわー。冷静に仕事をこなす琴子が出てくるエピソードが、一番好きです。
1話と2話は、嫌な後味が残る話でした。読んだ後、いつまでも心に嫌な気持ちが残るのは、作者の力なんだろうなあ、と思いつつ、最後が琴子の話にしてあり、あー面白かった!という気持ちで読み終わることが出来ました。
で、早く次作が読みたいでーす!

#エモい #怖い

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2023年06月17日

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表題の『さえづちの眼』より『あの日の光は今も』がよかった。
「人は自分の見たいものを見る」っていう認識のすれ違い、自分ですら自分が信じられなくなるという恐怖、やっぱり澤村伊智はすきだな〜。

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2023年06月12日

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ネタバレ

安定の?比嘉姉妹シリーズでした
母と:これは完全に野崎と同じく、琢海に騙されました。映像化難しいやつですね。結局瑛子とは何者なのか、といった所ですがそれぞれの母と子の関係が浮き彫りになり和解ではないけど進展できたのかな、といった感じ
いちばんは鎌田のおっさんが可哀想

あの日の光は今も:ずうのめ人形読んだ癖に、えっと……これ誰だっけ……何処で出てきたひとだっけ……がずっと気になってしまい集中できなかった自分に反省。読み直します
怖いというか不思議な話。異星人ではなく、湖の主なのか

さえずちの眼:途中までお手伝いさんの手紙で話が進むの斬新だな、と思った。なんか娘の為に努力したのに、結果娘に恨まれるの哀しい。ビックリしてもちょっと払うぐらいにしておけば良かったのにね

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2023年06月04日

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最初の「母と」を何度も読み返してしまい先に進めず一冊読み終えるのに時間がかかった。表題作は個人的にはあんまりだった。

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2023年05月27日

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ネタバレ

野崎や姉妹だけでなく、いつか出てきたあの人やこの人の知らない一面が見られるのが、このシリーズの番外編?の面白い所だと思う。

最後まで読むと、えっ終わり…? と戸惑いながら、自分の頭で考えて解釈しなきゃいけないターンが発生した。すっきり終わらない。物語が終わった気がしない。
でもそれは、このお話においては正しいのかも。
これからも巴杵池は時々青く光って人を引きずり込むのだろうし、架守家の母親は最愛の娘に殺され続けるのだろうと思う。戸惑いながら閉じたページの向こうに、まだ終わっていない恐怖を想像させてくれる。

ただ気分的にスッキリしたものが読みたくなったので星4つです。
やっぱり澤村伊智さんのお話はするする読めて楽しい。読書の楽しさを思い出させてくれる。
『ばくうど』も続けて読みたいと思いました。

(山蛭に眼はあるのか調べてしまったけど、今のところ自分の中では「山蛭だと思ったものが実は蛇だった」ということになっている)

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2023年05月12日

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比嘉姉妹シリーズの中編三作が入っています
表題作の「さえづちの眼」が面白かった!思っていた流れから二転、三転して最後までハラハラして読めた!民俗学的な怖さがある
琴子が出てくると作品自体がしまるイメージ
「母と」は澤村先生の文字のトリックにまんまと騙されました……
映像では決して表せない、小説だからこそのぞくっとする怪異の描かれ方や話の流れがいつもしみじみと怖い

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2024年04月28日

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ホラー作家・澤村伊智による比嘉姉妹シリーズ、7冊目。初の中篇集。

収録されているのは、以下の三編。1.個人運営の更生施設「鎌田ハウス」を侵す怪異に真琴と野崎が挑む―――『母と』。2.UFOを目撃したという証言をしたことで、人生を狂わされることとなった元少年。事件から約38年が経った今、明かされるその真相―――『あの日の光は今も』。3.田舎の旧家・架守家で起こる不穏な出来事。廊下に響く何かが這いずる音、暗闇に光る"赤い目"、そして一人娘・冴子の失踪。超常的な"何か"が関わっているのか―――『さえづちの眼』。

「人の心の闇と怪異の"共鳴"」を得意とする(と、私は思っている。)著者だが、今作は「人の想いとは関係のない理不尽な怪異」という側面が強かったように思う。決して面白くなかった訳では無いが、これまでのシリーズ作(または著者の作品)と比べると驚かされる展開が薄く、物足りなかった。次に期待したい。

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2024年04月21日

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ネタバレ

3つの異なるお話が書かれています。3作とも違う風味で楽しめます。個人的には、「さえづちの眼」が好きです。序盤の家政婦の手記と、その後の架守家の進行状況がわかり易い。
親なら自分の子供には絶対に幸せに生きていてもらいたいですもの!!その想いはとても強く、時には呪ってしまう程に…
呪う状況になったことはないけれど、その気持ちはよくわかる。(*。_。)ウンウン
そして何より本作品は、就寝前に読み終えてしまった私に対し、ホラー小説の役割をきっちり果たされました。寝たら夢に冴子が出てきちゃう…という恐怖心…ジワジワくる〜

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2024年02月24日

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ネタバレ

比嘉姉妹シリーズ 短編3話

とても読みやすいホラー小説
3話収録されていますが
興味深かったのが2話目の「あの日の光は今も」
ずうのめ人形に出てきた
歩く呪い製造機、最恐の辻村ゆかりが登場します
時系列は何時ごろなんだろう?
ネタバレです









