黒輪篤嗣のレビュー一覧

  • 新しい世界の資源地図―エネルギー・気候変動・国家の衝突
    ロシアとウクライナの戦争を契機に資源価格が高騰している背景をより深く知りたくて、本書を読んだ。地政学の第一人者である著者が、アメリカ、中国、ロシア、中東のエネルギー事情を丁寧に紐解いており、分かりやすかった。

    日本は東北大震災以降、原発稼働を最小限にしているため、電力供給を火力発電に多く依存してい...続きを読む
  • ワイズカンパニー―知識創造から知識実践への新しいモデル
    われわれの研究では、形式知と暗黙知を用いるだけでは不十分であることが示されている。リーダーはもう一つ別の知識も使わなくてはいけない。それはしばしば忘れられがちな実践知である。実践知とは、経験によって培われる暗黙知であり、賢明な判断を下すことや、価値観とモラルに従って、実情に即した行動を取ることを可能...続きを読む
  • ワイズカンパニー―知識創造から知識実践への新しいモデル
    感想
    新しいSECIモデルは、コトだけでなく、人間という不確定変数の多い部分のプロセスを示すことで、現場で使えるものに解釈されている(実践から生まれたものをまさに形式知にしたようなイメージ)

    評価

    内容
    知識創造理論を現在目線で捉えなおすこと
    【今までの知識創造との変化】
    存在範囲の概念が加わっ...続きを読む
  • レゴはなぜ世界で愛され続けているのか 最高のブランドを支えるイノベーション7つの真理
    世界的に有名なブロックメーカーであるレゴが、2000年代初頭に低迷期を迎え、それをいかにして乗り越えたかの企業の経営史書的なもの。

    内容としては1章から4章で、レゴには6つの基本理念があることの紹介から始まる。

    ①価値観が肝心
    ②果てしない試行錯誤が画期的なイノベーションを生む。
    ③製品ではなく...続きを読む
  • シンプル・ライフ 世界のエグゼクティブに学ぶストレスフリーな働き方
    以前読んだ『道は開ける』『マインドフル・ワーク』を補完する内容であると感じた一冊。
    一つの行為にきちんと意識を向けることが、いかに出来てなくて、いかに大切かが理解できた。
  • ハーバード流 逆転のリーダーシップ
    イノベーションを起こすためのリーダーシップ論
    原題は「Collective Genius」で、色々な才能を集めて大きなイノベーションを起こすためには、ということが書いてある

    洋書の和訳なので色々と読みにくいが、エッセンスを抜き出せばなるほど、と思える部分が多数

    まだ読んでないが「Work Rul...続きを読む
  • シンプル・ライフ 世界のエグゼクティブに学ぶストレスフリーな働き方
    成功者に聞いた、シンプルに生きる方法。
    成功者だって、成功するまではガツガツ・寝不足で働きまくったとは思う。今はシンプルに生きているんだろうけど。なんてヨコシマな見方もしてしまうけど、周りにいる「いい働き方」をしている人って、本に書かれているような生活をしている気がする。タイトルに「エグゼクティブ」...続きを読む
  • レゴはなぜ世界で愛され続けているのか 最高のブランドを支えるイノベーション7つの真理
     40年にわたり遊び続けている、このおもちゃについての成書を初めてしり、読んでみた。歴史から、近年の迷走、そして復帰への道を詳細にルポ。大体の流れは把握しているつもりだったが、多くの事実を新たにしり感動。
     アイデアブックや、30年くらい前にあったレゴ新聞なんかが取説以外の唯一の情報だった頃から比べ...続きを読む
  • ハイパーインフレの悪夢―ドイツ「国家破綻の歴史」は警告する―
    「国を打ち倒したかったら、まずは通貨を破壊せよ」
    想像を絶するハイパーインフレの実態。。。というか、ほとんどどのページを見てもパンが一日で30%値上がりした、とかそういう話ばかりで逆に眠たくなるくらいだ。

