三田誠のレビュー一覧
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周囲に呪いをもたらす骨董品(特殊文化財)を扱う、宮内庁の組織の活躍を描く短編集。呪いと言っても、純粋なオカルトではなく、精神医学や文化人類学の用語を駆使して、一応の合理化は成される。多少説明からはみ出す感じは、ご愛敬と言ったところか。得体の知れないスーパーマンの上司と、(実は秘密を抱えている)気弱な...続きを読むPosted by ブクログ
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「その物品に秘められた歴史と文化と思いを神祇鑑定人(ジンカン)は鑑定する」 要するに、呪いの物品を鑑定・管理するのだ。呪いとは犬神やお稲荷様といったものを媒介として無意識領域にアクセスするものでもある。信仰も呪いであり、この世で最も強い呪いは、自分が自分にかける呪いなのだという。神祇鑑定人の九鬼隗一...続きを読むPosted by ブクログ
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1巻から続いた事件の黒幕が分かり、話が複雑化していく巻。
話中には複数の勢力が登場し、それぞれのせめぎあいの間に主人公らがいることで話が展開していくのだが、その辺がどうも分かりづらく感じた。
私の理解力不足かもしれないが、全体的に情報不足のまま話が進んでいるような印象で、もやもやする。話中に出てくる...続きを読むPosted by ブクログ -
"「僕を婿にするっていうのは本気なんですね」
「そう言っていたつもりだよ?」
「僕はまだあなたが好きか分かりません」
人でないその瞳 人でないその顔
「だけど あの青と同じように 僕はあなたを知ってみたい」"[p.98]
まほよめスピンオフ。まほよめが人外×少女であるのに対してこっちは人外×少年。...続きを読むPosted by ブクログ -
"「使わないほうがいい まだ君には早い色だ
順当に新しい色を従えていけば 最後に届くかもしれないと思っていた」
「それは……ジゼルさんを殺すときの色っていうことですか」
「隠せないなあ
そういう色だよ 清濁の区別なく白はすべてを上書きする
嵐のようなものだ君が十全に絵画魔術を修めたなら
何もかもを真...続きを読むPosted by ブクログ -
中短編集。
ノウェムかわいいです。
玻璃も中の「彼女」に気づいてこれからが気になります。
地味にラーフラが好きだったり。
というかラーフラが玻璃について…!ってなるシーンがあってちょっとドキっとしたり。
血生臭いシーンもあったりしますがこれからが楽しみです。
イザヤ、どうなっちゃうの…!?Posted by ブクログ -
シリーズ21作目。これまた結構長い。
が、そろそろ物語は終幕に向かっている。いくつかの戦いがあり、いくつかの決着があった。ちりばめられていた伏線も、回収され始めている。
二人の社長(現社長、前社長)の想いが、どのように結実するのか。非常に楽しみである。Posted by ブクログ -
いよいよ、マギナイトが始まる、と言う話。というか始まってます。
なんというか、ほとんどここまできたら最後まで読もうか、という惰性で読んでいるような感じ。一応続きが気にならないわけじゃないんだけれども。Posted by ブクログ -
シリーズ第二弾。サブタイトルなどは付かない様だ。
偽物が演じる世界。そして世界をだます技術。
聖人VS獣
この世界の形が徐々に明らかになってくる。新たな聖人も登場し、玻璃の中に潜む者の存在も・・・Posted by ブクログ -
ついに前社長司さんが登場。
12年前、アストラルの全盛期に起こる現在まで繋がる事件のあらまし。猫屋敷さんのポジションが今と全然違うのがなかなか楽しいところだ。Posted by ブクログ -
呪いを招く特殊文化財の鑑定や管理を専門とするSTCセンターに就職した青年が出会う、いわくのある骨董品の数々。
オカルトな蘊蓄にいまいち入り込めなかったが、キャラが立っていて読みやすいので、シリーズ化希望。Posted by ブクログ -
ジュブナイル向けで非常に内容薄く軽いですが、主要人物のキャラクターがとても良い。筋肉質で知的なアイパッチというのがビジュアル的で昔の夢枕獏のようなムンムンした魅力。犬神憑き設定も良い。横溝正史を読み返したくなりますな、大変昭和な感じでノスタルジックですらある。欲を言えば、出てくる”トクブン”について...続きを読むPosted by ブクログ
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21冊目。
大魔術決闘の中盤編。
オピオンにから脱落者が出始める一方で協会からは誰も脱落しないってのが一方的で少し残念。
協会とオピオンを正義と悪に置き換えると納得できなくもないんだけど。
アディリシアは魔神と融合して暴走仕掛けてこのあとどうなっていくか。
というか代償は自分自身だったのかな?
...続きを読むPosted by ブクログ -
19冊目短編集。
[魔法使いの妹、再び]
いつきの妹"優花"がまた来日してきてバタバタする話。
その結果いつきとアディリシアがデートをしたり、爆弾発言があったりと行った感じ。
[魔法使いの罰]
魔法使いを罰する魔法使いの仕事をやってる二人の話。
協会側のトップも出てきて最終段階に進んでいる感じ。...続きを読むPosted by ブクログ -
18冊目。
いつきの策によって協会とオピオンをぶつけることになる話。
退屈したというわけではないけど、それだけとも言えるような?
協会側に行った猫屋敷や穂波はなんとなく完全にアストラルと敵対するのかと思ったけども、そういうわけでもないのですね。
ついにオピオンのトップが登場したけど、その正体は...続きを読むPosted by ブクログ -
17冊目で第三部開始。
猫屋敷と穂波が協会にいき、いつきはグラム・サイトを失ってからの話。
上はわかるんだけど、ゲーティアのアディリシアが離れた理由がよくわからん。
(命を狙ったりしてバツが悪かったから?)
今巻はそういった状態のアストラルがどうなってるかという状態説明的な話。
いつきががむしゃ...続きを読むPosted by ブクログ -
15冊目の京都編①。
いつきたち高校生は修学旅行で京都に行き、そこで猫屋敷の実家が絡んでくる話。
話としてはみかんの実家の話と展開は似てる。
修学旅行を楽しみつつ、オピオンや協会が少しずつ絡んできて、さいごにいつきが全部持っていったという感じ。
こっからどう盛り上がっていくかは次の話で。Posted by ブクログ