小杉健治のレビュー一覧
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駆け落ちして酒田に逃げた剣之介たちの生活ぶり。
方や江戸では押し込みが続き、剣一郎はその場に姿を現した御家人が怪しいと感じる。
離れた2箇所で事件がつながる。
剣之介の成長ぶりが久々に話題に上りホッとした。Posted by ブクログ -
孤児ばかりが拐われる事件が続いていた。
店の丁稚も孤児だった。
二親に死なれて兄弟支えあっていた子供も攫われる。
両親を亡くし叔母の家に引き取られた子供もいた。
正月の三河漫才。
その男が贔屓にしている女郎は、武家の妻女だったようだ。
その女郎には多吉という馴染みがいた。
三河漫才の太夫がキーポ...続きを読むPosted by ブクログ -
借金返済に厳しいという金貸し、金兵衛と酒を酌み交わし話し合った剣一郎。
それまで屈託のあった表情がスッキリし、生まれ変わろうとしていた矢先、家族女中皆殺し、妾を殺し首を吊って死ぬという事件が起こる。
担当した同心たちは金兵衛の仕業とするが、スッキリしない剣一郎は単独で捜査を続ける。
一人の男が注目...続きを読むPosted by ブクログ -
堅物で通っている与力が、妾を殺してしまったことで、動転。冤罪の政吉が頼ってきた金貸しの後妻おつた。
お蔦から冤罪を晴らしてほしいと頼まれる剣一郎。
同時期には嫡男剣之介が思う相手志乃に縁談が起こる。
ところが相手がわかるとどうしようもない男とわかり、剣之介は志乃と駆け落ちを企てる。
金貸しの男が...続きを読むPosted by ブクログ -
今回の話は、有名になっている青柳剣一郎の青痣が、一人歩きし、同じような青痣を持つ侍がいたことで、盗賊団が悪用する。
剣一郎の元を去り駆け落ちをしている剣之介の動向も気になるが、ある夫婦の愛、親子の愛、祖父母の愛。
愛情の形もそれぞれに、哀しみも。
見どころも単純ではないところが、このシリーズの特...続きを読むPosted by ブクログ -
殺人事件が起こるが、表面上では簡単に解決か?と思われたが、これが二十三じゅうと潜む闇に翻弄される奉行所。
難解な事件をどう解決するか?
腕の見せ所だ。
難解な謎を一緒に考えながら読んでいく楽しみももらえる作品。Posted by ブクログ -
飛騨屋という材木商が最近木材を買い込んでいるらしいと噂を聞き、興味を持った剣一郎。
それは、飛騨屋の主人が行き倒れの病人をひと月も店で世話をし、医者に見せ、どうにか歩けるようにまで助けた善行に、その病人が4〜5ヶ月内に大火事が起こるから材木を買い込んでおけという言葉からだった。
それを聞いた剣一...続きを読むPosted by ブクログ -
街周りをしている最中に、気にかかるシーンを見咎めた剣一郎。
心臓にひと突きの死体が連続して見つかる。
初めはそこに関連性はなかったのだったが。
腕利きのころし殺し屋の存在が明らかになる。
風烈廻りの只野の父親は腕利きの定町廻り同心だった。
青柳剣一郎のようになってもらいたいと、息子を同じ同心ではな...続きを読むPosted by ブクログ -
これも傑作。
5年前、剣一郎が大店の店の周りで見たシーンから、未然に防ぎ大方の盗賊一味をひっとらえた「夜烏」という皆殺しをして金を強奪する一団。
たった二人逃したのは盗賊一味の頭、十兵衛と片腕と目される男のみ。
その一団が新しくメンバーを作り、江戸に戻ってきた。
それは青柳剣一郎に仕返しをするため...続きを読むPosted by ブクログ -
長男剣之介も見習いで奉行所に。
子供っぽかったのが、急にほう輩と悪所通いをして、夜遅くまで出歩き、翌日二日酔いの始末。
そんなおり、偶然居酒屋で出会った職人と思われる徳二郎と友人となる。二人とも親友と思える感情が。
そんな自説に七福神を名乗る盗賊団が犯行を重ねる。
人を殺さない、犯さない、店が潰...続きを読むPosted by ブクログ -
剣一郎は、ある殺人現場の傷跡にある男を思い出していた。
息子剣之介は、急に会えなくなってしまった友人、大助の行方を探していた。
ある大名の後取りをめぐる紛争が離れた江戸で暗躍。
剣之介の友人の命も関わる大事件に。Posted by ブクログ -
今回は剣一郎の長男剣之介14歳も重要なキャラに。
同僚が続けて3人、居合を得意とする侍に惨殺された。
奉行所の威信をかけて、剣一郎が全権を任される。Posted by ブクログ -
これも重厚な話で登場人物にも魅力があった。
付け火犯人と思われる(未遂)人物が捕まるが、いくら拷問をかけても一言も発しない。
みるみるうちに引き込まれる。
重なる探索にも、その背景が探れない剣一郎。
事件は思わぬ方へと転がり始める。
剣一郎の妻、多恵の頭の回転の速さと胆力を秘めた人物像もます...続きを読むPosted by ブクログ -
少しづつ評判が立つようになった辰吉。
御家人に奉公している時に身についた刀の目利き。
知人の刀商から時折助っ人を頼まれていた。
ある時、見た目には素晴らしい出来の刀の目利きを頼まれる。銘にある菊八という名前には記憶がないものの、その光には魅力があった。
十両で仕入れたというが、店の主人は何か嫌なもの...続きを読むPosted by ブクログ -
捕物の面白さや難しさに腕を上げると共に、のめり込むようになる辰吉だが。
おりさとの待ち合わせの時間に遅れるように。
二つのヤクザのくみの闘争問題と双方の親分が殺されて、事件は一気に動き出す。
恋の悩みが相手のおりさの幸せを考えると、、、。
新しい展開。Posted by ブクログ -
「約束の月」上下巻はシリーズ58作59作になる。
途中から読んでも十分に面白いこのシリーズ今回は上下巻でたっぷりと楽しませてもらった。
手代の清太郎がごろつきに襲われてはじまった話が、実は御烙印で、、となり。
そこへ将軍家の男子がどこにも養子入りができないような性格も悪く陰湿で冷淡な素行の悪い子供...続きを読むPosted by ブクログ -
小間物屋の手代、清太郎がごろつきに襲われた。寺の床裏で猫を探していた太助が偶然事件を依頼ている会話を聞いてしまい剣一郎に訴えたので、未遂に終わった。
その清太郎が、東北の藩の落とし胤とわかり。
小杉ワールド今回のお話は、この上巻に続き下巻が。
どっぷり浸かることができる至福。Posted by ブクログ -
シリーズ第11巻。
今回は、無実の手代、市助があるジゴロ市で死罪になろうとしていた。
先輩同心が調べている事件。
ほぼ冤罪で死罪になることが決まりかけた。
最後は奉行にも恥をかかせることになり、
いくら正義のためとはいえ、実際組織の中でやっていけるのか?ますます立場が思いやられる源蔵。Posted by ブクログ -
前巻あたりから、源蔵の生まれ変わって良きものとなろうとする元犯罪者を許すという傾向が強くなってくるが。
今回も、押し込みの大親分が垂れ込みで死刑になっている事件が掘りおこされる。
謎を幾重にも重ねて、最後まで読むものを飽きさせない筆力はさすがだ!
何人もの漢が登場する物語になっている。Posted by ブクログ