加藤千恵のレビュー一覧

  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に
    作家陣も表紙も、10代向け直球。中堅作家が並んで、平均点以上は約束されている。知らない作家を発見する喜びはなかったけれど、どの作品もお話を読む楽しさを提示してくれ、安定感があった。

    奇しくも「いじめ」がからんでくるものが8本中3〜4本あり、いじめにあってる子が本を読んで本の世界に救いを見いだすとい...続きを読む
  • ハニー ビター ハニー
    「甘く響く」が好きで不覚にも泣いてしまった。経験したことのある、些細な感情ばかりをこんなにうまく表現しているのは、すごいと思った。文章が寄り添ってくれる感じ。
  • ハッピー☆アイスクリーム
    やっぱり加藤さんの小説も文も好きなのだと実感した。あの頃の自分の感情とか不安とか、訳もない憂鬱とか、色んなものが蘇ってきた。分かる、分かる!ってなる。
    なんなんだろう、あの頃って不思議だ。それでいて綺麗で甘酸っぱくて哀しい、そんな時。
    素敵な短歌がいっぱいあって、印象に残るものがいっぱいあった。あー...続きを読む
  • ハッピー☆アイスクリーム
    JK、ってこんなにガラス細工のように脆くて、公園の鳩のように図太い摩訶不思議な生物だっけか。もはや思い出しもしなかった記憶の琴線をかき鳴らし、かつての女子高生も、現役のJKも、世代を超えて時代を超えて共感できる(ハズ)。「世界の中心だったあたし、かつ世界の誰よりも不幸なあたし」を思い出すのだ。
  • さよならの余熱
    ハニービターハニーがよかったので同じ作者のを買ってみた。
    また短編だが登場人物が繋がっていた。最初のほうは。
    別れ系だなあまたしても。
    お好み焼き屋に行きたくなったね。
  • ハッピー☆アイスクリーム
    あの頃のアタシ達は何の根拠もなく無敵やと思いながらも、チョットした事も大げさなくらい心の中で大きな出来事になって傷ついたり。
    それでも、やっぱり無敵と思ってみたりwww
    その無敵が、いつまでも続くと思ってたり。
    なんとも懐かしいあの頃。
    なんで、あんな風に強気でいられたんか不思議( *´艸`)
    でも...続きを読む
  • あとは泣くだけ
    テーマがテーマなので切ない話ばかりですが、
    おもーい苦みの中に過去の幸せのほの甘さが混じった、
    もだもだ感とゆるゆるとした爽快感がなんとなく確実に残る本。
  • ハッピー☆アイスクリーム
     どの話にも、「高校の頃、こんなこと考えたな〜」と共感できるところがたくさんあった! 高校生の女子たちに読んでもらいたい一冊。笑
     短歌も「うんうん!」と力強く相づちを打ちたくなりことがズバッと詠まれていて気持ちよかった〜。
  • あとは泣くだけ
     ハッピーエンドがすきなので、タイトル通りの悲恋ものばかりでちょっとぐったりはしたけれど、サラサラと読みやすい。
  • ハッピー☆アイスクリーム
    わたしの高校生活はこんなに華やかじゃなかったんだけど

    でもなんか分かるような気がしてしまう

    読み終わったら 空を眺めて 雲がただ流れていくのを見てみた

    とっても贅沢な気持ちになった

    お金じゃ買えない何かが 一番心に染みるわけだ
  • 真夜中の果物
    短編集。
    いつものように短歌が添えられています。
    加藤さんの書く人物や情景は、
    気取ってなくて本当に友達の話を聞いているかのよう。感情移入もしやすい。
    選んだようで選んでない。
    どっちのほうにも進める。
    物語のラストが本当の終わりじゃなくて
    彼女たちの日常は続いていくって感じられます。
    通勤時間にさ...続きを読む
  • ハッピー☆アイスクリーム
    加藤さんが17歳で詠んだ短歌に短編小説を加えたもの。
    5編の小説はすべて高校生が主人公。

    大人じゃないけれど、子ども扱いもされたくない…
    それが高校生だと個人的には思ってるんだけど
    あたしが高校生だった時も、こんなこと思ってたなーとか感じていたなーという気持ちがちりばめられていて、共感できます。
    ...続きを読む
  • さよならの余熱
    いいなあ。こういうの好き。
    表紙が可愛くて切なくて綺麗なだけじゃなくてまさに好みでした。
    薦めたいってよりは大切に隠しておきたいタイプの本。
  • 映画じゃない日々
    加藤千恵さんらしい作品に加藤千恵さんらしい短歌が添えられた、良い作品でした。
    佐藤真由美さんの解説も良かった。
  • 真夜中の果物
    ショートショートって書く方も読む方も難しいなぁと感じた。作者は少ない文字数で相手に伝えなければならないし、読み手も想像力を他の長い小説を読むときよりも働かせて読まなければならない。だけど同じ作者の書く
    短い文章が続くと、いくら好きな作家さんの作品でも飽きがくるというか、お腹いっぱい!となるのは仕方の...続きを読む
  • さよならの余熱
    加藤さんの小説は止まらない。甘くて切なくて、ずっと読んでいたくなる。
    確かにあるけど説明できない感情を描いていて、読んでて苦しいものじゃないけど切なくて、でも甘い。絶妙。
    今回の短編は、糸みたいに繋がっていて、凄く良かった。みんなが何か思っている。日常の人ってこんなにたくさんの想いがあるのかと気付か...続きを読む
  • 真夜中の果物
    短編なので読みやすい。心に残る言葉が多々ある。色んな時期に読みたいな。そのときによってぐっと来る言葉がありそう。
  • 映画じゃない日々
    けっこう好きな作品です。
    この人の文章はあんまりクセがなくて、読みやすいと思います。

    ひとつの映画に対して、登場人物がそれぞれの立ち位置から見る角度がちょっとずつ変わってて、著者の感性に惹かれるきっかけになった一冊。
  • あかねさす――新古今恋物語
    古典の美しさに気づいたのは、大学で女人源氏物語を読んでからだった。今も昔も人間の気持ちは変わらない。高校生のときに出逢えてたらよかったなと思う一冊。
  • ハニー ビター ハニー
    どの話もタイトルの通りハニーとビターを詰め込んだ感じでした。どの話も「変じゃない恋なんてない」の言葉の通り、一筋縄ではなかった。
    話自体引き込まれて、胸が締め付けられるように切なくなったけれど、何より作者が短歌をやっていたということが納得できるほど、言葉の表現が濃くて素敵だった。
    女の人に向けた本だ...続きを読む