教えてあなたの#キッカケマンガ【アニメディア×ブックライブ 特別連載企画】 第3回 徳井青空さん 人気声優に好きなマンガとそのキッカケをインタビューする特別連載企画!直筆サイン入りポラロイドのプレゼントも!

電子書籍ならではの魅力をお届けする、雑誌『アニメディア』と電子書籍ストア「ブックライブ」との特別コラボ企画。第3回は本企画初の女性声優として徳井青空さんが登場。大のギャグマンガ好きで、自らも4コママンガを執筆している彼女のルーツとなる作品について、熱く語っていただきました。

徳井青空 PROFILE【とくい・そら】
12月26日生まれ。千葉県出身。響所属。主な出演作は『ラブライブ!』矢澤にこ役、『ご注文はうさぎですか?』シリーズ マヤ役、『探偵オペラ ミルキィホームズ』シリーズ 譲崎ネロ役など。

私にとって、大好きなマンガは「描くために読む!」っていう感じです

徳井青空さん

――この企画では、ハマったり影響を受けたりした書籍についてうかがっています。徳井さんはお好きな作品から、どのような影響を受けましたか?

私は自分でもマンガを描くので、作者の方に注目して「こんなアイデアを持っているんだ」とか「こんな展開にするんだ」とか、作品のクリエイティブな部分に影響を受けることが多いですね。すごく素敵な見せ方をされていると、勉強になるなと感じます。私はとにかくマンガが大好きなので、マンガを読むと「めっちゃマンガを描きたい!」ってなるんですよ。だから、どんな作品でも新しい発見があると、自分だったらどうやって描こうかなと考えたりして、いろんな発想を自分のなかに取り入れたい気持ちになります。

徳井青空さん

――作品と出会うキッカケは、どのようなケースが多いですか?

大人になってからは、「今、この作品が面白いよ」と人から薦めてもらうことが多いですね。改めて思い返すと、逆に自分から人に薦めることは、あまりなかったかもしれません。「これが好きなんです!」とは、よくアピールするんですけど(笑)。薦められて読むほうが圧倒的に多いというか、好きなものは自分だけが好きでいたい気持ちもあるのかなと。
マンガ好きの方たちには「好きなマンガをオススメしたい派」と「自分のなかだけで盛り上がっていたい派」がいると思うんですけど、私は後者なんだと思います。

徳井青空さん

――ふだん、タブレットなどで電子書籍をご利用されることはありますか?

電子書籍を利用する機会は、まだそれほど多くないのですが、自分が出演したアニメの原作マンガをすぐに読みたくて、書店へ行く間も惜しくて電子書籍で買ったことはあります。電子書籍はいつでも読めるのがいいですよね。
最近は食べ物系のマンガがたくさん生み出されていて、仲のいい声優の方から『食男-食べる男子を見るマンガ-』(ふゅーじょんぷろだくと)とかオススメされているんですけど、そうやってオススメされた作品をその場で読めたらいいなと思うので、そこが電子書籍だったらすぐに探して読めますよね。まだまだこれからいっぱいマンガを読みたいなと思っているので、もっと電子書籍を利用していきたいです。

徳井青空さん

――徳井さんはご自身でもマンガを描かれていますね。『まけるな!!あくのぐんだん!』(徳井青空/KADOKAWA)はアニメ化もされました。

自分の作品がアニメ化されたら、こんなにもうれしいものなのかと、今まで自分が出演してきたアニメ化作品で喜んでいらっしゃった原作者の先生たちの気持ちを実感することができました。自分が作ったキャラクターをアニメーターの方々が描いてくださることや、声優の方の声がつくことが、どれだけうれしいことなのかを心の底から感じましたね。『まけるな!!あくのぐんだん!』は本当にスタッフにもキャストにも恵まれて、素敵な方々に作っていただけたので、最高のアニメになったと思います。

――マンガ家としてアニメに関わったことは、どういう経験になりましたか?

『まけるな!!あくのぐんだん!』では原作のマンガ家として作品に携わらせてもらい、脚本会議とかにも参加してアニメーション制作の裏側がわかったので、すごく勉強になりました。これから声優のお仕事をしていくうえでも、役に立つことをたくさん学べたんじゃないかなと思います。どういう部署の方が、どういう仕事をされているのかもよくわかりましたし。私たち声優は、1クールのアニメだと収録期間は約3か月ですけど、それより1年も2年も前から構想を練って、毎週みなさんで打ち合わせをして作られているじゃないですか。それだけ長い時間がかかっていることを思うと、本当にすべてのアニメ作品に拍手を贈りたい気持ちになりましたね。

徳井青空さん

――マンガが大好きな徳井さんにとって、これまでに出会った作品はどんな存在ですか?

私自身がマンガを描くこともあって、どうしても読むだけでは終わらなくて、そこから得たものを自分のなかに落とし込んで、マンガとしてアウトプットしたいと思っちゃうんです。そういう意味では、マンガは自分がインプットするもの、吸収できるものというイメージですね。私にとってマンガは「描くために読む!」っていう感じです。子どものころからずっと「読んでは描く」を繰り返してきたので、今も面白い作品と出会ったら絶対に何かを得たいと考えています。だから、マンガに触れることは「息抜きの時間」というより「何かを吸収する時間」という感覚が強いかもしれません。これからも描きたいマンガがいろいろあるので、いつかはそれも電子書籍で多くの人に読んでもらえるようになれたらいいなと思います。

徳井青空さん

My Favorite COMICS

こちら葛飾区亀有公園前派出所/秋本治(集英社)

こちら葛飾区亀有公園前派出所/秋本治(集英社)

