【感想・ネタバレ】阿・吽 1のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

おかざき先生の、こういうのが読みたかったのだなあ。
読むまではわからなかったけど。

絵的な表現がとても好きだ、と思いながら「&」が読めなかったのは、人の情念のような暗い感情の描かれるレベルが高すぎて、恋愛もので見るのはもう辛かったのだなあ。
と、これを読んだ後なら思える。


「あの人も、救われなくてはならないよ。」


今作は人間の業と戦うひとたちの話でもあるわけだから、全開で描かれても爽快に読んでいけそう。
野生の空海が素敵だけど、泣き虫最澄も可愛いなー。

怨念の文字を吐き出す悪霊のくだり、鬼気迫るものとユーモアが絶妙に同居している。
こんな表現方法があるのかー。すごいなー。

3
2014年10月11日

Posted by ブクログ

最澄と空海の事なんぞ、中学で習って以来考えたんじゃないか、って感じだけど、おかざき真里さんの『阿・吽』面白い!!!!!最澄のトラウマ、空海の渇望、共に生き生きと描かれている。
後の最澄一番弟子の泰範の闇が深く昏く、なのに軽い。泰範の立ち位置と言うか、背景が什造?『摩利と新吾』の篝?タイプと言うか、上手く言い得てないが、暴力を誘発する見た目なのに、それを退ける為に使うのも見た目に付随する笑顔と言う、何とも言えん昏さがいい!!最澄の弟子になった後の彼がどうなるのか見たい…そう言う気持ちにさせる人物(外見が女の子みたいに可愛い為に父親に姉の着物着せられて売られてしまう、その先に待っていたのは恐らく「暴力の的になる」と言う役目だったと思われるが、そこからどうやって僧侶になったのかを知りたい…)。
乱丈さんの『ペット』読んだ時の衝撃に似ている!!
その漫画にハマる瞬間ってあるかないかだと思うんだ…読み始めは無論初見な訳だから作品に対する期待と不安がないまぜになった気持ちで、そこにひと波が押し寄せて、でもまだ解らない、って時に最初の波が大波になって覆い被さって来る瞬間。おかざき真里さん『阿・吽』1巻目は羽取の袂を嗅ぐこのコマだった。幼少期、広野(後の最澄)は泣くと母親の袂の匂いを嗅いで落ち着く子供、と言う描写があって、これが史実に基づく描写なのかな、どうなのかな、とか思ってる内に、大きくなった広野がまだ「人の袂を嗅ぐ」と言う幼児行動を行っている…で、史実とかどうでもよくなる。人物設定として引き寄せられる。最澄の繊細さに震えるんだよなー。そして、空海は天性の知識への渇望が物凄くて、それを湛える身が「美少年」として描かれているから溜まったもんじゃない、と言う面白さ。お気に入りの毛布がないと寝られない、と言う子供時代を過ごした人には心臓射貫かれる一コマ。ライナスの毛布ってやつ。
‟正しい力”を持つことは‟正しい”…
「正しさ」が人を救わないのだとしたら—————?
最澄が心の中で自問し、ぞっとするこの場面。
亜門も同じ考えに至ったのではないか、カネキくんが初めて自分の前に立ち塞がり、止めようとした後に。東京喰種好きな人には特にお勧めしておく。
頭使って読める漫画に捕まって、捕まったが自分はまだ未熟であると言う事に喜びを見出すのが楽しい人には最適だよ。頭使うよー、だけど「犀の角のごとくただひとりゆけ。」の一文読んだ時に、稀代の天才の生き様を見届けたい気持ちと、こういう心境で現在を生きている名もなき人もいると思うと読める!

2
2016年10月28日

Posted by ブクログ

最澄と空海。むかし歴史の教科書で見た名前だけで、全く知識も興味もなかったけど…これはヤバイ。画の迫力や見せ方に圧倒される。まだまだ序盤だけどこれから壮大になっていくであろうストーリーにドキドキわくわく感が止まりません。所々にある解説を辿れば歴史が苦手で仏教の知識がなくても充分ついていける

1
2017年01月25日

Posted by ブクログ

これはすごく好きかもなー。
空海も最澄もどちらも興味ある人物なだけに、静と動の全く反する二つの魂が重なる瞬間と別離がこの先読めるのかと思うと、凄く楽しみ。
耽美な絵柄ではないのに、凄く魅力溢れる生きた人間を描くおかざき真理氏も、この題材に合っていて最高かも。

