小杉健治のレビュー一覧

  • 絆

    ミステリーでここまで心に沁みる話は滅多にない。裁判の過程を辿り、明らかになっていく真実・過去の因縁・強い絆。 ミステリーとしてもすごいし、心に迫ってくる力も、最大級。 すごくいい本です。
  • 殺される理由 栄次郎江戸暦29

    話は、続く

    ある商人の妾を殺して自殺したとされた兄の無実を信じる妹の訴えを聞き入れ、栄次郎が、探索を始めた所、話が、だんだん大きくなって、とうとう、大名家の跡継ぎ問題にまで、行き着いた。この後も、栄次郎のお節介焼きは、留まる所を知らず、話は、まだまだ、続くのだろうな。
  • 父からの手紙
    とても悲しく切なくあたたかい作品でした。ミステリーとしてももちろん奥深くて面白かったですが、最終章の頃にはそれを上回る家族愛の深さに胸を打たれ涙が溢れました。「家族の幸福を考えるならまず自分が幸福にならなければならないー」麻美子の教訓が心に突き刺さりました。
    この「父からの手紙」という作品、父からの...続きを読む
  • 獄門首 栄次郎江戸暦27

    すっきりしない

    弥三郎の望むお家再興は、されなかった。けれど、もっと大きい陰謀は、潰えた。本当に、これで、良かったのだろうか?もっと、すっきりした解決は、無かったのだろうか?それと、前巻の続きの話なら、冬二にも、触れて欲しかった。
  • 殺し屋 栄次郎江戸暦28

    殺し屋の狙いは?

    七化けの悌次という凄腕の殺し屋に、命を狙われたのは?探索を進める栄次郎だったが、何と!自分だったとは!大御所絡みの訳ありの養子話には、気を付けねば。
  • 口封じ 栄次郎江戸暦25
    盗人の足を洗い、堅気になって、幸せを掴んだ男と、それを羨ましく思いながらも、盗人のまま、殺生に手を染めた男と、それを利用しようとした男達。一番悪い奴は、トカゲのシッポ切りをして、生きてるけど…まぁ、今迄の様には、出来ないだろうな。
  • 幻の男 栄次郎江戸暦26

    汚い!

    汚い!お家の再興を餌に、弥三郎を利用して、多分、秘密を知られた隠密を殺させ、使い捨てにした。冬二、音吉、弥三郎。何か悲しい話ばかりだった。
  • 忘れえぬ 風烈廻り与力・青柳剣一郎 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    毎回外れることがないこのシリーズ。
    今回は旗本に婿入りした当主に問題が。

    旗本の用人として働く矢崎平左衛門との会話で、青柳は奉行所が介入できない事情を知る。

    家族を殺された遺族が時を超えて、仇を打とうとする。

    結末は悲しくも、感動的。
  • 帰って来た刺客 栄次郎江戸暦24

    きっちり、始末を。

    十年前の闇太郎と、今の闇太郎。崎田孫兵衛も、やるじゃないか。ちょっと見直したかな。兎にも角にも、一件落着で、良かった。けれど、御徒目付の組頭、きっちり、始末をつけなきゃね。
  • 見えない敵 栄次郎江戸暦22

    うーん

    5年前の金貸し殺しと、50両の窃盗。別々の犯人が居て、話を、ややこしくしていた。また、栄次郎を亡き者にしようとする企みも有って、話が、余計に、ややこしくなって………栄之進の結婚は、また、無くなるのか?なかなか、すんなりとはいかないものだなぁ。
  • 致命傷 栄次郎江戸暦23

    紆余曲折の末に

    紆余曲折は有ったが、栄之進の結婚が決まった。さて、栄次郎は、どうする?どうなるのかな?清吉、なんて不運な男だろうと、呆れる思いで、読み進めていたら、あっと驚く結末だった。これからは、幸せになってもらいたい。
  • 辻斬りの始末 栄次郎江戸暦20

    やっぱり

    西京屋、あまりにも、良い人過ぎ!そんな人居る?という書き方だったから、私は、栄次郎より、ずっと前から、ひょっとしたら?と疑っていた。やっぱりね、っていう感じだった。悪い事は、出来ないな。
  • 赤い布の盗賊 栄次郎江戸暦21

    女は……

    山形屋、のっとりの図が、明らかになった。やっぱり、女は、怖いわ。今は、改心した赤間の繁蔵こと、金貸しの幸兵衛、自らの所業の償いの為に、人助けを続けて欲しい。
  • 影なき刺客 栄次郎江戸暦19

    要るかな?

    最初に有る、登場人物だが、内容に関わる者まで要るかな?何巻か前から有るが、正直、鬱陶しい。無い方が良いのでは?少なくても、私は、読まない。
  • 闇仕合(下) 栄次郎江戸暦17

    武士の世界は……

    おりくが、修羅の道から、救われるのは、死しか無かったのか?生きても地獄、栄次郎に殺されたのが、最後の救いだったのかな?
    しかし、岩渕平左衛門は、汚いヤツだ。隠居するくらいで、許されるのは、おかしい。武士の世界は、理不尽だ。
  • 微笑み返し 栄次郎江戸暦18

    恐ろしきは、……

    男は、ちょろい。ちょっと美人に、色目を使われたら、ころっと騙されて、情けないものだ。それに比べて、女は、したたかで恐ろしい。
  • 闇仕合(上) 栄次郎江戸暦16

    悪趣味

    闇仕合は、終わっていないって、どういう事なんだろう?もっと大きな闇が有るのか?生死をかけて、人を戦わせて、その勝敗を賭けて、見物して楽しむ。なんという悪趣味な話だ。気分が悪くなる。
  • 空蝉の刻 栄次郎江戸暦14

    苦しみの後の……

    大名家の双子の兄弟。兄は、藩主となり、弟は、兄に、何かが有った時の影として、生きなければ、ならなかった。どちらにとっても苦しい物だっただろうと思う。これからは、良い方向に、向いていってもらいたい。
  • 老剣客 栄次郎江戸暦13

    武士は……

    悪は滅ぶ、傍若無人、やりたい放題だった刃桜組は、成敗された。それぞれの親から望まれて、剣術の師に、成敗されたのだが、家柄やら、体面やら、武士の世は、とかく生きにくい。
  • 涙雨の刻 栄次郎江戸暦15

    恐ろしきは……

    今回は、栄次郎の師匠の吉右衛門の話だった。今迄後援をしてくれていた大和屋の急な裏切り、その裏には、先代の吉寿の娘おひでの思いが有った。げに恐ろしきは、女の恨み……