阿吽社のレビュー一覧

終わってしまった……末法の世で、ふたりは今も祈り続けているんだという終わり方で良かったです。
空海さまは亡くなってなくて、今も高野山の奥之院にいらっしゃるので……街を見下ろしてるラストカットしびれた。

死の前日に悲願達成するのって。
朝廷は「正しすぎる光は毒になる」といって最澄を退けてたけど、上手...続きを読むくやれる空海は重用してた。
上手くやってても、「人は金剛じゃない」って弱音吐いてたりしてたんだな。遍照金剛なのに。






母の旧姓が横大路で千年家(横大路家住宅のほう)が本家なので、圧倒されつつ楽しく読み進めてきました(母の実家は新宮ですらないので分家も分家の端の方)。
伝承だけど、こういう伝承は信じるほうが良い人生おくれます。最澄さまありがとうございます✨

梵字のマントラがすさまじいです。虚空蔵求聞持法というのがあるんですね。にうつ様と呼ばれている褐色肌の不思議な女性に遭遇し、いよいよ本格的に留学、となりそうです。
にうつ様はちょっと「もののけ姫」に出てきそうな。水銀の原材料を加工する生業をしていますが、これも資源枯渇は免れないでしょうし、この後の展開...続きを読むも気になります。
吹き出しなしのページが続くあたりも圧巻でした。描き込みが凄いです。

最後の方で藤原良房登場！ますます政情が怪しくなりそうです。完結に近づいて、ドキドキしながら読んでます。

風信帖の美しい書、薬子の変など平安の世も激動の時代であると知りました。これから先が楽しみです。おかざき先生に感謝。