吉本隆明のレビュー一覧

  • なぜ、猫とつきあうのか
    ある猫好き作家くんが、この本についてどこかで語っていましたが、まだまだなんだそうです。なかなか、厳しい。まあ、しかし、猫が好きな人は読んで損はないと思いますね。
  • 開店休業
    思想でも、文芸批評でも、状況論でも、五十年間出ずっぱりで、巨人だのカリスマだの、でも死んじゃった、吉本隆明の、最後の著作かも。まあ、誰でも死んじゃうんですが。ほとんど要介護老人のわがままと、食いしん坊と、家族のヤレヤレ感がなかなか良い。吉本って、最初の頃から、貧乏生活の料理レシピを書いてたって知って...続きを読む
  • ひきこもれ~ひとりの時間をもつということ
    評論としてなら数ページでまとめられそうなことを
    うまくかみくだいて1冊に仕立てた本
    内容はともかく考えというものをひとに伝える手段として
    これはこれで良い方法なのかよくわからない
  • 真贋
    インタビューを書き起こしたものなので、吉本の本にしては
    簡単に読める。

    利と毒、の話と小説論が印象的。
  • 真贋
    インタビューを元に編集者がまとめた形になっていて読みやすい。全面的に同意できる内容とは思わなかったけれど、「善悪二元論の限界」はよかった。
    善悪二元論を推進しているのは間違いなくアメリカで、アメリカ発のソーシャルネットワークサービスだって二元論。ソーシャルと言いつつ、フレンドやフォロワーは好きな人、...続きを読む
  • 真贋
    【要約】

    【ノート】
    ・珍しく本屋で気になり、そのまま購入した。読んでる途中(昨日)、吉本さんの逝去。
    ・今まで吉本さんの著作を読んだことはなかったが、糸井重里さんがエラく推すので気になり始めた。
    ・サラサラっと読めるけど、もっと深いんだろうな。
  • 真贋
    時事、政治、人生、思想と様々な関心ごとについて吉本隆明の脳内をそのまま開陳したようなインタビュー。統計ではなく印象で語ると言いきっており、内容のほとんどが飲み屋のでのオヤジ談義のようで、吉本隆明だから活字になり出版されてるだけのことである。また、構成的に明確な主題もなく、話題がとんだりダラダラと続い...続きを読む
  • ひきこもれ~ひとりの時間をもつということ
    何か自分の身を立てるようなことを身につけるためにはまとまった、地味な時間が必要というのは、その通りだと心から思う。地道で孤独かもしれない、自分自身の時間をもつことの大切さに気づいたのは随分大人になってからだったので、子どもの時にこんな本を読みたかった。
  • 真贋
    高校の頃にはずいぶんとかぶれていた。ま、例の共同幻想論に。
    大学以降は肩の力の抜けた語りに魅せられた。
    生活する知識人、知識人的生活者、に。
    そんな吉本隆明による、大・放・言!
    きっと女性には受け容れがたいであろう母親責任論、戦中派の持つマチズモ、には苦笑い。
    そう、つい苦笑いしながら、またあの偉い...続きを読む
  • フランシス子へ
    猫下僕による、ご主人様の回顧録かと思いきや。えらい方向に脱線した。興味深くはあったけど。
    ここで語られるような関係を、猫と結んでみたい。私はどうも猫に嫌われる。
  • ひきこもれ~ひとりの時間をもつということ
    筆者は、ひきこもることは自分との対話の時間であり、これなしには自分自身の価値を作り出すことができない、と肯定的に「ひきこもり」を評価している。 個の力を信じ、むりやり何かをさせるのではなく自分で考えさせるということを基本に置いている。

    ひきこもった状態は、たしかに自分の時間かもしれませんが、これが...続きを読む
  • 超恋愛論
    後半はもはや文学論。
    著者の世代においては先進的な考えだったのだと思う。今の自分からすると、あまり目新しい感覚はない。
  • 超恋愛論
    恋愛の本質や理想の結婚生活とその背後にある日本の社会的な特質について書かれている。また、文学が恋愛をどう書いているかについても考察しており、その最期に筆者は「いちばん重たい経験は簡単には書けない」としている。恋愛の形態は変わっても恋愛感情の核の部分はいつの時代でも変わらず、私たちが実際に経験する恋愛...続きを読む
  • ひきこもれ~ひとりの時間をもつということ
    閉じた集団や閉じた考え方が大嫌いな吉本さん。
    大学生の頃、恩師の薦めで吉本隆明さんのぶあつくて赤いハードカバー「敗北の構造」を古書店で購入しました。きっと今よりも頭のよかったその頃でさえ理解するのが難しく読破することができませんでした。それはもう、プラトンなんかよりずっと難しく…
    この文庫は吉本隆明...続きを読む
  • 真贋
    故哲学の巨匠が普通に世の中の良し悪しを語ってみたと。吉本さん普段だいぶひねくれてたけど、今回は落ち着いてますな。三島のことも優しく語ってくれてありがとうと。いつか子供に読み聞かせよう。
  • 読書の方法~なにを、どう読むか~
    読書という行為についてや、具体的な本についての文章が収録されている。
    第1章と第2章はある程度興味深く読めたけど、具体的な本の話になりと不勉強故になかなか話についていけなかった。
    でも、太宰治が読みたくなりました。

    1番面白かったのは荒俣宏さんとの対談。
    テーマは恋愛小説。
    ラブ・ロマンスを「ほん...続きを読む
  • 超恋愛論
    漱石先生の作品が書かれている、ということで知人から借りた本。

    漱石先生の作品と、明治という時代の男女の恋愛がどのような特殊性をもっていたか、の批評(とまでいかないけれども)は合点のいく内容であった。特に、漱石作品のなかで“三角関係”の恋愛模様が多いこと、その根底にあるものは、明治時代において西欧を...続きを読む
  • 15歳の寺子屋 ひとり
    悩める中学生の息子に
    何か励ましの言葉をかけてやれないかと思って
    頼ってみた本。

    吉本さんは、
    中学生たちの質問に対して
    わりとのらりくらりとした感じでお話されます。
    こうしなさいよ、こうだよ、というよりは、
    もう少しあいまいな、
    ふわっとした、けれど自分が身をもって体験したからこそ言える言葉をか...続きを読む
  • 真贋
    当たり前のことをちゃんと言えるってすごいなぁーと思う。

    当たり前のことを堂々と言えないことって情けないけど沢山ある。だってなんとなく、とかだってそうなんだもん、としか言えないから。。

    自分に引き寄せて、でも独りよがりにならないように考えていくって素敵なことだなぁ。
  • 真贋
    戦争の見方が戦中・戦後で大きく変わった、という話が非常に印象的。

    現在の改憲論争について、意見を聞いてみたい。