さだまさしのレビュー一覧

  • 解夏
    同じ病気の為に読んでみた、短編集だったのね、なんか物足りたりなかった感はあるが、小説版、ドラマ版、映画版、それぞれに感慨深い部分がある。
    それ言うとドラマ版や映画版の脚本、演出はとても良かったのだなあ、と思う。
  • アントキノイノチ
    ここのところ機龍警察シリーズで、バンバン人が死ぬ話しが続いていたこともあって、人の気持ちみたいなものが少し取り戻せた気がする。まあさださん泣かせる話、書かせるとうまいわな。ドストレートにくるから、そりゃ泣ける。ただ、自分の心根が汚れているので、こんなに優しい人ばかり出てくると何かケチ付けたくなるけど...続きを読む
  • 眉山
    作中に時々出てくる阿波踊りのお囃子のフレーズが其々の場面展開を盛り上げてくれる。

    本書を読んで阿波踊りを見に行きたいなぁと思った。


    母の余命が幾ばくも無い、娘の咲子は帰郷し母の看病にあたることとした。
    江戸っ子気質でカチンと来たら手のつけられない母、飲み屋の大将とお酒の好きなケースワーカーなど...続きを読む
  • アントキノイノチ
    まわりの人の暖かさや仕事を通して、心の傷が少しずつ癒されていく主人公が、映画の岡田くんのイメージとぴったりで、行けたら映画もぜひ観たいなあと思いました。

    文章も素敵なので、オススメの1冊です。
  • 眉山
    阿波踊りを通して、自分が生きてきた場所、自分を作っているものを伝え、命の使い方について考えさせられました。
  • 解夏
    故郷とのいろんな関わり。
    表現や感情が優しくて温かくじんわりと感動した。

    ダムに沈んだ故郷との対面なんて想像出来ないけど、どんなに切ないことだろうか。
    それでもそこに住んでいた人ごと沈んだわけでなく、人々はその人の人生をそれぞれ歩んでいるのか。

    解説も重松清で良かったと思う。
  • 風に立つライオン
    アフリカ、日本、どこにいたってみんな生きている。命に関する物語はやっぱり読んでいて苦しくなるけど、強さもある。戦争は絶対にいやだ。ケニアには行ったことはないけれど、いつか行きたいな。つらいけど優しい。悲しいけどパワーをもらえる。そんな、あったかい話でした。夢は叶う。ダイジョブ。
  • 眉山
    母親の決意とは何たる堅さ。咲子を出産すると決めてから死ぬまで、母親としての顔しかもたず一切の女の顔を殺してきた母、龍子。強すぎる決断力と精神力に涙がでる。
  • やばい老人になろう やんちゃでちょうどいい
    池波正太郎の小説の世界のように、悪いことをしながら善を為し、善人だと思われている奴がつい悪いことをする、と言うのが人間なのだと思う 僕は年寄りに聞くに限ると言う言葉が死語になっていくのは、この国がダメになっていくことと同じでは無いかと思う おばあちゃんの背中は、子どもにとっての安全地帯だった。今...続きを読む
  • アントキノイノチ
     ひょんなことがきっかけで、高校を中退し、引きこもり生活を送っていた少年が就いた仕事は父親の紹介による、亡くなった人の遺品を整理する仕事。
     死者が残したものは、様々なで、時には亡くなってから数日経った人の部屋にはいることもある。
     その時のにおいは耐え難いものであるけれど、果敢にもその部屋に立ち向...続きを読む
  • やばい老人になろう やんちゃでちょうどいい
    さだまさしは好きだったこともあれば、なぜか嫌いだった時期もある。
    でも、これを読んで少し距離の近さを感じて、また少し好きになった。年齢が近づいた(実際に近づくわけではなく相対的な差が縮まるという意味で)からかも知れない。

    フォークソングはワークソング
    現役
    私はロッカーにはなれなそうだけど・・・
  • やばい老人になろう やんちゃでちょうどいい
    さすがさだまさし、文章の読みやすさが抜群。
    この超高齢化社会においては、なるほど老人と若年層の歩みより、協調は必要だろう。
    そういった主張が根底にある本書だが、後半は若干、思い出話に終始したきらいがある。
    そこを含めての老人力なのかもしれないが。
  • 解夏
    すごくいい、さだまさし天才か…。重松清に温かさのベクトルが似ているなぁと思っていたら、解説に重松清が…。どうでもいいところでも鳥肌。どの話も本当に素敵だったが、個人的には秋桜とサクラサクが好き。重松清に大人のテイストを加えた感じ。地理に明るいところが、渋みを出しているのかな?あまり歌は聞いたことない...続きを読む
  • 茨の木
    主人公が父の遺品として兄から送られてきたバイオリンのルーツを辿るべくイギリスへ。父への後悔、兄との確執、高校時代の初恋、別れた妻への思い、などなどいろんなものを抱えた男性が過去と向き合う中で、また元の場所へ帰っていきます。解説文を読むと、作者さださんが自身のバイオリンのルーツを辿った旅がこの小説のモ...続きを読む
  • 風に立つライオン
    命のバトン。感動するなあ。長崎大学熱研の力はすごい。さだまさしさんの医師に感謝を忘れない態度もすごい。
  • ラストレター
    さだまさしさんが落語研究会で培った、洒落と駄洒落と人情物をうまく組み合わせた内容になっている。昭和復帰にテーマを置き少し現代を風刺して本当に上手な構成だな、面白い。
  • ラストレター
    面白かった。
    ただ、面白いだけでなく、感動あり、笑いありとたくさんの要素が詰め込まれていて、読み終えた今も心地よい余韻が残っている。

    古くて、新しい昭和を作る。ラジオを通して。
    この想いに突き動かされ、多くの人が協力する姿は、読んでいてワクワクした。

    誰もが悩み、苦しみ、少しの楽しさを抱えている...続きを読む
  • 眉山
    徳島に4年間住んでた身としては
    街の風景が思い浮かび、どこか懐かしく感じる作品。

    とくに阿波踊りについての描写は、本当に巧い。
    阿波踊りの練習の音(鉦を鳴らしたり、笛を吹いたり)が聞こえ始める初夏の夕方、県外出身の自分でも何か体の内側から“ぞめき立つ”あの感覚、それを見事に文字で描いている。

    ...続きを読む
  • 眉山
    お龍さんの大好きな人への真っ直ぐな気持ちが、最後まで彼女の生き方に表れていた。そんな彼女の生き方にたくさんの人が魅了され、救われたのだろう。描写が美しかった。
  • かすてぃら
    さださんのお父さん、素敵ですね。頑固なお父さん像に人間の真の強さと美しさを見ました。
    私もこんな強さと美しさを持ちたい。自分の未熟さに恥ずかしさをおぼえました。