阿吽社のレビュー一覧

  • 阿・吽 12
    怪物最澄、天を衝く巨木ほど地中深くまで根をはっているような凄みがある。
    光定と泰範の新たな進路もうまくいくといい、義真お帰り。
    冬嗣はおっかないが田村麻呂とお喋りしてるのはなんかいい、それは畏れか罪悪感か懐かしみか?
  • 阿・吽 13
    親鸞と空海の理想と相容れない関係が実にもどかしい
    いよいよ佳境になった二人の行方が楽しみな次巻を待っている
  • 阿・吽 11

    この作品を読んでいると今まで知らなかった最澄と空海の関係性が伺える。
    大乗戒壇設立運動を起こした最澄を理解できる人間はごく僅か、だからこそ苦労も多かったのだろうとも予想できる。二人が互いの理解者の一人になり得る存在だったはずなのに、溝も見える。歴史にたらればは無いが、もし少しでも違っていればとも思う...続きを読む
  • 阿・吽 10

    悲喜交交

    仏道の真理へと進む空海と最澄。
    久々に二人が相見えたのは、後に袂を分つことへの始まり。
    二人を取り巻く状況も含め、大きな悲しみが近付いているように思えるけれど…悲しみではなく喜びなのか、このあとどのように進むのだろう。
  • 阿・吽 7

    ここまで読んでふと思ったこと。
    同じことを学んで何故差が生まれるのか。
    それはいつの世でも、現代の教育においても差は生まれるが、人の力の差に何が影響しているのか。
    持てるものと持たざるものと。持たざるものにとっては残酷だなぁと思いつつ、持てるものが進むべき道に出会い進むのも力だなぁと。
    一言でまとめ...続きを読む
  • 阿・吽 9

    最澄と空海

    最澄の真っ直ぐさは綺麗ではある。
    空海も真っ直ぐではあるけれども、欲望・渇望への真っ直ぐさのように思える。それは自然のある様にも思える。一方で最澄の真っ直ぐさは澄んだ真っ直ぐであり、脆さも含む。
    2人の天才と言うより、天才と天才に近い秀才。
  • 阿・吽 5

    運も強いのか

    南路・南島路をとる遣唐使の成功率は約5割。
    それだけでも大きな危険が伴い大変なことはわかるが、そこから先もこんなに大変だったのかと思うと、当時の唐の先進性がよくわかる。
    この先、空海が恵加の下でどのように大きくなるのかが楽しみ。
  • 阿・吽 6

    置かれた立場

    最澄があと数年遅く生まれていれば。
    桓武天皇の精神力が保っていれば。
    平城天皇ではなく嵯峨天皇であれば。
    たらればではあるけれど、たった数日、数時間、数分、たった数秒のタイミングが違えば。
    そう思えてならない。
  • 阿・吽 8

    空海の明るさ

    平安初期の律令制再編期。
    やっぱりドロドロしてるけど、そのドロドロさがうまく表現され、人の陰の部分がよくわかる。一方で陽の部分との対比によってある種の清々しさも感じられる。
  • 阿・吽 3

    天才の存在感

    空海が「空海」となる場面が描かれる。
    ただ、天才を側で見る人間というのは常に羨望と絶望が入り混じった感情を持つのだろうと思うと、複雑な気持ちになる。

    そして、いよいよ最澄と空海が交わるとなるとワクワクする!
  • 阿・吽 4

    肩透かし

    どこまでも慈愛に満ちた最澄と真っ直ぐな空海とを対比的に描いているが、少し淡白な感じもし、もう少し踏み込んでくれたらなぁという印象もある。
  • 阿・吽 2

    引き込まれるが

    圧倒的なスピード感とスケールで引き込まれる。
    若き日の最澄と空海の苦悩と救いが力強く描かれており、この先の展開が楽しみ。

    ただ一つ、現代語(英語)だけはやめてもらいたい。
  • 阿・吽 1

    一長一短あるけれど

    最澄と空海。
    平安仏教界の巨人二人が大きくなっていく様が興味深い。
    一方でエリート等の使われている言葉は若干残念な気がする。
  • 阿・吽 1

    きゃー!

    おかざきまり様の大ファンです。仏教も好きです。なのでこの作品をみつけた瞬間悲鳴を上げました笑笑セリフとかもドンピシャです。凄いって言葉しか出ません。
  • 阿・吽 8
    楽しい楽しい唐留学が終わってしまった……

    大きな「欠け」を抱えたまま上り詰めた平城帝、そして薬子がどのような歪みをもたらすのか。
    孤高の最澄に「欠け」を示してくれる空海の存在は彼に吉となるか、はたまた凶をもたらすのか。

    唐での出会いと別れを経て、はやなりは大人の顔をするようになった。表紙も美しい...続きを読む
  • 阿・吽 11
    最澄が時に泥にまみれ絶望しながらも純潔に孤高を歩んできたのを見てきた訳だが、ここまで大きくなっていたとは……
    かつて最澄が空海の底の深さに驚愕したことがあったが、今度は空海が最澄を見上げている。

    冬嗣やべー奴だな!?
  • 阿・吽 5
    空海の得度、そして遣唐使へ。
    「業のない人間が、僧になぞなるか!」というのわかる気がしました。寂聴さんもだし。
    空海と最澄が初めてちゃんと会いました。そしてここでもスッタニパータ「犀の角」。
    霊仙和尚やっぱり素敵。「無能やからって、立場貶めてええわけちゃうやろ?」はささる。
    橘も出た!わーい。
    つい...続きを読む
  • 阿・吽 5
    遂に入唐回。最澄と空海の「本当」の出会いもあり、堂々の「第一部・完」という感じか。
    印象深いのは、一介の私度僧であったのに最後まで遣唐使に選ばれることを信じていた空海と、ずっと空海を助けつつ、実は信じ切れていなかった勤操の別れ。勤操の限界に、何かもの哀しさを覚えた。
    天才とは、孤高とは。
    興味が尽き...続きを読む
  • 阿・吽 4
    4巻も面白かったです。
    空海と最澄の邂逅…この頃はまだ空海は自分より上に最澄がいると思っているけど、最澄は空海の光の強さを感じていて。
    霊仙和尚が登場しました…素敵。
    空海も最澄も遣唐使になることを目指してるのですが、空海は得度もまだだしお金が、ということでこの巻では遣唐使に選ばれませんでした。この...続きを読む
  • 阿・吽 6
    紐(でも縄でも紙テープでも)を輪にしたら両端が出逢ったよ、みたいな……?(わかってない)

    橘逸勢、かなり気になるキャラクターになってきたぞ