小杉健治のレビュー一覧
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今回は、竜吉、六助二人の恩人とも言える「およう」がキーポイント。婚家を逃げて江戸に来たと思われるおようの行方を追う二人。
偶然江戸であった角兵衛獅子の昔の知人からも、行方を探す手伝いをと頼まれるのだが。
その知人が殺される。
思わぬ結末になってゆくのだが、、、。
相変わらずのストーリーテラーぶりで...続きを読むPosted by ブクログ -
芸事が大好きで深川を大事にしていた大店の主人が殺された。探る源蔵を邪魔するのは同じ同心、宇治間。
活況を得る深川と反対に、吉原は元気がない。
吉原よりは手軽な深川を支えているのは商人や大きな職人。
町民文化でもある。
連続して起こる殺人事件と、美しい芸妓の悲しい定め。
理想に泣くのは弱者ばかり。...続きを読むPosted by ブクログ -
今回は源蔵を陥れようとする謀がおこる。
同業者を陥れ、店を大きくした「飛騨屋」
あろうことか、源蔵の上司にあたる与力も金で動かす。
今回は謹慎の命を受けて動きが取れない源蔵。
文太、六助、竜吉、力を合わせて捜査をする。
巻末の爽快感は半端ない。Posted by ブクログ -
大工が仕事の最中に、座敷牢を発見してしまった。
出してくれたら百両やろうと声がかかったそうだ。
居酒屋で仲間とそんな話をしてた直後の夜、辻斬りにあって殺された。
六助と一緒に行った居酒屋で聞いた話が気になり、竜吉は一人で見つけてしまう。そしてその中にいる人物とも友人となる。
情が深い竜吉。どう...続きを読むPosted by ブクログ -
厳しい越後獅子に売られた竜吉と同じ境遇の六助。
今回は二人の思い出の中で唯一美しい思い出。
厳しく辛い修行と虐待のなか、時に飴玉をくれ優しかった親方の娘にそっくりな娘、お清を見つけたことが、二人を急接近させる。
その孝行娘、お清が名前も素性も知らせぬ武家屋敷に奉公にでることに。
そしてお清の友人た...続きを読むPosted by ブクログ -
剃刀源蔵とも言われていた、辣腕同心、尾上源蔵の活躍。
悪は憎むが人は憎まず。生きにくく泥棒になってしまった竜吉。師匠とする七蔵は堅気にならなきゃ本当の幸せは来ないと二人で足を洗ったものの、大火事で類焼。再び資金を集めようと七蔵は泥棒をするも、源蔵に捕まり獄門に。
源蔵に仇を打つつもりの竜吉。
実は、...続きを読むPosted by ブクログ -
あの竜吉が忍び込んだのは札差「大筒屋」そこで耳にしたことに驚愕する。
大店の好きもの主人たちが、なんと困窮する武家の妻女を金で買っているのだった。
そして、その参加者の一人が武士と思われる人物に袈裟懸けで殺される事件が起こる。
竜吉は食い物にされている夫が病気で伏せっているある無役の夫婦と知り合う...続きを読むPosted by ブクログ -
シリーズ3作目にして、脇役?と思われた泥棒、竜吉がもう一人の主人公然としてきた。
心に善をもち、弱いものを虐める輩が大嫌い。
身分を忘れ、ついつい人助けをしてしまう。
今回は、そんないいやつ、竜吉がひょんなことで知り合った身分を超えた友人及川が、約束の次の機会を前に病死。
その死に納得がいかない...続きを読むPosted by ブクログ -
これは吟味方が主人公。
14歳で見習いを経て、26歳で吟味方与力になった。
真理を求め、江戸町民からの信頼にたる奉行所をと考えている。
吟味方に送られてくるのは、岡っ引きや同心たちが捕縛し大体罪が確定してからだ。
それを、不審な点を見つけて、審議し直す望月は、先輩与力や、罪人を確定し送った同心たちか...続きを読むPosted by ブクログ -
小杉健治の新シリーズ。
見事に、うまい!
読み始めるとぐいぐい引き込まれる。
殺人容疑で捕まった政吉。
お白洲の吟味で、無罪を訴え、その証拠に何年か前の殺人事件は、実は犯人として処刑された男は殴っただけで、自分がその後に乗り込み殺したという。
吟味方与力、望月城之進は、抗弁に矛盾がなく調べを進め...続きを読むPosted by ブクログ -
人気作家の小杉氏の作品を、これ迄に私は手にすることが無かったのだ。
お気に入りの一冊に巡り会うのは、やはり縁というものがあるように思われる。
お初の一冊はとても面白かった。
一挙に一晩で読み上げてしまった程だ。
中盤から後半にかけてのテンポと展開はお見事の一言。
人気シリーズと言われるのも当然かと思...続きを読むPosted by ブクログ -
有原和樹と恵利夫妻に、結婚7年目にしてようやく子を授かり幸せに暮らしていたのだが、妻の恵利が流産してしまう。この出来事が発端となり、恵利は夜も含めて外で過ごす時間が増え、和樹は恵利の不倫を疑う。居酒屋で一人呑みして帰宅した処、妻が殺害されていた。状況証拠から和樹は被疑者として拘束される。アリバイを証...続きを読むPosted by ブクログ
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風烈廻同心青柳剣一郎シリーズもはや56巻!
今回は盗品を売り捌き闕所となった古物商が遠島の先で病死したことから始まる。
剣一郎の留守に一枚の絵を持ってきた若者がいた。
名前も告げずに立ち去る。
その絵には干支の12支の動物が商人や武家、盗人、女として描かれていた。
そんなおり、次々と殺人事件が起こ...続きを読むPosted by ブクログ -
内容(「BOOK」データベースより)
甲府勤番を命じられ江戸を離れた外道の剣客・柴新九郎。甲府勤番支配から一年ぶりに下されたのは、金蔵から五十両を奪い琢電した金蔵・米蔵番出役・本田多十朗を斬れとの命だった。本田が目撃された黒川金山の奥地に入った新九郎を罠が待っていた。次々に襲いかかる刺客に新九郎の剣...続きを読むPosted by ブクログ -
内容(「BOOK」データベースより)
酒問屋『日高屋』の内儀が拘引された。主から人質となった内儀を取り戻すため、助けを求められた御家人・柴新九郎だが、背後に危険な匂いをかぎ取る。そして、新九郎の前に、新たな刺客も現れるなか、突如、これまでになかった大きな「変化」が新九郎に生じる。外道の剣客に最大な危...続きを読むPosted by ブクログ -
事件は終わってはいなかった。
武家が関わることなので奉行所は手を出せない。
そんなおり、辻斬りが多発。
殺しもする強盗も連続で。
新吉も捜査するが、お葉の客がスリに狙われ、捕まえたスリが仕返しを。それも4度も。
そのしつこさに違和感があり、解決しなかった事件がまだ終わってはいないことに気づく。
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