小田嶋隆のレビュー一覧
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自分が読んだことのある氏の他の著作とは、少し趣を異にする本作。とはいえ、独特の視点はここでもガッツリ健在。自分もこれから歩んでいくことになる老後を、多少なりシミュレート出来た気になる一冊。Posted by ブクログ
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「ガンで死ぬことは、特急券を確保することに似ている」「還暦の男は多くの場合、独善的なオヤジに仕上がっているもの」「老後で大事なのは単純作業に身を投じること」「先送りこそ人類が生み出した最高のノウハウ」「結局、死というのは本人にとっては一瞬の通過点でも、残された人間にとっては膨大な残務処理の集積体」「...続きを読むPosted by ブクログ
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日本語を、取り戻す。
著者:小田嶋隆
発行:亜紀書房
2020年9月20日
人気、実力とも当代切ってのコラムニストが安倍政権時代に書いたコラムを、いくつか集めた本。言葉を扱うはずの政治家が、あまりにおかしな日本語を使っている様子を鋭くつくことで、安倍政権がまともに政治をしていない状況を指摘してい...続きを読むPosted by ブクログ -
やはりリアルタイムに読むコラムがいちばん響く。
けれど、古い記事でも著者の文章のリズム感が好きだ。
難しいけれど、なぜか拒否感はなくとても気持ちがよい。
こんなコラムリストにあこがれる。言葉にも文章にもできない凡人は。Posted by ブクログ -
メロドラマに感動するというのは、普段の自分より賢くなるということではなく、自分の規矩を取っ払い眠っている思い切り愚かな感情を解放させること。オペラでも義太夫でも、そこでは誰もが感情過多で、大袈裟で、身勝手で、常に自己憐憫の虜になっている。しかも、彼らは、たやすく激発し、ことあるごとに自暴自棄に陥って...続きを読むPosted by ブクログ
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共に都立小石川高校から早稲田大に進学。ひとりは、事の本質を寸鉄釘刺す毒っ気溢れるコラムを主戦場に相田みつをを「便所の神様」(まさに言い得て妙)と称し、時に物議を醸す社会風刺の名コラムニスト小田嶋隆、方や電通クリエィティブ部長の席を辞し、部下3名を引き連れ日本初のクリエィティブエージェンシーを立ち上げ...続きを読むPosted by ブクログ
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小田嶋さんのコラムをまとめた本。場末というのは赤羽のことらしい。巻末には津田大介氏との北区対談が収録。北区は中途半端だけど、JRと地下鉄の駅が多く交通の便はいいとのこと。小田嶋氏が小学5年のときに岩渕から梶原まで都電で英語塾に通っていた話に親近感を感じた。Posted by ブクログ
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限られたページ
限られた枠組み
の中で語られる「平成論」で
あるがゆえに
もうちょっと 読み進めてみたいな感
もうちょっと 論考を進めて欲しいな感
が 出てきてしまう
それでも
鷲田清一さんの
「小さな肯定」論は
かなり面白く読ませてもらいましたPosted by ブクログ -
9人の識者により、各テーマについて「平成」をまとめたもの。
編者が冒頭に指摘したように、統一的理論があるわけではなく、読後感はもやもやとしたものであるが、個々の論考は短く読みやすい。Posted by ブクログ -
読み終わってから数ヶ月たってしまったのでフレッシュな気持ちが思い出しにくい。
ア・ピース・オブ・警句のまとめなので、毎回読んでいる自分としては恐らくひとつ以外既読だった。
連載ではされていない「ここポイント」を太字にするのがいただけなかった。Posted by ブクログ -
もうこういった言説にほとんど共感を感じなくなってしまったなー。「現状は危機的だ」「政府はこんなにあくどい」みたいなのって、「ほんとにそうなの?それを示す証拠は?」とまず思ってしまう。
まあ内田センセイの七色のロジックを楽しめるという点では面白い。Posted by ブクログ