加藤千恵のレビュー一覧

  • ごはんの時間割(1)
    私はこの形態大好き!
    小説家の加藤千恵さんの作品がもともとすきなこともあるけど、新しい形で読みながらずっとわくわくしてた。
    オカヤ先生の描く気だるいボブ女子すきやわー。

    最後のキングオブコメディのふたりをおもてなす対談ページも面白かった。
  • ハッピー☆アイスクリーム
    作者の感情がストレートに直接心に響きました。
    とにかく衝撃的でした。
    短歌ってとっつきにくいイメージがありましたが、ストレートな感情をぶつけるには最適な方法なんだなと思いました。
  • 映画じゃない日々
    ある小さな映画館の同じ上映時間に居合わせた女性たちの連作短編。

    高校生、大学生、OL、主婦、フリーター、転職活動中、そして主演女優。


    年齢も置かれている状況も違うけれど、
    それぞれのストーリーに共感できる言葉や思いが
    ちりばめられている。

    登場人物たちは、人から見たら些細なことかもしれないよ...続きを読む
  • 真夜中の果物
    2~3頁の中に短い時間を切り取って書かれた小説なのに、感情移入してしまうし、結構共感してしまう。
    そして時にドキドキ、時に切なく。
    一つ一つは、かなりショートで軽く読みやすいけれど、心地よい小説でした。
  • さよならの余熱
    加藤さんの作品は毎回心理描写にリアリティがあると思う。

    些細なすれ違いや別れの予感
    新しい恋が始まる瞬間。

    とても繊細。

    設定も普通というか友達や友達の友達の話を聞いているかのような、身近さがある。

    でもすごく、心を揺さぶられます。

    感情移入がしやすいのかな。


    きゅんと切なくなったり...続きを読む
  • さよならの余熱
    いくつかお話が入っているんですけど、全部がどこかでつながってるんですよね。
    友達だって、その辺の道ですれ違う人だって、みんなそれぞれ一生懸命いろんな形の恋愛をしているんだってことだと思いました。
    恋愛っていいことばかりじゃないけど、絶対無駄なことなんてない!
    と、信じています(笑)
  • 映画じゃない日々
    短編集だけど、それぞれの話がリンクしている部分があります。
    女の子の気持ちがリアルに描かれていて、共感する部分もありました。
    加藤千恵さんの文章は、すーっと入ってきて読みやすいですね。

    他の著書も読んでみようと思いました!
  • さよならの余熱
    半身浴のおともに最適な恋愛連作短編集。

    最初の「つまらぬもの」は、わかるわかるという気持ちでいっぱい。
    恋の終わりとか始まりとか、大きな目で見ればそのへんにいくらでも転がっている。
    大きく見れば、特別じゃない。
    だけど、その人からみたら特別。それが恋愛ですよね。

    追体験できるような日常の恋愛を書...続きを読む
  • 春へつづく
    卒業式の朝だけ、願い事を叶えてくれる「あかずの教室」の扉がひらく というエピソードを軸に不思議なつながりにグイグイ引き込まれる。久しぶりに一般書読書を楽しみました。
  • ハッピー☆アイスクリーム
    加藤千恵さんの短歌が好きだ。
    加藤千恵さんの紡ぐ言葉が好きだ。

    そう思った最初の本。


    何より短歌が素敵すぎる。


    女子高生のうちに読めて良かった、
    と心から思う。

    キラキラした
    だけどそれだけじゃない
    なにかが残る。

    あの時感じた想いと同じような。
  • 映画じゃない日々
    あ゛ーーーー、私がたくさんいた。
    高校生のときに体育祭の練習をサボって一人で映画を見に行ったし、優越感に浸りたくてでもなんか傷ついたのは自分だったこともあるし、バイトしてたから普通に就職して結婚している友人に強がってみせたこともあるし、嫌いな子だってもちろんいるし、無職経験者だし(私は何回か職業の蘭...続きを読む
  • さよならの余熱
    表紙が気になって手に取ってみたけれど、自分としては当たりだった。登場する女性たちの雰囲気がとても好き。自分と似ていると思う女性ばかりが出てきた気がして感情移入しやすかったんだと思う。文章の雰囲気も好みだった。

    「電話をかける」だけが苦手だったけど、あとはどれも好き。(でもこのはなしの妹の部分はなん...続きを読む
  • 真夜中の果物
    胸がきゅぅっとなる小説と短歌たち。
    限られた字数の中でもこんなに思いを表せるものなのかと思う。
    たぶん小説なしでも、共感して胸が苦しくなる短歌がたくさん。
  • 真夜中の果物
    恋をした時の甘さと苦さとの微妙なブレンド。
    しかもその苦さは、けっこうなビターさ。
    あぁ、わかるなぁ…と思いつつ、それでも恋がしたくなる。
  • さよならの余熱
    解説にあるように、普通なのに非凡な作風。
    本当にある日常の男女の姿をきりとったかのようです。
    すっと心に入ってきて、ふつっと終わる、きちんとした終わりのない世界。
    このあと2人はこうなっていくのだろうか・・・、と読者の想像を引き出してくれます。

    大人の恋愛って、どうにもならないことばかりな気がしま...続きを読む
  • さよならの余熱
    誰かがいましていること
    そんな場面が切り取られて本になっている
    共感するのは
    そこで終わっていないからだと思う

    電車通勤の合間に読むのに最適でした!!
    すぐ読み終わってしまうのが悔しいけどうれしい!
    恋愛ものはあまり好きじゃないけど、これは食わず嫌いしなくてよかった!
  • ハニー ビター ハニー
    とてもリアルで、文章と感情のバランスが絶妙。
    悲しいほど共感できる部分が見つかる。
    せつなくてほろ苦い。
  • いびつな夜に
    短歌とショートストーリーがセットになった短編集。詳しすぎず、抽象的すぎないショートストーリーは短歌の読み方に優しく作用するし、短歌は短歌で「五七五七七」と改めて指折り区切って読むと、ここで区切るのかとまた新しい意味が加わるような気のする作品。そして、読み終わったら、たぶん、自分の恋愛の匂いだとかよく...続きを読む
  • ハニー ビター ハニー
    5月1冊目!
    短編がいくつか入っているけど、幸せな女の子のお話はあんまりないなって言うのに気がついたのは終盤2つ目くらいになってから。
    強くて、弱くて、そんな女の子たちのお話だった。
  • あなたと食べたフィナンシェ
    いろんな短編が食べ物を通して語られている。それぞれが面白かったし、章の最後にあるフレーズも好き。
    これも読むタイミングで響くところが変わりそう。今回はドーナツの話が好きだった。