1
2014年10月16日

無料版購入済み

おかざき真里の凄さなら他の作品でも知っているけれども。けれども!それでもこれは凄まじい。元の歴史は知らないけどページから圧と迫力で飛ばされて、続きが読みたい。

0
2022年11月13日

購入済み

最澄と空海

2人ともイケメンで、さらに先が楽しみ

0
2022年10月20日

購入済み

マンガ文学の高み

歴史の教科書では二行で表される内容が鮮やかに表現されています。最澄と空海。平安京の町、仏教、新しい文化と厳しい環境を受けて二人が成長していく姿にはまりました。

0
2022年03月09日

jn

購入済み

面白い

歴史漫画なのに、めちゃくちゃ流れがよくて一気に引き込まれます。空海と最澄なんて、名前知ってるくらいでしたが、登場人物の心情的な動きが切れることなく描かれていて、とても面白かったです。何度も読み返してしまう作品です。

#カッコいい #感動する #ドキドキハラハラ

0
2022年02月03日

Posted by ブクログ

最澄と空海の生き様と、その時代の様子が分かる歴史漫画。絵の迫力に圧倒される。両者、天才でストイックで、修行している姿は特に美しい……

0
2022年01月21日

無料版購入済み

最澄と空海

内容は難しいですが、寺院が好きな人興味がある人はだんだん内容に引き込まれていく内容なんではないかと思います!次巻も引き続き読んでいこうと思います✨

0
2021年09月30日

無料版購入済み

おもしろい

あまり歴史ものは好きではないのだけれど、おかざき真里さんの漫画が好きで気になって読んでみました。他の漫画でも独特な背景が描かれていますが、それがこの阿吽にはぴったり。空海と最澄はどっちがどっちだったかいつも混乱してたけど、これでしっかり区別できそうです(笑)

0
2021年09月14日

グロいシーンもあって心がざわざわするのですが、それでもやめられずページをめくってしまう。
ついついずっと読んでしまうので、続きは週末、と我慢しているところです。つらいw

0
2021年04月01日

Posted by ブクログ

&を読んで以来、好きな漫画家さんです。
相変わらず画力がすごい。

最澄と空海、教科書で読んだえらいお坊さんくらいの知識しかありません。
が、「あの人も、救われなくては『ならないよ』」という言葉が印象的でした。

「私が救う」でもないんだ、と思いました。

0
2020年12月30日

Posted by ブクログ

読み友さんにおすすめして頂いたシリーズです。
面白いです…何度も繰り返し読んでいます。
熱量も凄いですし、絵がとても綺麗。阿頼耶識とかの精神的な部分を描けるのか…凄い、と思います。
スッタニパータの犀の角の見開きがとても好きです。
1巻ではまだ空海の方が最澄を目指しているのだな…続きも読みます。

0
2019年12月29日

Posted by ブクログ

ダヴィンチの、本読みが選ぶベスト3(最新号じゃなく以前のもの)から。複数人に選ばれていたり、複数年に渡って選ばれて至りのものは、やっぱりそれなりの訳があると思うし、特に要チェックするんだけど、本作入手もそういう理由から。で、期待に違わぬ出来でした。個人的には、最新版の『このマンガが凄い』受賞作より好き。続きも読みたいし、合わせて史実としての司馬作品を紐解きたくなった次第。

0
2019年01月04日

無料版購入済み

まだ留学前

若き日の最澄と空海が交互に出てきて、やがて接点を持つという王道展開というか、歴史ものではあるので、最初はずっと後のあの人が出てきたりで、スケールと筆致が大きくて良いです。最長の悩みもある意味、等身大というか。
見開きの大ゴマが派手で良いです。

0
2023年09月25日

無料版購入済み

平安時代の高僧、最澄と空海。いろいろな逸話のある二人の関わりや天台宗と真言宗の成り立ちに興味があったので読んでみた。

0
2023年07月19日

ネタバレ 購入済み

一長一短あるけれど

最澄と空海。
平安仏教界の巨人二人が大きくなっていく様が興味深い。
一方でエリート等の使われている言葉は若干残念な気がする。

0
2020年08月27日

購入済み

きゃー!

