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中山国はこの世から消え去るのか――。隣国趙と成立した講和は一方的に破棄され、趙の苛烈な侵攻は再開した。中山国の邑は次々に落ち、そのさなか中山国王も没した。そして首都の霊寿もついに陥落する。東西の辺土を残すのみとなった祖国の存続をかけ、楽毅は機略を胸に秘め、戦火の消えぬ中山を離れ、燕へと向かった。抗い難い時代の奔流のなか、楽毅はなにを遺そうとしたのか。
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Posted by ブクログ
終盤、楽毅が最後の城を攻める時敵の計略により王に謀反を疑われ楽毅は逃走、田文が城を攻め上がり自国の物だった城を取り返す。 この時涙してしまいました、積み重ねてきた物が裏切り計略により崩れていく人間関係とはもろい物だと思いました。
宮城谷昌光氏の楽毅・第3巻。 ここらへんで、楽毅がいかに名将と言われるかがよくわかりました。 平易な言葉ですが、とにかくカッコイイ!! 彼の行動の一つ一つに彼らしさがにじみ出ています。 将に、名将。
楽毅は善処するが、中山は滅び、趙の武霊王も後継者争いの波の中で最期を迎える。 後継者の指名は、難題が多く争いの種になることが多々あるのが現代でも同じように思う。 また、楽乗の言葉で面白いことのがあったので書き留める。 人が十の力を十出せば死ぬ。楽将軍は八でとめる。それにもかかわらず、敵が楽将軍をみれ...続きを読むば、十以上の力を出しているようになる。
趙との壮絶な戦いを凌いできたが、遂に中山は滅ぶ。中山を破った趙だが、主夫が足元を見誤り、後継者問題で内乱が起きる。楽毅のストーリーだが、趙での出来事が中心の巻である。
中山国の滅亡と大国趙での砂丘の乱がこの巻での主題になります。感じたのは盛者必衰であり、いち早く変化に合わせ決断。行動したものが栄えるということでした。 印象的な文章 ・目的がなければ努力をしつづけにくい。が、人が目的をうしなったときに、目的をつくるというのが、才能というものではないか。
中山国が世から消え去る時。楽毅は戦略で戦いながら、燕へと逃れる。 そんな中で起きた動乱。主父が黙殺した、子殺しと反逆。主の流れを見た占い。 それぞれの運命を、歴史の大きな流れとうねりを感じることができる。 あきらめと決意、覚悟が入り混じっていて、中国の歴史感を良く表しているのだろう。面白い。
前半1/3で楽毅は敗北。中山国は消滅する。後は趙の国の内乱。それはそれで面白いのだが、楽毅は何もしない。登場すらしない。それでいいのか。
中国戦国時代、楽毅の活躍を描いた物語の第3巻。祖国中山がどのような帰結を迎えたのか、趙の野望はどう展開していくのか、が第3巻の2つのヤマでしょうか。なかなかのドラマでした。 登場人物はそれぞれ個性的なのですが、本巻においては人相見、唐挙のキャラクターがなかなか素敵でした。
力の弱い者が強い者に対してどう戦うか。力押しだけでなく地の利や外交の駆け引きまでも巧みに使うことの必要性がよく分かる。
先を読むつーのはこういうことかと、感心しきり。 っても、実際使うことはないだろうけど。 話がどんどん動いて、ますます面白くなってきた。 残り1冊で、この話まとまるのか?
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