澤村伊智のレビュー一覧

  • 超怖い物件
    普段から心霊系の動画をよく鑑賞しているので、興味があり読んでみた。
    うん、物件にまつわる怖い話がギュッと詰まっていました。
    「終の住処」「ろろるいの家」等、海外でのホラー作品にはない日本ならではの、背筋の凍る感じの怖さがありました。
    また、「笛を吹く家」や「トガハラミ」は、”ホラー“を意外なところで...続きを読む
  • わたしの名店
    大好きなお店の一皿で、気分があがる! 自身にとっての「名店」と特別な一品を28人の作家たちが想いを込めて綴るエッセイ集。登場するお店の情報も掲載。『asta*』掲載を文庫化。データ:2023年10月現在。

    行ってみたいお店もちらほら。
  • 恐怖小説キリカ
    読書の感想をコツコツと書き続けている身としては非常に恐ろしい内容だった!最後に「フィクションです」と書かれていてもなんだか怖い。それくらい徹底している。
    「ぼぎわん」で実際にホラー小説大賞を受賞しているし、そういう事実を織り交ぜながら書かれているので、どこまでが本当の話なのだろうと気になりだす。
    ...続きを読む
  • ずうのめ人形
    とある怪談を聞いた人の所に人形が少しづつ近づいてきて、4日目には…と、リングみたいな話かな〜と思ったら人に話しても助からないし、この本を読んだ人も怪談の全貌を強制的に読まされるから私も巻き込まれてるやん!怖い!と思いつつ一気読み。

    一連の騒動の元凶と対峙する人が真琴達だけじゃなくて、まさかの人でび...続きを読む
  • 斬首の森

    イッキ読みした

    サバイバルホラーです。面白くて一気読みしました。
    ヤバいセミナーで洗脳されかけて、命が危険に晒されて逃げ出すんですが、逃げ出した仲間が一人ひとり殺されていく。手持ちの道具も水も食料も無い中で、どんどん精神が削られて行く。
    その様がインタビュー形式で話が進んでいきます。最後に大どんでん返しがあり、そう...続きを読む
  • 紙魚の手帖Vol.12
     全部は読んでいない。GENESISが雑誌になって、ノリの良さが前面に出た感じ。これもまた良いな。
     ゲラゲラ笑った青崎有吾さんのメカくらりは別枠として、高山羽根子さん、笹原千波さん、の作品が特に好きだった。

    ■笹原千波『手のなかに花なんて』
    肉体を捨てて情報人格として生きることを選べる世界。花と...続きを読む
  • すみせごの贄
     霊能者姉妹の比嘉琴子と真琴、そして真琴の夫である野崎昆が関わる怪異を描くオカルトホラー短編集。シリーズ8作目。
             ◇
     林に囲まれた広い空き地まで来て車は停まった。
     助手席から降り7月の強い日差しに眉をしかめていると、運転席から出てきた野崎さんに「半ドアだよ」と注意された。慌てて...続きを読む
  • ぼぎわんが、来る
    最初の200ページまでが本気でゾクゾクして怖い。ぼぎわんの芸当が多すぎて、誰を信じていいのかわからず混乱する。
    オバケの怖さも人の怖さも感じられた。
    途中からは妖怪大戦争のようになり面白い。ここで残念に思う人もいそう。
    映画版のほうがオチまでちゃんと怖いが、小説版のほうが夫婦がちゃんと分かり合えた描...続きを読む
  • 怪談小説という名の小説怪談
    怖い話ばかりの短編集。オカルトもヒトコワもあり。
    どの話も面白かったけど『うらみせんせい』が印象に残った。オチにゾッとした。
    蒸し暑い夏の夜に読み返したい。
  • ずうのめ人形
    「ぼぎわんが、来る」に続いて第二作目。

