さだまさしのレビュー一覧

  • 眉山
    献体に興味が沸き、随分前に買ってあったので年始に読み返してみました。
    さださんの小説は何冊か読んでいますが、「眉山」ほど読みながら映像が浮かぶ作品は無いですね。
    徳島の阿波踊りの様子がとてもエネルギッシュで、登場人物たちの方言とともに、徳島へ旅行へ行ったような気持ちにさせられます。
    献体についても知...続きを読む
  • 解夏
    普段あまり短編小説は読まない。物足りなさを感じてしまうからね。でも、本屋でたまたま手にして、短編小説と知らずに買ったさだまさしのこの本はとても良かった。

    どの話も登場人物たちの家族や夫婦、人生や運命などについて、悲しいような、ハッピーなような、胸が熱くなる話だった。本のタイトルにもなっている解夏以...続きを読む
  • 解夏
    人の善い部分が起こす奇跡に接してきたさださんのの心映えに触れる

    曲の精霊流しを小説にしたり、また風に立つライオンという歌が、俳優大沢たかおさんに請われて映画化されたり、
    その世界観は様々な姿でわれわれの前に現れます。

    そのさださんの世界の根源は、人の善い所を見ているという事。
    作中

    人は心で生...続きを読む
  • 解夏
    優しさにつつまれた作品。失明していく恋人に寄り添う女性と長崎の風景。ダムの底にある故郷と初恋の人と少年と私。ミステリー的な展開。三人に幸あれ!
  • 眉山
    映画を観たはずなのだけど、こんなお話だったっけ、と何度も疑ったくらい記憶に残っていなくてびっくり。自分が咲子と同じくらいの年齢になったのもあるのかもしれないけれど、もう一度映像で観てみたいと思わされた。

    うちの母は健在だし、父もいて、咲子と状況は全然ちがうけれど、親を思う気持ちは誰しも共通するもの...続きを読む
  • 精霊流し
    親戚含め家族、友、大切な人と紡ぐ絆と、その人たちをおくること。柔らかく精緻な物語で、とてもとても迫るものがあった。
  • 眉山
    とても繊細で、美しい

    徳島の風を感じる物語

    余命を宣告された強くて尊敬すべき母との最後のときを描いた作品

    家族、ふるさと、生きること、死ぬこと、伝えること

    静かに、穏やかに語りかけてくる

    そんなお話

    ラストシーン
    とある医大生の実習感想文
    『二本のパイプ』
    うるうるです•(☍﹏⁰)。
  • 眉山
    裏表紙に書いてある通り、咲子のお母さん、龍子の毅然とした生き方。
    昔別れた夫に対して、一度交わったけれども、まったく異なる道を、誇りを持って生きてきた、と。かっこいい。
  • かすてぃら
    私は、さだまさしさんの作品が好きです
    これは、破天荒なお父様に振り回される家族のお話
    ガキ大将のようなお父様を批判しながらも、尊敬し楽しんでいるさださんの語り口が面白いです
    長崎は原爆被災地なんだなぁと改めて思わされる記述もあり、泣いたり笑ったりの作品でした

    さらっと読めます
  • かすてぃら
    文庫で再会。軽く読める。さだまさしの家族からの目線で、父を語るところがおもしろい。ときどきほろりとくる。こんな家族がいたら、大変だろうなと思いつつも、どこか羨ましいと思うところもある。精いっぱい生きてきた「おとうちゃま」の生き様はかっこいい。
  • 解夏
    「解夏」の他にも「秋桜」「水底の村」「サクラサク」全部で4作品が綴られてます。

    さださんって、とても素敵な時間をお持ちなんだなぁ って思いました。
    どの作品もとても優しくゆっくりとした時間が流れてるような・・・
    作品の雰囲気が本当に素敵だなぁと思いました。

    歌手としてのさださんも、歌詞の中に何と...続きを読む
  • 噺歌集
    3時間のコンサートのうち2時間はしゃべる、という
    しゃべりストさだまさしのステージをまるごと再現す
    る活字のライブ。彼のおしゃべりの中から選んだ傑作
    面白ばなしをまとめて90本!とにかく笑っちゃうア
    ドリブに痛烈な楽屋落ち。文庫本はこれが一冊目でま
    だまだつづきます。彼の歌を聞きながら読め...続きを読む
  • かすてぃら
    父親の危篤の知らせを受けて、東京と長崎の間を行ったり来たりしながら、父の過去について語られる。そういう状況になって、人は自分の親について考えられるようになるのかなと思った。
  • 本気で言いたいことがある
    20130722
    さくらの花びらと牡丹雪と蛍のくだりは
    すごく素敵な感性だと思う。
    未来に生きる人のためにいますべきこと、そういう想像力は、感謝の気持ちからうまれる。感謝の気持ちは、過去からつながる今を大切に思う気持ちからつまれる。今を大切に思う気持ちは過去に生きた人やその考えを大切に思う気持ちから...続きを読む
  • かすてぃら
    家と土地の話、ヤクザの話、最高におかしかった。
    キモが座っているというか、破天荒というか。
    とことん、納得するまでやっちゃう性格、人がなんと思おうと
    自分の気持ちに嘘がつけない人なんだろうな。

    土地の話は、人を馬鹿にするとこういう目にあうぞという
    おっそろしくすっきりする話だった。

    ドラマになる...続きを読む
  • おばあちゃんのおにぎり
    さだまさしさんの大好きなおばあちゃんの思い出。初めてお友達を招いての7歳のお誕生日会で、おばあちゃんからのプレゼントは、塩おにぎり。それは、ぼくが一番好きと日頃から作ってもらっていたものであって、お誕生日会のご馳走の中では残ってしまう。そして…
    苦しい戦争時代をロシアで過ごしたおばあちゃん。「厳しい...続きを読む
  • 茨の木
    佐田さんの本は日本語が美しい。

    こんな冒険談も書いてしまうんですね。

    先に書いた書評が消えてしまいました。
  • 解夏
    解夏・・・大切な人と一緒に歩む
    げげ・・・解夏・・・初めてみる言葉である。

    結夏・・・旧暦の4月16日
    雨期の始まる頃 生命が躍動するときに 外にでず、修業をはじめる。

    解夏・・・旧暦の7月15日
    修行生活で、それぞれの共同生活の中で気づいた、互いの欠点を指摘し、修行を終わりとする。

    隆之は、...続きを読む
  • 茨の木
    さださんの話、好きだなぁ。

    よくよく考えると、救いようの無い部分もあって、話の続きを想像すると、少し悲しくなりますが、
    それ以上に登場する英国の方々の人物像が素敵でした。
  • 解夏
    処分

    1.解夏
    徐々に目が見えなくなる病気を抱えた主人公が、仕事(小学校経論)を辞め、母の暮らす地元(長崎)に恋人と帰り、病気を受け入れていくというお話。
    徐々に目が見えなくなる恐怖。完治=失明。原因不明。そんな病気があることも知らなかったけど、読んでるだけでその怖さが伝わってきて、最後には病気を...続きを読む