    1914年に50%程度だったドイツのエンゲル係数は、1919年には75%になっていたという。...続きを読む
  • エンパワード~ソーシャルメディアを最大活用する組織体制
    「グランズウェル」の続編的1冊。「グランズウェル」を理論編とすると、「エンパワード」は実践編。ソーシャルメディアを駆使し、全社一丸となってリアルタイムに顧客と対話できる組織とは?それを阻む障壁は?それを乗り越える処方箋は?と豊富な実例に基づいた、極めて有用な本です。マーケティングに携わる方、IT部門...続きを読む
  • エンパワード~ソーシャルメディアを最大活用する組織体制
    面白かった。特に米国社会の最新状況を分かりやすく気持ちよく解説していたので、勉強になった。ただ、理論化や一般化したものに説得性がなく、実際のロードマップを描くところまでは読者を動かせない感じはした。
    学び①グランズウェルという4つのテクノロジーの発展(モバイル端末、動画の普及、クラウドコンピューティ...続きを読む
  • 新しい世界の資源地図―エネルギー・気候変動・国家の衝突
    なんかすっげースラスラ読めるけどぶっちゃけ全然アタマに残ってねえ。
    タイトルの和訳に配慮というか苦労が見えた。
  • 経済学レシピ―食いしん坊経済学者がオクラを食べながら資本主義と自由を考えた
    経済学を料理と絡めて多面的に語ろうというところが野心的でステキ。
    経済といえばアメリカ(何せノーベル経済学賞受賞してるのは、ほとんどアメリカ)のところ、序章は「にんにく」、にんにくで経済を語ろうなんて突拍子な発想、読まずにはいられない、まずここにこの本の多くのエッセンスが詰め込まれていると思う。
    ...続きを読む
  • 経済学レシピ―食いしん坊経済学者がオクラを食べながら資本主義と自由を考えた
    1980年以降、経済学は新古典派だけになってしまった。イノベーションや行動経済学も組み込まれた付け足しでしかない。
    アメリカでは奴隷は財産であり、貸付対象、担保にもなった。
    1791年ハイチ革命で、フランスに反乱を起こし1804年に独立国となった。ルイ14世はルイジアナから撤退し、アメリカがこれを購...続きを読む
  • 経済学レシピ―食いしん坊経済学者がオクラを食べながら資本主義と自由を考えた
    経済学の教養本で、料理を入り口にしてるので読み物としても楽しめる。
    結局印象に残ったのが料理の豆知識、って章も多くありますが笑
    楽しめます、一読して損はないです
  • 新しい世界の資源地図―エネルギー・気候変動・国家の衝突
    地政学が流行った時期に見つけて購入。アメリカのシェール革命、ロシア、中東、中国のエネルギーを巡る情勢がNHKのドキュメンタリーのように克明に描かれている。事実の羅列ではなく実在の人物の言葉や行動と共に綴られており臨場感がある。中東の情勢に疎かったのでこの本でだいぶ勉強になった。

    一方で気候の章は自...続きを読む
  • ドーナツ経済
    河出文庫 ケイトラワース 「 ドーナツ経済 」

    経済学の役割を 経済成長でなく、貧困根絶と環境保全に求めた本。

    経済成長に 全人類の幸せはなく、貧困根絶と環境保全がなされた「人類にとって安全で公正な範囲」を バランスのとれた繁栄の道であるとしている

    経済学者に求められる思考
    *目標を変える〜成...続きを読む
  • 新しい世界の資源地図―エネルギー・気候変動・国家の衝突
    2023年5冊目。満足度★★★★☆

    「米国で最も影響力のあるエネルギー問題の専門家」による世界を読むとく書の最新刊

    500ページを軽く超える厚さに、怯みそうになるが、毎日少しずつ時間をかけて読み終えた。

    本書を読めば、エネルギー、気候問題や地政学の今に関する基礎的な知識を得られるであろう

    ...続きを読む
  • 新しい世界の資源地図―エネルギー・気候変動・国家の衝突
    米国のシェール革命がエネルギーを取り巻く地政学上のパワーバランスを一変させたことがよく分かる1冊だと思う。中東の複雑な歴史については改めて勉強が必要だと痛感した。
  • ハイパーインフレの悪夢―ドイツ「国家破綻の歴史」は警告する―
    第一次世界大戦後のドイツ。お金を大量にばらまきインフレを起こした。インフレは人々の生活を貧しくし、結果としてドイツがヒトラーによって戦争に進む要因になった。お金のばらまきという観点では、今の日本によく似ている。お金のばらまくことによって、お金の価値が減少し物価が高くなる。つまりインフレが起こる。ドイ...続きを読む