小杉健治のレビュー一覧

  • 父の声
    自分の家族にこんなことが起こったら…と思うと恐ろしくも、切ない物語でした。
    覚醒剤の怖さ、家族の絆、あっという間に読み終わりました。
  • 蘭方医・宇津木新吾 : 2 潜伏
    内容(ブックデータベースより)

    村松幻宗は、重傷を負った人殺し、野うさぎの鉄二の施術をした。
    いずれ獄門になる者を救うことに意味があるのかと、
    疑問を抱く新吾に幻宗は医者の心得を説く。
    ところが、回復しつつあった野うさぎの鉄二は突然姿を消し、
    後には看病をしていた老夫婦の遺体が!
    町奉行所に責めら...続きを読む
  • 向島・箱屋の新吉 梅若の涙雨
    内容(ブックデータベースより)

    旗本の嫡男を殺した「油木新次郎」とは……色男の仮面に隠された癒えない傷

    向島で箱屋をしている新吉は、木母寺の梅若塚で見た女の涙が気になった。女衒に売った娘の行方を捜しているという。そこで、元船頭の茂助とともに、協力する。一方、新吉の過去の真相が明らかに…!!

    ...続きを読む
  • わかれ道 風烈廻り与力・青柳剣一郎 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    ある藩の家老が襲われるところに遭遇した剣一郎。
    市中では、一度見たら忘れられない美しく妖艶な女を妾として囲っていた店主が喉を掻き切られて死ぬ事件が。

    猫の蚤取りを商売とする太助は偶然にもその妾に猫の行方を探させていた。

    二つの事件が遠い過去につながる。

    藩の跡取りをめぐる分裂を防ぎ、ご多分に漏...続きを読む
  • 父の声
    とても読みやすかったです。父の娘に対する愛情がとても深く、でも切ないもので、最後は涙が止まりませんでした。家族を苦しめるようなことはしてはいけないな、と改めて感じました。
  • 父からの手紙
    てっきり、胸を熱くするような物語が綴られた手紙の話しだと思ってた。読み始めると、筋が2本あるような展開にちょっと違和感を感じつつ、重いストーリーから涙ものへと展開するんだろうと読んでいたけど、途中で推理物なんだと思い始める。しかし、終盤には別々の話だと思っていた筋が1本に収束し題名に納得させられる手...続きを読む
  • 絆

    夫殺しの被告弓岡奈緒子。殺された夫には愛人が⋯。状況は被告不利に傾いて行く。だが、裁判の進行につれて秘められた意外な真実。人間の心の気高さを謳いあげる感動の法廷ミステリー。
  • 罪滅ぼし 風烈廻り与力・青柳剣一郎 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    大阪の東町奉行所から殺人犯を追って三人の同心が江戸に。
    青柳に直接助力を依頼された。

