小田嶋隆のレビュー一覧

  • 転換期を生きるきみたちへ
    2016年夏は執筆活動に大忙しだったらしいウチダ先生が解き放つ憂国のオムニバス。『街場の憂国会議』『日本の反知性主義』に続く第三弾。中でも、岡田憲治の「空気」に関する一筆は必読。あるのにない、とはこういうことか。
  • 転換期を生きるきみたちへ
    中高生ではないが読んだ。
    白井聡さんが書かれていたが、もう今の私たち大人はダメなので、若い人たちに頑張って欲しい。
    この本をどれだけの中高生が読んでくれるのか、自分の中高時代を考えると疑問だが、私たちが読んで、若い人にできるだけ伝えるということはできるかも。
  • 転換期を生きるきみたちへ
    今後の参考に。

    「職に就くことは自己実現のためでも夢をかなえるためのものでもない。」

    という一言には、なるほど。とちょっとカタルシスでした。
  • 転換期を生きるきみたちへ
    副題「中高生に伝えておきたいたいせつなこと」とあるように、中高生へのメッセージとして書かれた本。
    難しい内容でも平易な文章で書かれていて、著者が読者に伝えようという真摯な姿勢を感じた。
    高校生ごろに出会うととてもいい本のように思う。
    未来の日本を憂いて、どうにかしたいと真面目に思っている大人もいるん...続きを読む
  • 転換期を生きるきみたちへ
    高校生が文章を読むに当たり、基本的な考え方をあたえてくれる、良本。
    平川克美「人口減少社会について根源的に考えてみる」ではグラフの見方とともに、当たり前のようにように言われている言説について批判的な見方を示唆する。
    仲野徹「科学者の考え方-生命科学からの私見」ではパラダイムシフト、疑う、シンプルに考...続きを読む
  • 転換期を生きるきみたちへ
    【読書メモ】

    p185
    ・何のために勉強するのですか?
    自分の頭で考え、自分の言葉で自分の意見を言う。ただそのためだけに勉強するのです。山本義隆

    p190
    ・同じことを、違った側面から考える視点を与えてもらうためにディスカッションをするのです。当たり前のことですが、自分は自分の考えに染まりきって...続きを読む
  • ポエムに万歳!
    小田嶋隆が止まりません。
    単行本でも読みましたが、この度めでたく文庫本となったので、一も二もなく購入しました。
    著者は、「ポエム」が性質の悪い感冒のように社会に蔓延していると危惧します(いや、そうは言ってませんが、多分そういうことなのでしょう)。
    では、ポエムとは何か?
    実例を見ていただければ、たち...続きを読む
  • 転換期を生きるきみたちへ
    年代はあるにせよ転換期ということは認識しなければいけない。
    何でも吸収できる学生時代の脳は、なくした今になってほしくなるもの。無い物ねだりです。
  • 超・反知性主義入門
    ネット上でおなじみのコラムニスト・小田嶋隆による社会風刺論集。この手の本にありがちだが、どんどんよどんでいく世相に対する皮肉は言えても、「では、どうしたらいいのか?」という建設的な視点が、この本にはほぼ皆無に等しい。筆者の立ち位置は「左派リベラル」といったところだが、個人が持っている不満を筆にぶつけ...続きを読む
  • 超・反知性主義入門
    おもしろかった。ギャグというか、まあ、ユーモアですな。(笑)かる〜く読める、ああこういうこともまじめに勉強しなきゃな、でもとりあえずは目の前のオダジマさんの文章を楽しんどこうかな、みたいな。内田樹も村上春樹もそうだけど、なぜこの年代のこういう少女趣味(失礼)のオッサンたちがかく文章はおもしろいのだろ...続きを読む
  • 超・反知性主義入門
    『斜に構えた人間は嫌みでやな奴だ。が、自分が斜に構えていることを自覚して、それを幾分反省もしている人が、私は何故か好きだ。』と本書の中で著者はいっている。私は青春時代のある時期とそれにいたる少年時代の後期、まさに斜に構えた人間だったと思う。つまり、やな奴だったと思う。加えて、3人兄弟の真ん中、それも...続きを読む
  • 超・反知性主義入門
    物事を判断する。あるいは、事件の裏に何があるのかを見極める。批評家の言っていることが的をえているのかという事を判断するといった能力を少し得た。
  • 超・反知性主義入門
    日経BB連載中の「ア・ピース・オブ・警句」をテーマごとに編集したシリーズの最新作。
    ネットでほとんど全部リアルタイムで既読。実際その内いくつかは問題意識とともにシェアをした。でも、改めて時系列を思い出しながら読むと、謝罪会見、人質、号泣議員、高倉健さん、突然の解散
    NHK‥当時の報道の質量と政治の動...続きを読む
  • 超・反知性主義入門
    「日経ビジネスオンライン」の連載は時々読んでいておもしろいなあと思っていたが、本になったのを読むのは初めて。もうこれが5冊目らしい。
    「日経ビジネスオンライン」にこのコラムって合ってるのかなあと、「日経ビジネスオンライン」のその他の記事を読んだこともないのに思っていた。
    どのコラムも「着眼点がすごい...続きを読む
  • 超・反知性主義入門
    小田嶋さんは、文章を書くときの頭がいい。一つ一つの文章の締め方がいちいちオシャレ。さすが、コラムニストとして生きているだけある。とは言っても、けっこうついていけない部分があったりで、反知性主義章について理解が深まったかと言われると、口ごもる。半分くらい読んだところで、話題になってる『紋切型社会』に似...続きを読む
  • 場末の文体論
    著者のエッセイ3作目を読み飛ばして先にこっちを手に取ってしまった。
    相変わらず面白い。
    特に、著者の子供~学生時代への郷愁や、ご両親についての言及は非常に感慨深いものがあった。

    大学で学ぶべきものは仕事に役立つものだけで良いのか、という疑問は歴史学選考の私にはいたく共感できた。
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた
    グローバル化について本当の意味での豊かさを実現出来るの?と、問いかける一冊。教育や医療や昔ながらの商店街にもグローバル化を持ち込むことで、金銭的な豊かさは良くはなっても、二極化が進むだけだよ。中間層が一気に引き落とされるよ、心が貧しくなるよ、といった本。グローバル化に違和感感じる人にオススメしたい一...続きを読む
  • その「正義」があぶない。
    筆者が日経ビジネスオンラインで連載中のコラム「ア・ピース・オブ・警句」をまとめた2冊目の本。
    本書発刊の約3週間前に発売された『地雷を踏む勇気』は震災関連の話題が中心だったのに対し、こちらは震災関連(というか原発関連)の話題は6分の1。
    他、サッカー、メディア、相撲、日本人、政治というテーマ別にコラ...続きを読む
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた
    ポストグローバル社会論と日本の未来を考えるシンポジウムの記録。
    第2回の、イケダハヤト氏と高木新平氏の視点がユニークで面白い。
    マスコミ報道ではわからない橋下市長に選挙で敗れた平松氏の思想や人となりも知ることができる。
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた
    私淑する内田樹先生の参加している本です。対談をまとめた形の本なのですが、示唆に富んでいてとてもおもしろい内容でした。