おそらくゆかりの考察が事件の真相
あの池には何かいる方がいい、とゆかりが言葉にしてしまったがために呪いとなり
そっちが真実になってしまった?ってことかな?
かなり迷惑なお人です

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2024年02月02日

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ネタバレ

2つ目のUFO騒動を発端とするお話がいちばん面白かった。最恐・辻村ゆかりが登場。彼女の力はラストの展開に関係あったのだろうか?実は本当に怪異がいました、という。
表題作に関しては、冴子の怒りポイントがやや理不尽に感じ、永久の苦しみを受ける佳枝に同情。言葉や情が通じないからこそ人外は恐ろしい。愛する娘がヒトでない存在になってしまった。
「母と」はふわっとしてたなあ。ミステリ要素強め。尾綱瑛子とは。ラストはハッピーエンドということでいいんですか?これ。

澤村伊智先生は平均点が高いというか、全ての作品が安定して面白いので素晴らしいのだが、琴子姉ちゃんの活躍をもっと見たかったという点で物足りなかった。長編が待ち遠しいです。ファンの我儘だね。
このシリーズはホラーを読むようになったきっかけのひとつなので、ゆっくり長く(できれば永遠に…)続いてほしいなあ。

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2023年11月15日

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表題作を含む三遍の短編集。
どの作品もオバケなんてないさと向かわせつつ、やっぱりおる。の結末。そうだよねホラー小説だものねと、怖いとゆうより安心してしまった。
ぞわとぞわと来る怖さという意味では好き。
一番好きなのは一作目、なんだか印象はほっこりと撮ろうとして、飾ったら恐怖になった写真のような。そこにあることで怖くなる印象。
最後の言葉はどうとろう。

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2023年11月02日

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比嘉姉妹好きなので読んでみた

それなりに面白いが、ぼぎわんを超えてはこない

UFO見た話の作品が面白かった

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2023年10月20日

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3篇収録、全部繋がってる話だと思ってたからそれぞれ別のお話で拍子抜けした。「あの日の光は今も」と「さえづちの眼」は単語で見ると繋がってるようにも思えるけど違うっぽい?これまでの作品に比べて怖さなし。

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2023年09月28日

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ホラーミステリーの印象が強い本書。3編の短編集。
「母と」と「あの日の光は今も」はある意味緩い終わり方だが、それだからこその嫌な怖さがある。
表題作「さえづちの眼」は琴子さんが活躍する。こちらの終わり方も全部ひっくるめての、それ。なのであろう。∞の輪廻と再生をする蛇神だからこそのそのラストか!と。
3編とも後味が良いとは言えないラストだが。イヤ〜な怖さは十二分にある。

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2023年09月04日

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ミステリ要素は強めですが、いつもの比嘉姉妹を見ることができたり、過去の作品のキャラクターが現れたりとファンには嬉しい内容

二つ目の話がミステリとしては面白かった。

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2023年09月03日

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比嘉姉妹シリーズで最後に読みました。
短編ですが1話が長めかな。最初の話は比嘉姉妹のあまり登場しない、おそらくネグレクト育児の母登場。

話の内容的には、前回のものほど「なるほど」とはならなかったかな。「あの日の光は今も」は理解できんかった(´Д`ι)誰が言ってるのがほんと!?

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2023年07月26日

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三作の短編集。ホラー的な怖さはなく、比嘉姉妹も最初に真琴、最後に琴子がちょっと出てきただけで特に見せ場はなかった。

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2023年06月01日

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母と子をテーマにした3つの中編からなる、比嘉姉妹シリーズの最新作。

衝撃や恐怖という意味では、シリーズ内の他の作品と比べるとやや弱めではありますが、3作とも心に残るもやもや感や、この先どうなっていくんだろうなぁという想像の余地があるところは、今までの比嘉姉妹シリーズと同様に私の好きな部分でした。
(ホラーは完全にスッキリ解決しなくてもOK派です。笑)

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2023年05月07日

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ネタバレ

中編三篇のうち、『母と』では真琴ちゃんが、表題作では琴子さんがそれぞれ霊能力を発揮して活躍。
能力と脆さを一生懸命な一途さで補う真琴ちゃんに比べて、姉の琴子さんの絶対的な無敵感と安定感揺るぎないなぁ。
『さえづちの眼』はどちらかと言うと恐怖よりも悲憤の感情が強く残り、底の知れない不気味な怖さは『母と』で堪能。
『あの日の光は今も』では懐かしいあの人たちの名前が…。
“母と子”という愛憎濃いテーマの中で、人物像が少し垣間見える比嘉姉妹の母親や大谷昌輝の母親、架守佳枝…様々な母親の心理が胸に焼きついた。

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2023年05月04日

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比嘉姉妹シリーズ本編のサイドストーリー的な感じもありつつも、 1話1話がまあまあのボリュームでどれも違う雰囲気のため、お得感がある。1話だけ比嘉姉妹関係ない?と思ってると、関わりのある人がいてなるほど。今回はそういうの仕込むのか!と驚くようなミステリ的要素が強い部分もあり、新しい一面も見える。本のタイトルにもなってるさえづちの眼は展開も意外で、こう思わせといてこう、とホラーに落とすところや琴子の存在感など、一番インパクトが大きい。

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2023年04月02日

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