    同じ日に付人思われる失火から大火事が起こる。
    崩れかけた家から身の危険も顧みず幼児を火の中から助けた男、いかけ屋長次がいた。

    この付け火の犯人と見做された吾平が逃げた。

    この二つの事件が、昔の大罪人だった男が...続きを読む
  • もうひとつの評決
    「裁判員もうひとつの評議」を加筆修正し文庫化された。6人の裁判員の中の1人に選ばれた堀川恭平の目線で裁判員裁判が行われる様子を彼の考え、彼の選択、行動、読みごたえがあった。
    ある男の殺人罪の判決を6人の裁判員と3人の裁判官が下した結論は5:4多数決で有罪。死刑判決が下された。堀川ともう1人の女性看護...続きを読む
  • 家族
    今回の一冊は、小杉氏の得意とするところの裁判が舞台となる。
    2009年(平成21年)5月21日から始まった裁判員制度がテーマとなっている。
    牧田孝一郎の母親が、自宅で何者かに絞殺されたことから物語は始まる。
    家庭内のいざこざが原因で実母を絞殺したのではと、メディアは息子の孝一郎に疑惑を集中して報道す...続きを読む
  • 逆転(鶴見京介弁護士シリーズ)
    刑務所を出所した石出は、弁護士の力添で仕事を得る。弁護士の柏田は、石出は身代わりで殺人の罪を被ったのではとの疑念を抱いてる。出所して3ヶ月後、石出のアパートの部屋で長年石出の祖母を介護していた寿美子が殺された。石出は殺人の容疑を強く否定するのだが、裁判を迎えることになる。石出の祖母の最期まで介護をし...続きを読む
  • 父からの手紙
    内容を簡単に述べると、2家族の運命が偶然にも複雑に絡み合うことになり、物語は徐々にミステリーの度合いを深めながら進む。タイトルの父である手紙の差し出し人は、突如愛する家族を捨てて失踪する。以来、残された長女と長男誕生日に1通の父からの手紙が必ず届く。父は常に子供達の幸せを願った祈りとも言える内容を綴...続きを読む
  • 二重裁判
    殺人容疑で逮捕された古澤は、無実を叫びながら裁判中に獄中で自殺する。 古澤に親代わりとして育てられた妹は、兄の無実を証明するために再審を弁護士に依頼するが、法律の建前で再審請求には応じてもらえない。 兄の無実を晴らすために、妹が打った奇策とも言える物語が綴られる。 今や法廷推理小説家として確たる地位...続きを読む
  • 絆

    法廷ミステリー。
    原島弁護士が被告人の過去を暴くことで無罪を勝ち取る。
    こんな悲しい過去があったなんて。
    最後は姉弟が明るく笑顔であったことが何より。
  • 百万両の密命(下)~新九郎外道剣(九)~
    内容(「BOOK」データベースより)
    甲府城の金蔵から五十両を奪い逐電した本田多十朗を討つため、柴新九郎は黒川金山・奥之瀬に向かった。奥之瀬に辿り着くや、新九郎への討手が現れる。そして、衝撃の事実が判明した。密命は、勤番支配の奸計だったのだ。捕縛を免れた新九郎は、江戸に舞い戻り、勤番支配の謀略を暴く...続きを読む
  • 向島・箱屋の新吉
    芸者のお供をする「箱屋」の新吉さん。
    常に冷静で、行動力もあり、しかも二枚目!
    謎が謎を呼ぶ展開に、ほぼ一気読みしました。
    キャンペーンになっていて試しに1巻のみ買ってみたのですが、続編を買うことが大決定しました。
  • 決断
    小杉健治さんの、権力者が都合の良いように事件を隠蔽するシリーズではありましたが、最後はスッキリするラストでした。本当は、その後の行方が気になるところですが。父と子の絆も温かく、感動しました。
  • 向島・箱屋の新吉 謎の客
    内容(「BOOK」データベースより)
    夜の冷気が身にこたえる季節。向島の人気芸者・お葉の身の回りの世話などをしている箱屋の新吉は、三囲神社で薪炭問屋を営んでいるという男に声をかけられる。金回りはいいようで、男はお葉を座敷に呼ぶが、何か裏がありそうで―。一方、牢脱けした男の行方を追って、同心の扇太郎は...続きを読む
  • 向島・箱屋の新吉
    内容(「BOOK」データベースより)
    向島で箱屋を生業にしている新吉は、芸者の身の回りの世話をして生活を送っていた。ある日、目をかけられている料理屋の旦那が首を吊った。新吉は現場に手拭いが落ちていたことから、他殺として調べ始める。一方、南町定町廻り同心の扇太郎は、連続辻強盗を追っていた。次に狙われる...続きを読む
  • 母の祈り 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    やっと新刊を読むことができた。

    青柳剣一郎のクールで、人情深く、カッコイイお話。

    今回も、もちろん期待以上。

    5年前、盗賊鈴鹿一家を捕らえた同心、坂上吹太郎は綺麗で思慮深いお静と幸せに暮らしていたが、坂上を仇と狙う残党が、新しい鈴鹿一家を立ち上げ押し込み強盗に。

    5年前を知る同心であり、坂上...続きを読む