小田嶋隆のレビュー一覧

  • 日本語を、取り戻す。
    面白い!東日本大震災からコロナ禍までのコラムを集めた、4年前発行の本。表紙の通り、当時の政権を斬り捨てていますが、ただ罵倒するのではなくユーモアや自戒を加える語り口はさすが稀代のコラムニスト。もっと長生きして欲しかった…
  • 日本語を、取り戻す。
    2020年発行の本なので、話題が古いけれどおもしろい
    4年間って意外と多くのことが変わるんだなと思った
  • 日本語を、取り戻す。
    この、安倍さんやその政権の諸々の担当者が作った無意味な日本語を垂れ流す事態は、その後の首相やその政権の担当者たちが変革し、日本語を取り戻すことができたのだろうか?
    いやいや、そんなことは決して無いのだろう。
    願わくば、この著者の遺志を継いだ人が同じテーマでこの本の続編を出してもらえないものだろうか。...続きを読む
  • 諦念後――男の老後の大問題
    読み手の世代を選ぶ本。アラ還の僕にはどの節の内容も響きました。その中でも、

    「同窓会に出席してみた。」
    「麻雀を打ってみた。」

    が面白かったし、刺さりました。

    ”老い”というのは自分が思っている以上にきちんとやってくるもんなんだろうなあ、と思わせます。
  • 諦念後――男の老後の大問題
    小田嶋隆(1956~2022年)氏は、早大教育学部卒、味の素ゼネラルフーズ勤務後、TBSラジオのアシスタント・ディレクター、作詞家等を経て、コンピューター関連ほか、様々なテーマを論じるテクニカル・ライター、コラムニストとなる。
    本書は、集英社のPR誌「青春と読書」に2018年7月~2019年10月に...続きを読む
  • ザ、コラム
    白地に黒い字でタイトルと著者名のみのシンプルな表紙。まえがきによれば「独り言に近い」自薦コラム集である本書が出版されたのは2016年。
    目次から既に大真面目にふざけているのが、カッコいいし笑ってしまうのだけど、社会を見る目の先見性は今なお通用するものばかり。
    Twitterが更新されなくなってからそ...続きを読む
  • 小田嶋隆の友達論
    著名コラムニストの過去の作品を再編集したもの。好みはあると思うが、本質をつき、議論を恐れない舌鋒にある種の爽快感と快感を得ていた読書は多いと思われ、あまりにも早い逝去が悔やまれます。著者のメッセージはいつ読んでも時代のギャップを感じないと改めて感じた。
  • 東京四次元紀行
    コラムニストであった小田嶋隆氏が複数の雑誌に掲載してきたらし短編小説をまとめたもの。鋭いキレがある訳ではないが著者ならではの切り口や著者の実体験に基づくと想像される内容もあり楽しめる
  • 小田嶋隆の友達論
    もう、氏の知見を新たに拝見することは叶わない訳で、そんな中、新刊としてこういう書に触れられるのは僥倖。友達っていう、確かに考えてみれば曖昧な存在について、改めて立ち止まって考えてみるきっかけになりました。
  • 小田嶋隆の友達論
    「友達」という存在は、自分の年齢と共に変わってきます。
    特に濃密なのは、中学・高校時代でしょうか。
    「青春って、すごく密なので」という、仙台育英高の監督の言葉にみんなが共感したのは、そういう理由もあずかっているのだと思います。
    小田嶋隆さんは、「友達」についてどう考えているのでしょうか(故人なので、...続きを読む
  • 東京四次元紀行
    昭和も平成もずいぶんと遠い。私が子供のころの戦時中より遠い。ちょっと泣きたい。堅気じゃない人書かせるとうまい
  • 東京四次元紀行
    いろいろな試作的短編を集めたもの。断片集とでも言えるかも。残念ながら著者が死んでしまったため、このあとどういう方向に向かうことになるのか知ることはできない。
  • 東京四次元紀行
    著者の遺作となる最初で最後のショートショート。
    著者が生まれ育った東京で見たり聞いたり経験したりしたことが再構築されて小説化されている。
    夫々の作品は、一部を除いて著者の子供時代からの経験や記憶が基になっていると思われるが、内容は違っても自分自身も似たような経験をしていたような気がする。
    おそらくこ...続きを読む
  • 東京四次元紀行
    ゆっくりな日も。進む日も。
    まるで晩酌のように、好きな区から気の向くまま楽しみました^^

    知ってる東京と知らない東京。
    その中で生きる登場人物たちは、みんなそれなりに不幸だった。その仕方ない人間くささが切なくて魅力的で、ジタバタしてばかりの自分も励まされたような気持ちになりました。

    小田嶋さんの...続きを読む
  • 日本語を、取り戻す。
    はじめて著者のコラムを読んだのはバグニュースというパソコン雑誌だった。80年代半ばで高校生の頃だった。独特の語り口と考え方にすぐ夢中になったが、就職してからは疎遠のままであった。
    訃報を受け、久々に著者の作品を手に取った。題材は社会的なニュースになり、より広範な人たちに向け警鐘を鳴らすような内容に変...続きを読む
  • 東京四次元紀行
    この本をまさに読もうとしたときに、訃報を知った。
    本当に残念、悲しく寂しい。

    コラムニスト、いや文筆家として、誰よりも才能にあふれている人だと、私はいちばんに尊敬していたのです。
    あの辛口エッセンスが大好きだったのだ。

    この本も洒脱の効いたエッセイと思って読み始めたところ、なんと小説ではないか!...続きを読む
  • 街場の平成論
    平成元年は1989年、「ベルリンの壁」の撤去が始まった年であり、その後の東西ドイツ統一、ソ連を含めた東側陣営の崩壊、東西冷戦の終結へと向かっていく最初の年であった。また、この年の12月29日には、日経平均株価が38,915円の最高値をつけ、バブル経済の絶頂を迎えている。この年が絶頂であったということ...続きを読む
  • 人生の諸問題 五十路越え
    岡康道さんが鬼籍に入られたことが残念だが、「ショーケンの全盛期の短さが天才的だった」ことに通じる思いを抱く。
  • 超・反知性主義入門
    人間が感情生物であるからこそ
    「社会的な障壁を貫く本音」なるものが、判官贔屓とはまた違った意味で下駄を履き、SNSで闊歩する羽目になっているのかもしれない。
  • 日本語を、取り戻す。
    小田嶋さんの、軽妙だけどしっかりとした日本語で書かれた文章は読みやすくて、とても面白かったけど、扱われている事象がどうにも腹が立って読むのに中々に力が入りました。
    なんでこんな愚かな人達に国の運営なんて任せなきゃならんのだ。
    それを許してきたのが自分も含む有権者の怠惰だということが更に腹が立つ。

    ...続きを読む