阿吽社のレビュー一覧

  • 阿・吽 1
    これはすごく好きかもなー。
    空海も最澄もどちらも興味ある人物なだけに、静と動の全く反する二つの魂が重なる瞬間と別離がこの先読めるのかと思うと、凄く楽しみ。
    耽美な絵柄ではないのに、凄く魅力溢れる生きた人間を描くおかざき真理氏も、この題材に合っていて最高かも。
  • 阿・吽 1
    おかざき先生の、こういうのが読みたかったのだなあ。
    読むまではわからなかったけど。

    絵的な表現がとても好きだ、と思いながら「&」が読めなかったのは、人の情念のような暗い感情の描かれるレベルが高すぎて、恋愛もので見るのはもう辛かったのだなあ。
    と、これを読んだ後なら思える。


    「あの人も、救われな...続きを読む
  • 阿・吽 8
    ホラー寄りのSF風味が上手くまぶされていて、相変わらず圧巻の迫力。歴史の授業でしか触れたことのない二人だけど、他の物語も読んでみたくなる。司馬作品とか。
  • 阿・吽 12
    最澄さま、もう3年も保たないのか。
    終わりが見えていると生も凄味を帯びてくるのかもしれない…彼もすっかり怪物になって、凄絶な美を醸し出しています。
    そんな最澄と空海が組むのを阻止してくる藤原冬嗣、政治家としては有能なんだろうけど人の心はあんまり無いんだなぁ、と思います。とうとう良房も出てきた。
    終わ...続きを読む
  • 阿・吽 11
    自分の道を共に歩んでほしいと思っても一筋縄ではいかない。空海から最澄に向けられる想いの大きいこと……

    契約を交わし、求められることに応え続ける空海は永遠に生きなくてはならなくなった。とどめを刺せるのは、同じ高みにいる最澄だけだったけど、彼は先に逝ってしまうらしい…と知ったときの空海の表情が悲しかっ...続きを読む
  • 阿・吽 2

    最長と桓武天皇

    最澄の周りにも私度僧等が集まってきますが、中には単なる強殺犯も。食料を強奪して目撃者を殺害して生きてきたという。
    手塚御大のブッダよろしく、本当に人を救えるのか?という根源的な問いが立ちはだかります。
    後半は平安京遷都を実行する桓武天皇のエピソードで、天然痘などの感染症や天災などが続き、八方塞がりに...続きを読む
  • 阿・吽 4

    遣唐使へ

    桓武天皇の息子が色々闇を抱えて、ただその彼のおかげで最澄の留学が決定するというのが歴史の皮肉でしょうか。
    遣唐使の話は井上靖氏の小説等にも出てきていましたが、命懸けだった訳ですし。
    最澄の講義中に空海と遭遇する場面も非常に印象的でした。
    にうつ様と空海の繋がりも強いです。かなりの良作ですね。続きも読...続きを読む
  • 阿・吽 1

    まだ留学前

    若き日の最澄と空海が交互に出てきて、やがて接点を持つという王道展開というか、歴史ものではあるので、最初はずっと後のあの人が出てきたりで、スケールと筆致が大きくて良いです。最長の悩みもある意味、等身大というか。
    見開きの大ゴマが派手で良いです。
  • 阿・吽 3
    真魚が室戸で修行、またツチグモ一族との生活で得た知識が、
    後の高野山開山や四国八十八か所、いろんな伝説につながっていくのかな。
  • 阿・吽 2
    疫病や飢饉などが頻繁にあって、生きていくのが大変な時代。
    その分、死も身近にあって。
    最澄の苦しみが伝わります。
  • 阿・吽 4
    安殿親王の屈折は周囲によって出来上がってしまったか。
    宮中も仏教も権力争いで、ドロドロして混沌としている。
  • 阿・吽 1
    平安時代の高僧、最澄と空海。いろいろな逸話のある二人の関わりや天台宗と真言宗の成り立ちに興味があったので読んでみた。
  • 阿・吽 2
    信念を試される最澄。貫く対価は惨い事実を見なければならない。でも逆に災難は人を信教へ向かわせる傾向がある。重い話だけど進んで読む損はない。
  • 阿・吽 4
    都に災難。そして政治と仏教が絡むの回。最澄と空海が正式に紹介し合えたわけでもないが、二回目の接触で安心を得てる様子。
  • 阿・吽 14

    対照的な二人

    最澄と空海はそれぞれの環境や運などが対照的なのに、二人が見ているところは一緒で、親友であるってことが、歴史上の人物という遠い存在ではなく、身近な存在というように考えが変わりました。
  • 阿・吽 14
    終わっちゃった…
    難しくて毎回、新刊買うと前の復習から始めないとだし、読むのにすごーく時間がかかるけど、美しく凄味のある絵と解釈を楽しみにしてました。
    夢枕獏の陰陽師でも「名は呪である」とあったけど、
    のびやかなイメージの空海と
    清廉で厳格な最澄の対比に胸をつかまれる思いです。
  • 阿・吽 13

    天才か秀才か

    最澄と空海。
    ついに袂をわかってしまう直接的なキッカケとなる理趣釈経。クライマックスに向かって2人の天才・秀才求道者がぶつかり始める。
  • 阿・吽 8
    桓武天皇が崩御して安殿親王が即位したけれど、不穏でしかない。即位式、、藤原薬子は禍々しいし。伊予親王が亡くなったの悲しいです。最澄は本当に運が無いなぁ、坂上田村麻呂には気に入られてるみたいだけれど。空海も、翳りゆく唐から帰国したけれと大宰府に留め置かれて不遇。でも大宰府の開山式凄かったですしきっとこ...続きを読む
  • 阿・吽 9
    坂上田村麻呂…平城天皇を受け止めたところ大きかったなぁ。最澄と空海会わせたい、って言ってたけど退場寂しい。空海が最澄に宛てた手紙「風信帖」、あまりに真っ直ぐで切なくなってしまいました。最澄は耳も目も病んでて応えられなかったのも悲しい。でもきっとこれから。。それにしても空海はほんとに絵が下手だったのか...続きを読む
  • 阿・吽 7
    実際の史実はどうか分からないですが、この本を読んでいると最澄は本当に運がないんだなあと思ってしまう。もっと唐にいられて、思うがまま空海と一緒に密教を学んでいたらどうなっていたのかなあと思います。
    逆に空海はのびのびと楽しそう。勢いを感じますね。
    次巻が楽しみです。