さだまさしのレビュー一覧

  • 眉山
    もうすぐ亡くなってしまう母と娘の物語。
    母は最期までカッコよかった。そこから出会う人も現れるけど。
    母の命と引き換えに会ったことのない父のことを知る。
    阿波踊りのような美しい舞を舞ったような人生を送った母。
    こんな筋の通った人生を送れたらいいなと思うのだ。
    静かに心に響く作品。
  • はかぼんさん―空蝉風土記―
    さだまさしって凄い人だ。
    作家だけやっているなら、この本がいくらレベル高くても、そうは言わないけれど…

    民俗学ファンタジー?
    日本各地の「ふしぎ」のお話。
    ちょっと怖いのかもしれないけれど、懐かしさのようなものがじんわり来る。

    『はかぼんさん』(京都)
    旧家に伝わる、古くからの儀式
    『夜神、また...続きを読む
  • 眉山
    さだまさし氏の本が大好きです。やわらかく優しい愛が切なさを包んでいます。
    本書の題材は、私が弱い「母子の愛」「癌」だったので、心にずん、と来ました。たくさんの人に愛されながらも、自分は一人だけへの思いを胸に、生涯が終わっていく。それを見守る人物もみな優しく、読んでいて幸せな気分になれます。
    徳島地方...続きを読む
  • 眉山
    人の悲しみや寂しさの中に潜む大きな優しさ、強さを感じることができる作品です。映画を先に観ましたが、原作も母娘のすっうっと縦に割ったような一本気な性格がよく現れていると思います。思い馳せるものがある人は強いのかもしれません。
  • 精霊流し
    面白かった。
    何となく話の全体が読めなくて入りずらいところもありましたが、とてもよかったです。
    余韻がとてもいいですよね。

    この間、初めて精霊流しを佐世保で見てきましたが、
    改めて感慨深くおもいだされました。

    さださんの音楽も聞きたくなりましたし、
    小説もまた是非他の作品もよみたいです。
  • 本気で言いたいことがある
    炭鉱のカナリヤとして生命、心、時間について思いをつづった本。
    細かい部分は意見の違うところもあるでしょうが、全体として方向性は間違っていないと思うし、読みやすくお勧めです。
  • かすてぃら
    20140815

    さだまさしさんの小説が好きで、解夏、眉山、アントキノイノチなど読んで来た。

    自伝的小説ということで、さだまさしさんの、幼少の頃から現在までを、お父さんとの思い出を中心に綴られていた。
    お父さんのエピソードは、とてもユーモアと、スリルに溢れ、男らしいお父さんに、戦争を経験され、昭...続きを読む
  • 精霊流し
    仲良しだった読書家の先輩が大学を卒業する時、ごり押しと共に私にくれた本。

    最初に読んだ時も「好きだな」って思ったけど、最近再読してみて更に思うのは、私だったら絶対自分の手元に置いておきたいと思うのに、先輩はよく私に譲ってくれたなぁ、と。


    挙げればきりがないんだけど、大なり小なり親や地元の期待を...続きを読む
  • 茨の木
    あたたかい物語でした。

    今回もまた一気読みでしたし、じっくりと味わわせていただきました♪ 本当に、人間や現実への厳しい視線と、それを凌駕する優しさを持ったストーリーを書いてくれる作家さんだな~とつくづく思います。さだサンの歌もトークも好きですが、もっとさださんの他の小説も読んでみたい、と強く感じま...続きを読む
  • アントキノイノチ

    アントキノイノチ

    途中、温かい涙が頬を伝う。最後、優しい気持ちになれる。
  • かすてぃら
    私の実家と違って、とにかく人間関係が濃い(^ ^;
    親子・きょうだいなど家族関係だけではなく、
    友達の親父さんとか、先代からの付き合いの中華屋とか、
    「東京の親父」だの警察官からヤクザに至るまで、
    主人公(さだまさし氏)の父親を中心に
    生身の人間同士のやりとりで満ち満ちている。

    だから、たくさんの...続きを読む
  • かすてぃら
    お父さんかっこよすぎる。
    親という生き物の本能的な喜びは「子供にたらふく食べさせられる」幸せの中にあるのかもしれない
    という一文が、特に印象深かった。あーうちもエンゲル係数高かったやろなぁーと。
  • 精霊流し
    ゆったりとした川の流れに漂っているような気持ちで読みました。時間軸も登場人物もゆらゆらと、この辺が好みの別れるところかもしれませんが、私はとても好き。故郷長崎の風土や気質、さださんの生い立ちや音楽活動への思いが、たくさんの愛を込めて書かれた本だと思います。さださんには詳しくないので、歌詞をググりなが...続きを読む
  • かすてぃら
    さださんの私小説。さだまさしさんはあのおっとりした感じから多分お母さん似じゃないかと思います。けれど正しいことを繰り返すまっすぐな生き方は、あの破天荒なお父さんからしっかり受け継がれているのだとこれを読んで思いました。
    最後まで湿っぽくなく、明るく笑えるお話でした。
  • 解夏
    タイトルにもなっている「解夏」(長崎)の他、長野、栃木、福井を舞台にした短編小説が集結した傑作。人情の機微を深く掘り下げた描写が、穏やかで優しい気持ちにしてくれます。タイトルのオチの深さと言い、さだ氏の言葉選びのセンスのよさを感じずにはいられない。各編で住人でないとわからないような場所がさりげなく紹...続きを読む
  • 精霊流し
    こちらも感動作。命をつなぐということ、偲びつつも亡き人への想いに区切りをつけるということを精霊流しを軸に描いています。中心舞台である長崎の風景の描写も美しい。長崎を故郷とするさださんならではの視点だと思います。
  • 茨の木
    とても心暖まるお話。
    さださんのこう云う話は本当に素晴らしい。

    小説って感じそのものなんだけど、でも泣かされるんですよねえ~

    いいなあ花子ちゃん。
  • 茨の木
    読み終わったあとに温かい余韻が残る本は大好きです。

    「ご飯は笑って食べるもんたい」にドキッとしました。
    最近、慌ただしくて笑って食べていないなと気付かされました。
  • アントキノイノチ
    主人公の心の葛藤が伝わってくる。今大きな社会問題になっているいじめについて描かれており、改めていじめについて考えさせられた。
  • 茨の木
    やさしい文章でとても読みやすかったです。

    イギリスに渡ったあとからはぐいぐいと引き付けられあっという間でした。辛いことや嬉しいことも一番良い時に巡って来るんだな~と思える話でした。
    花子ちゃんがナイスです。