おかざきまり様の大ファンです。仏教も好きです。なのでこの作品をみつけた瞬間悲鳴を上げました笑笑セリフとかもドンピシャです。凄いって言葉しか出ません。

0
2020年06月13日

Posted by ブクログ

戦、飢饉、疫病に天変地異。仏は人を救えるのか?念仏さえ唱えれば、苦しみから逃れることができるのか? 平安初期、権力を持ち腐敗していた仏教を革新した最澄と空海。まだ何者でもない若かりし頃の彼らは、僧侶の堕落を知り、官僚に嫌気がさし、周囲の期待を裏切って、それぞれのエリートコースから外れる選択をすることになります。
重厚な歴史ものも描くんですね。『サプリ』は主観が強すぎるとか、ナルシスティックだとかいう感想があって、好みじゃないかな〜なんて、読んでなかったのですが。

0
2015年11月09日

Posted by ブクログ

おかざき先生の新境地。
最澄と空海の同じ時代に生きた天才2人の
生きざまを書いた内容。
最澄、空海の幼少期~少年期、青年期
天才2人が本来行だろうレールの上を自らドロップアウトし、それぞれがそれぞれがもがき続けて辿りつくのはどこなのか?
道を究めるまでのその過程を躍動的に興味をそそるように描いてくれてます。
この手の話は得意不得意あるにせよ、私としはなかなか面白く読めました。
1巻はまだまだ空海なんかはまだ空海ともなってず、自分の精神部分を満たしてくれる何かを求めもがき続けてるんですが、最澄と空海が出会いどう影響しているのかなんかもこの先楽しみなところです。

0
2014年10月12日

Posted by ブクログ

おかざきさんのタッチの力強さが魅せます。
話は好き嫌いありそうだけど、私は好きな方。
最澄と、空海のフィクション。

0
2014年10月11日

Posted by ブクログ

沢山のレビューにあるように画力がすごい漫画です。密教について知りたくて読んだので、密教の儀式や加持祈祷の様子がなんとなくイメージ出来て良かった。おかざき真里さんの作品てエロスがあるものしか読んだことがなかったけれど、なかったからか、仏教の修行が中心の話なのにどことなくBLのエロス的要素もあるのかしら⁇と思わずにいられない作品でした。まだ最終巻読んでいないので不遜な思い込みでしたら大変申し訳ありません。

0
2024年02月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最澄と空海を題材にした漫画。
絵が綺麗だけれど、人間の欲や暴力も描かれていて初めから衝撃だった。
最澄は欲に溺れず、実直な僧として描かれている。空海は天才的で、動物的に描かれていると感じた。

0
2023年07月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

流れがつかめきれてないけれどすごい迫力でした。権謀術数渦巻く場所にいるところから始まる最澄と真理の究明を切望して突っ走る空海が出会ったところで1巻終わり

0
2017年03月20日

Posted by ブクログ

初めて読むおかざき真里作品。クセのある現代的な絵柄だが、繊細で美しい。面白かったのは、呪いや怨霊の表現。絵と文字がぐねぐねと蠢き、躍動するアプローチが新しくて面白かった。
ストーリーはまだまだ序盤の助走段階という感じ。1巻は出世街道をみずからドロップアウトした最澄と空海の出会いで終わっているが、これから大きく物語が動き出しそうで期待が膨らむ。
実直で内省的な最澄とエキセントリックな天才・空海の対比が鮮やか。三白眼で見るからに我の強そうな空海、この不遜な佇まいは好きだ。

0
2014年10月23日

Nao

何がおもしろいの?

冒頭はまだ良かった。だけとど最澄とまおが出会うまでの流れがぶつ切り過ぎ。。女性作家に多く感じることなんだけど、キャラクターが一皮むけるというか、人生の分岐点となるきっかけのために簡単に殺人描写をいれるな!!!!!!
効果的と思ってやってるとしたら打算過ぎ。余計作品が陳腐に見える。骨のあるテーマだったから楽しめるかなと思ったけどわかりました。やっぱりこの作者嫌いです。ていうかコマワリとか演出とか、少女マンガ的な作品が苦手なのかな。話の推進力がないくせに背景とかの雰囲気作りにはこだわる。それが効果的な作品ももちろんあるけど、この作品ってちゃんとストーリー入れないと面白くないじゃん。史実に出てくる人物だし。これが漫画か歴の長い作者の青年コミックとして刊行された作品とはね。笑えます。まじでちゃんとコマワリしろ。作品読ませる気あんのかこの作者は。

6
2017年05月27日

「青年マンガ」ランキング