いりこさんのレビュー一覧
レビュアー
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ネタバレ
騎士リゲインの革命の真実
前巻のクエンティンの登場から動き出した過去編。
学園編でちょくちょく出てきた革命の真実が明らかになります。
「完璧な騎士のあなたがいるから、私は完璧な王女でいられる」
リゲインの仕えたリルアーナ王女の言葉が、2人の関係を表してます。
主従と友情、燃える。
狂った王を殺しても、リルアーナを助けることはできない
それがずっと騎士リゲインの重荷になり、今にまで後悔が続いていく。
改めてファレルママとの出会いを読み返したくなります。一味違って見えて二度美味しい!!
なお、クレッサール編終了でリルアーナに纏わる話は全て明かされます。
細々した伏線が素晴らしいので -
購入済み
影の主役は皇妃様
自国の戦後処理のため、戦争を仲裁した帝国へ人質として送られたヴィオラ姫。
味覚が敏感で食べたモノに使われた食材がわかる、元日本人(転生者)
その味覚により弱っていた皇妃を毒から救い、リヒャルト皇太子の信頼を得て、その母親の皇妃とお昼を囲むようになる。
儚げだった皇妃が徐々に気力を取り戻し、皇太子を支えるために自分のできることをしようとする様がかっこいい。
皇帝を手のひらで転がせるようになるまでたくましくなりました。
この皇帝、最高権力者らしく絡みづらいキャラクターですが、強くなった皇妃に逆らえない様は序盤の意趣返しのようですっきりします。 -
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購入済み
怪盗クイーンからの予告状
2000年に発売された「いつも心に好奇心」に収録されてた分ですね。
お小遣い握って買いに行きました。懐かしい!
「クイーン」に「ジョーカー」に、「飛行船」に「人工知能」──。「この4つのキーワードを使って、ミステリー小説をお願いします。」青い鳥文庫20周年記念特別企画として編集部より、はやみねかおるさんと松原秀行さんに、このように原稿をお願いいたしました
…というのが「いつも心に好奇心」の紹介文です。
怪盗クイーンがシリーズとして独立する前の、夢水清志郎シリーズの中の1話としての話です。
もしかしたら上記の編集部のテーマがなければクイーンは産まれなかったのかもしれませんね -
ネタバレ 購入済み
悪役令嬢モノいろいろ
ネット広告にでてた「悪の華道を行きましょう」目当てで買いました。
いろいろ載ってるからお得じゃない?と思いまして。
悪の華道は悪役令嬢がしっかり悪役令嬢していました。
旦那さまも悪役で、これぞヒールカップル!
つい何度も読み返してしまいます。
もう一つお気に入りは悪役令嬢が修道院に行く話。
悪役令嬢の姉と断罪する側の妹が、手に手を取って修道院に入ります。
仲のいい2人ではありませんが、お互い憎からず思っている距離感がいいです。
悪役令嬢×百合がここまで親和性高いと思いませんでした。
婚約者が一枚上手な話もあったり、満足度高い一冊です。 -