    比嘉姉妹シリーズとして、ぼぎわんとも登場人物の関連がいくつかあるので、続けて読んで正解でした。

    今作は正直言ってそんなに怖くはないです。

    ミステリー要素が主体となって、「リング」に対するオマージュのような、感染する呪いの話し。

    怖さを期待していたので若...続きを読む
  • ばくうどの悪夢
    2章目まで読んで、いったい私は何を読まされていたんだ?って思って、更に読み進めて混乱してきて、読み終わった今も実はこれ醒めない夢なのか‥て不安になる読後感。
  • などらきの首
    思い切り「怪異」に振り切っている小説が好きな方は楽しめたと思います。
    私はの場合は「そんなことあるわけないじゃん」って思ってしまうので
    「怪異」が主題の章は、正直「冷めた目」で読んでいました。いえ、面白かったですけど。
    なので、「などらぎの首」の章は、怪異とミステリーの二刀流で、辻褄が合うにしろちょ...続きを読む
  • 怖ガラセ屋サン
    生身の人に対して恐怖心はなかったが、どこまでその人を知っているのか??と考えた時、全然知らない。母親も以前自分の子どもの事も何考えているのか、どんな性格か詳しくはわからない。と言っていたが確かにわからないし、他人を信用出来る?と問われたらわからない。人の怖さを教えてくれたし、他人も私を知らないから踏...続きを読む
  • ぼぎわんが、来る
    得体の知れないモノが襲ってくるような怖さで、ホラーでミステリーでアクションな、エンタメ要素盛り沢山の内容でした。

    エンターテイメント性が高くて、リズム良く一気に読ませる感じ。盛り上がりのシーンの改行の使い方がうまい。

    ホラーマニアが書いた、ホラー愛に満ちた作品という感じで、何ヵ所か、なるほどと思...続きを読む
  • すみせごの贄
    「戸栗魅姫の仕事」、「火曜夕方の客」が特に面白かった。 著者が関西出身だからか、関西地方が舞台になっている作品も多く、関西人としてはより、リアリティを感じ楽しめる。
  • ばくうどの悪夢
    比嘉姉妹シリーズ第6弾!

    「ばくうど」ってネーミングの由来が、「ぼぎわん」に似てるな。
     ブギーマン
       ↓
     ボギーマン
       ↓
     ボギーワン
       ↓
     ぼきわん
    ※このネーミングの変遷は、正しくないかもしれませ〜ん。あくまでもイメージでごさいます〜w
    作者同じやから、こうなる?

    ネーミ...続きを読む
  • すみせごの贄
    【2024年105冊目】
    父親が失踪し、料理教室を引き継いだ娘。アシスタントであった彼女は父親の代打として辻村という女性に講師を依頼する。絶品レシピの数々に、懐疑的だった生徒たちもすっかり打ち解けていく。話のおりに上ったのは父親の疾走の謎。果たして真実はどこに――。比嘉姉妹シリーズ短編集第三弾。

    ...続きを読む
  • ファミリーランド【電子特典付き】
    題名の通り家族にまつわる世にも奇妙な物語的な話の短編集。技術が発達した未来で起きそうな色々な問題に対してのお話で、ホラー感はなくておもしろかった。
  • ファミリーランド【電子特典付き】
    【2024年102冊目】
    よぼよぼハッカーと死後、薬で計画出産児を産む世界、匂いとビジネス婚、溺愛と束縛、介護と宇宙、葬儀今昔。家族が軸となる6つの短編集。

    澤村伊智さんといえばデビュー作からしてホラーのイメージが強く、本作の帯の煽りも「澤村伊智の描く家族がいちばん怖い。」でしたので、結構覚悟して...続きを読む
  • ばくうどの悪夢
    比嘉姉妹シリーズ。東川西市T台に歪んだ憎しみを募らせた男が総合病院の産科病棟で大量殺戮を繰り広げる衝撃的な場面から幕を開ける。事件で妻子を失った樋口を慰めるため、定期的に集まる学生時代の友人たち「片桐軍団」とその子供たち。以降はリーダーである片桐の息子「僕」の視点で悪夢が現実に干渉してくる恐怖の日々...続きを読む