さだまさしのレビュー一覧

  • 茨の木
    やさしい文章でとても読みやすかったです。

    イギリスに渡ったあとからはぐいぐいと引き付けられあっという間でした。辛いことや嬉しいことも一番良い時に巡って来るんだな~と思える話でした。
    花子ちゃんがナイスです。
  • 精霊流し
    電車の中で読んで泣き、続きを寝る前に読んでも泣き、こんなにどっと感動した本は何年振りか。

    貧乏・戦争・大切な人との死別、
    「お涙ちょうだい」的な要素は多いが、時代背景のせいか、そんな安いものでない。

    雅人が待ち続けたエンとの再会
    愛犬パールの死
    喜代子がおろしたかもしれない赤ちゃんの死
    ばあちゃ...続きを読む
  • 精霊流し
    読み始めて知った、これはさだまさし自身の自伝的小説なんだと。
    いくつかのエピソードがある年の精霊流しに向かって一つになっていく。さださんの小説は初めてだけど、けっこうまいと思う。

    初盆を迎えてしまう人間の気持ちが切ない。
  • 本気で言いたいことがある
    さだまさしが語る「日本」

    きれいな日本語を遣うことの大切さや、日本文化や伝統を
    残そうよ、という彼の想いがひしひしと伝わってくる。
    想いが強すぎて過激な発言もあるため、賛否両論もあると思うが
    まずは素直な気持ちで読むと、「うんうん」と共感できる。
    さださんは言葉遣いも、たとえ話も巧いので、とても読...続きを読む
  • 茨の木
    兄から送られてきた、亡き父の遺品の古いバイオリン。
    そのルーツをたどる旅で明らかになったことは?
    さだまさしさんは、歌手としても好きですが、
    素晴らしい作家でもあります。
    最初の作品が本になるまでの幻冬舎の社長さんとのドキュメントを見て以来、さださんの本は必ずチェックしています。一番好きなのは「眉山...続きを読む
  • 茨の木
    さだ氏の作品では、読破2作目。

    すーーーーーっごく良かった!!!
    もともと好みの作風だけれど、これはかなりツボでした。

    出だしの部分では、定年・離婚・家族との確執・家族の死・病気、実家の家業の苦戦。。。などという、重めの札がいっきに提示され、かなり心して読まねば、少し気負って読み進めたのだが。
    ...続きを読む
  • 落談まさし版 三国志英雄伝
    「三国志って難しくない?」と思っている方に、おもしろおかしく完結に書かれた初級者向け本。私も腹抱えてわらいながら読みました。
  • 本気で言いたいことがある
    耳にいたく 心に響く言葉がたくさんです。さだまさしさんの 心に染み入る歌は こういう思いからきているんですね
  • 精霊流し
    さだまさし氏の自伝的小説で、小説家としての初の作品です。
    完全な自伝ではなく自伝的なので、フィクションと事実が混ざり合っている様ですが、とても感動できる作品です。
    私が好きなのは、死産で亡くした子供の精霊船を出す夫婦のエピソードです。
    自分も子供を持つ親として、涙無くしては読めませんでした。

    同名...続きを読む
  • いつも君の味方
    さだまさしって本当に話題が豊富。面白い話から泣ける話まで。この本は文句なしに泣けます。電車の中では読まないほうがイイと思います。
  • 本気で言いたいことがある
    さださんは内容は私事だと書いておられますが、まさに今の日本は「これでいいんだろうか」とつくづく考えさせられました
  • 眉山
    泣ける。
    そしてカッコいい。
    未読の人は「何じゃそりゃ?」と思うかもしれないが、これはカッコよくて泣ける作品なのだ。

    娘の咲子の目を通して描かれる“神田のお龍“の半生記。
    カッコよさにも色々ある。颯爽としたヒーローのカッコよさ。高倉健のような寡黙な渋いカッコよさ。お龍さんは“粋“なカッコよさだ。
    ...続きを読む
  • 永六輔 大遺言
    永六輔という大きな自遊人の生き方がわかり、人生への指針となる。▼「欠点を自覚しろ。自覚できたら直さなくてもいい。欠点のまま魅力にしろ」▼「いじめた経験は何にも活きてこないだろうけど、いじめられた側は、その経験をいくらでも活かすことができる」。弱い立場の若者の応援から『上を向いて歩こう』『見上げてごら...続きを読む
  • さだの辞書
    人好きな方は人間関係がどんどん広がって、新しい力を生み出していくことを強く感じた一冊。できない理由を先に考えるのではなく、まずやってみようと思えるエピソードがたくさん詰まっていた。
  • アントキノイノチ
    読み進めるほどしんどいシーンもあったが、
    泣きそうになったシーンもあり、ストーリーに引き込まれて一気に読んだ。
    さだまさしは作家の才能もありと感じた一冊でした。
  • 解夏
     目が見えていた頃は小学校の教師をしていた主人公が、 視野が狭くなって長崎後に戻った後、幼き日の事や教師 時代の生徒の事を思い出しながら長崎の地を巡る物語や、 ダムの地になるため沈んだはずの故郷が渇水で干上がっ て思い出と共に浮かび上がり思いを寄せる物語や、後少 しで会社の取締役に就ける所まで頑張っ...続きを読む
  • 解夏
    感想
    暗闇に落ちていく。その恐怖。季節の色を失い、愛する人の顔が消えていく。だが声は、匂いは、手触りは残る。光はすぐ側にある。
  • 解夏
    【2023年118冊目】
    表題作、解夏の他4つの短編集で構成された一作。単刀直入に言うと、「解夏」以外全部泣きました笑

    「解夏」
    徐々に視力が失われていく主人公と、それを支える周りの人たちの話。いつ見えなくなるか分からない恐怖を戦いながらも、見える景色全てを記憶に刻みこもうとする、懸命さが光るお話...続きを読む
  • さだまさしが聞きたかった、「人生の達人」タキ姐のすべて
    加藤タキさんという女性を通して、加藤シヅエさんのプライドを見た気がした。
    「母から教わったことだけど」と前置きしてタキさんが語る言葉が、胸に染み入る。背筋がピンとなって、「しっかりしよう」と気合いが入る。
    特に「毎朝、心の洗濯をする」のは、習慣として取り入れたいと思った。
    タキさんは、ご両親の遺影に...続きを読む
  • アントキノイノチ
    【2023年88冊目】
    絶対タイトルで損してる〜!高校でのいろいろな出来事をきっかけに心を病んでしまった主人公が遺品整理業にかかわるうちに徐々に自分を取り戻していく話。映画化もされたようです。

    いや、タイトル……文中にもタイトルそのままを意味する流れは何回か出てくるし、確実にキーフレーズなんですけ...続きを読む