天狗争乱

天狗争乱

979円 (税込)

4pt

4.1

桜田門外の変から4年――守旧派に藩政の実権を握られた水戸尊攘派は農民ら千余名を組織し、筑波山に「天狗勢」を挙兵する。しかし幕府軍の追討を受け、行き場を失った彼らは敬慕する徳川慶喜を頼って京都に上ることを決意。攘夷断行を掲げ、信濃、美濃を粛然と進む天狗勢だが、慶喜に見放された彼らは越前に至って非情な最期を迎える。水戸学に発した尊皇攘夷思想の末路を活写した雄編。

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天狗争乱 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2013年03月02日

    幕末時、水戸藩の尊王攘夷派である天狗党の悲劇を描いたもの。
    水戸藩は、御三家でありながら尊王の旗を立て、当初は政治思想的に幕末をお膳立てした藩であったにもかかわらず、内ゲバを繰り返すことにより、維新時には全く政治力を失った。その中心にあったのが天狗党の争乱であり、この過程で多くの有為な藩士を亡くして...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年04月09日

    この天狗争乱が、はじめて読んだ吉村昭の本。

    独特の淡々とした文は、はじめ何も感情を感じ取ることができなく、
    これは小説なのかと戸惑った。

    しかし、読み進めていくうちに、この独特の文章から圧倒的なリアリティを感じることができるようになり、読後には、吉村昭の中毒にかかったように吉村昭の小説ばかりを読...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月17日

    勝者は讃え、敗者は美しく描く。幕末劇の定番。維新で日本は植民地になることを免れ、先進国の一員となる。開国派と攘夷派がせめぎあい幸運にも成し遂げられた奇跡。その過程で生まれた多くの犠牲。…元治元年、栃木町。悲劇が起きる。焼き払われた家並み。路頭に迷う町民。家族を殺され怒りは心頭に発す。天狗党憎し…舞台...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年09月01日

    桜田門外の変から4年。
    水戸藩では尊王攘夷派が台頭し、横浜から外国人を打ち払おうと挙兵した。
    天狗勢と呼ばれる集団は、水戸で反攘夷派の市川ら門閥はと対立し追放された頼徳軍、武田耕雲斎と合流し、一橋慶喜への望みを抱いて進軍する。

    幕末の波に翻弄されながらも志を高く死んだ天狗勢の生き様を描く。

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    Posted by ブクログ 2011年10月03日

    相変わらず小説としては「なってない」 (同じテーマなら山風の「魔群の通過」のほうが面白い) 。でも「こんな凄まじいことが現実としてあったのか」という事件としての衝撃性は相当なものだ。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2010年12月12日

    「桜田門外の変」の続きとして、その後の水戸藩と天狗勢のお話。前半は田中の極悪非道ぶりが書かれており、後半でやっと京都へという明確な目的を持った行動が書かれている。その京都へ行くまでのお話が、あまり面白くなくて★3つ。後半は、面白し。幕末の各藩の内情、今の日本の政党の内部と同じように、混乱を極めていま...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2012年03月21日

    桜田門外の変から4年―守旧派に藩政の実権を握られた水戸尊攘派は農民ら千余名を組織し、筑波山に「天狗勢」を挙兵する。しかし幕府軍の追討を受け、行き場を失った彼らは敬慕する徳川慶喜を頼って京都に上ることを決意。攘夷断行を掲げ、信濃、美濃を粛然と進む天狗勢だが、慶喜に見放された彼らは越前に至って非情な最期...続きを読む

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