精霊流し

精霊流し

677円 (税込)

3pt

戦後の混乱期。長崎で生まれた雅彦は、三歳の時に両親からヴァイオリンを与えられ、将来を嘱望され幼くして上京する。成長する中で雅彦は、大切な家族、友人、仕事仲間たちとの幸福な出会いと凄絶な別れをくり返してきた。ささやかだけど美しい人生を懸命に生き抜いた、もう帰らない人々への思いを愛惜込めて綴る、涙溢れる自伝的長篇小説。

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精霊流し のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    雅彦は、少年時代に自分の力が全く及ばなかったこの天女がいま、ふいに羽衣を脱ぎ捨て、生身のまま自分の腰掛けている椅子へ舞い降りてきて人間になったのを見ているような、奇妙な愛しさに貫かれた。言葉の選び方と組み合わせは作詞作曲と同じような感覚なのだろうか?読み進める中で情景とリズムがリンクしていくような気

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    2023年07月16日

    Posted by ブクログ

    マジで泣いた…。
    さだまさしさんは有名だし、多才である事は知っている。
    確か弟さんが事務所の社長をやられているみたいだけど、インタビュー記事に『兄は破天荒だからその後始末が大変だ』みたいな事が書いてあり意外に思った。
    でも何処かで兄を尊敬してるような響き(文章だけど)もあって何か魅力のある人なのかも

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    2022年09月24日

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    何となく話の全体が読めなくて入りずらいところもありましたが、とてもよかったです。
    余韻がとてもいいですよね。

    この間、初めて精霊流しを佐世保で見てきましたが、
    改めて感慨深くおもいだされました。

    さださんの音楽も聞きたくなりましたし、
    小説もまた是非他の作品もよみたいです。

    0
    2014年08月26日

    Posted by ブクログ

    仲良しだった読書家の先輩が大学を卒業する時、ごり押しと共に私にくれた本。

    最初に読んだ時も「好きだな」って思ったけど、最近再読してみて更に思うのは、私だったら絶対自分の手元に置いておきたいと思うのに、先輩はよく私に譲ってくれたなぁ、と。


    挙げればきりがないんだけど、大なり小なり親や地元の期待を

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    2014年07月04日

    Posted by ブクログ

    ゆったりとした川の流れに漂っているような気持ちで読みました。時間軸も登場人物もゆらゆらと、この辺が好みの別れるところかもしれませんが、私はとても好き。故郷長崎の風土や気質、さださんの生い立ちや音楽活動への思いが、たくさんの愛を込めて書かれた本だと思います。さださんには詳しくないので、歌詞をググりなが

    0
    2013年09月03日

    Posted by ブクログ

    こちらも感動作。命をつなぐということ、偲びつつも亡き人への想いに区切りをつけるということを精霊流しを軸に描いています。中心舞台である長崎の風景の描写も美しい。長崎を故郷とするさださんならではの視点だと思います。

    0
    2013年03月06日

    Posted by ブクログ

    読み始めて知った、これはさだまさし自身の自伝的小説なんだと。
    いくつかのエピソードがある年の精霊流しに向かって一つになっていく。さださんの小説は初めてだけど、けっこうまいと思う。

    初盆を迎えてしまう人間の気持ちが切ない。

    0
    2012年01月20日

    Posted by ブクログ

    さだまさし氏の自伝的小説で、小説家としての初の作品です。
    完全な自伝ではなく自伝的なので、フィクションと事実が混ざり合っている様ですが、とても感動できる作品です。
    私が好きなのは、死産で亡くした子供の精霊船を出す夫婦のエピソードです。
    自分も子供を持つ親として、涙無くしては読めませんでした。

    同名

    0
    2010年04月30日

    Posted by ブクログ

    さだまさしさんの自伝的小説で、主人公、雅彦の子供時代から、アーティストになった後までの家族や友人とのいろんなエピソードが描かれている。
    時代があちこち飛ぶので、初めはちょっとわかりにくかったが、ほとんどは別れに関するもので、人の縁のようなものを感じさせる話も多く、かなり泣けた。

    個人的には、雅彦が

    0
    2021年05月30日

    Posted by ブクログ

    歌手のさだまさし氏による、おそらく自伝的小説。長崎県出身で、バイオリンを習った主人公とプロフィールが重なる。
    テーマは別れ。主人公雅彦が経験した大切な人たちとの別れを中心に、いろいろな時代背景で、ストーリーが進む。ところどころ時代が前後したり、登場人物がたくさんいるので混乱するが、さだ氏特有のやわら

    0
    2020年09月17日

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