私は弟がいることもあって、子どものころから「週刊少年ジャンプ」と「月刊コロコロコミック」で育ってきました。そのなかでも『こち亀』は本当に大好きな作品です。自分が知らないジャンルの情報が描かれているのが面白くて、逆に知っているジャンルが出てくると「わかってるな、両さん(両津勘吉)!」って思えるのが楽しいですね。秋本治先生の趣味の幅広さを感じます。あと、両さんはいろんな儲け話を考えるんですけど、その発想も大好きで、いつか参考にしたいなと思います(笑)。連載が終わったときはショックでしたけど、両さんは私のなかで永遠のヒーローです。
今は持っているコミックスの巻が飛び飛びなので、いつか全巻そろえたいと思っているんですけど、本棚に背表紙ではなく表紙を手前に向けて200巻をきれいに並べたいなと。壁一面を『こち亀』にしたいというのが将来の夢です。

ピューと吹く!ジャガー/うすた京介(集英社)

ピューと吹く!ジャガー/うすた京介(集英社)

基本的にギャグマンガは大好きなんですけど、そのなかでも『ジャガー』はシュール系とか幅広いギャグをやっているので勉強になりますね。私はお笑いも大好きなので、ジャガーさんから得たお笑いのツボも結構あります。好きなキャラクターを選ぶのは難しいんですけど……ハマーさんとか(笑)。もし身近にいたら、絶対に楽しいだろうなと思います。ハマーさんが必死で女の子にモテようとしている話とか好きですね。きっと共感している人がいっぱいいるんだろうなと思うと、ますます面白くて。
あと、うすた京介先生は絵のクオリティーもめちゃくちゃ高いんですよ。だからこそ細かい笑いも伝えることができて、そこが本当にすごいなと思います。

りりむキッス/河下水希(集英社)

りりむキッス/河下水希(集英社)

本作のヒロイン・りりむちゃんが大好きで、私の理想の女の子という感じですね。“小悪魔感”もありつつ、主人公の貴也くんのために一生懸命に手紙を書くところが健気で、その小悪魔感と健気さとのギャップがもうヤバくてドストライクです。河下水希先生が描く女の子って、めちゃめちゃかわいいじゃないですか。『いちご100%』とかも好きですけど、やっぱり私的には『りりむキッス』のお話の“まとまり感”が好みで、すごくいいなぁと思います。
こういう作品を読むと、私は主人公の男の子よりヒロインの女の子を好きになることが多くて、りりむちゃんを見ると、いつも「かわいいなぁ」とか「こういう女の子になりたいなぁ」と思っていました。

徳井青空さん

アオイホノオ/島本和彦(小学館)

アオイホノオ/島本和彦(小学館)

私は幼いころからマンガ家になりたかったので「マンガ家を目指す話」や「マンガ家になるまでのエッセイマンガ」も好きなんです。私も美術大学へ通っていて作品を制作することが多かったので、主人公のホノオくんが周りの人の作品を上から目線で見る気持ちとか、めちゃめちゃ共感できて、すごくわかるなぁと(笑)。あの美大生の心を鋭く刺してくる感じがたまらないですね。私が大好きなアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の監督・庵野秀明さんが登場してくると、やはり学生のころから奇才だったんだなと思います。
ドラマ版にもハマりましたね。主演の柳楽優弥くんの面白さにビックリして、大好きになりました。個性的なキャラクターが多くて、実在の人物は実写だとどうなるのかと思っていましたが、みなさんマンガ以上にソックリというか(笑)。お気に入りはジャンプ編集部のMADホーリィさん(演:佐藤二朗さん)です。

かりあげクン/植田まさし(双葉社)

かりあげクン/植田まさし(双葉社)

私は4コママンガが大好きで自分でも描いていますけど、子どものころから家に植田まさし先生や吉田戦車先生の4コマのコミックスがたくさんあったんですよ。そのなかでも『かりあげクン』は私にとってのバイブルで、4コマのタイミングやテンポはこの作品を読むことで身体に染みつきました。自分が4コマを描きたいと思うキッカケになった作品です。植田まさし先生は今でもずっと連載を続けられていて、そのほかにも『おとぼけ課長』とか『フリテンくん』とか、たくさんの作品を生み出されていて、本当にすごいなと尊敬しています。
幼いころはゲームのアンソロジー4コマも大好きで、自分でプレイしたゲームの4コマを描き始めたのがマンガを描いた最初です。そのキッカケとなり、今もこうして4コマを描いているのは植田先生のおかげですね。

コロコロ創刊伝説/のむらしんぼ(小学館)

コロコロ創刊伝説/のむらしんぼ(小学館)

私は「月刊コロコロコミック」で育ったので、「コロコロアニキ」(2014年より「月刊コロコロコミック」の大人版として刊行)は創刊号から買っています。子ども時代に読んでいたなつかしい作品の連載もありますけど、これは大好きな「コロコロ」がどんな風に作られていたのかがわかる実録マンガです。
のむらしんぼ先生以外にもたくさんのマンガ家さんが登場して、連載までの道程が描かれているんですけど、「こういう苦労があったのか」とか「こういう気持ちで編集部の人たちが作っていたんだ」ということがわかって、すごく面白いですね。大人になって自分が声優というお仕事をして、初めて作り手側の気持ちがわかるようになったので、子どものころに読んでいた作品の作り手側の気持ちに興味がわいてきます。子どもに媚びず、面白いものを提供して、それがウケるという「コロコロ」の連載作品や記事を、誰がどういう風に作っていたのか、勉強になることがいっぱいです。

徳井青空さん

徳井青空さん特別グラビアつき『アニメディア2017年12月号【ブックライブ特別版】』

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