奇妙な洋館に住む人形と影の不思議な日々…。
舞台は、顔のない一族「シャドー」と、その顔役として仕える「生き人形」たちが住む洋館<シャドーハウス>。シャドー・ケイトに仕える生き人形・エミリコは、ドジで失敗も多いけれど、ケイトの役に立てるよう一生懸命。毎日お部屋を掃除して、ケイトの「顔」として働く。そんな日々の中でエミリコは、「生き人形は余計なことを考えてはいけない」という教えに反して、「シャドーハウスってなんなのでしょうか?」と疑問を持ち始めてしまう…。
本作の魅力は、表向き幸せな日常の中で常に漂う不穏さです。エミリコたちは、「生き人形はシャドー家の役に立たなければいけない」という教えを信じて、どんなひどい扱いを受けても毎日幸せそうに働きます。生き人形たちが徹底された上下関係に疑問を全く持たないのはなぜなのか?この洋館には何か秘密があるな…という雰囲気がたまりません。
洋館と秘密、この言葉にピンときた方はぜひ読んでみてください。
一緒にこの不思議なシャドーハウスに迷い込みましょう。
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Posted by ブクログ
1~6巻
1巻時点では前評判と違って可愛くて不思議なほのぼの話であれ…?ってなったけどちゃんと不穏が襲ってきた笑
シャドーとか生き人形とかすすとか、とにかく設定が目新しくて面白い。
シャドーは顔がないのに同期会とかシャドーのみのシーンでも可愛くて笑えたりするのが凄い。愛しい。細かいコマ割りで笑えるシーンが多くて癒やされる。
絵も丁寧に描かれていて可愛い。マリーローズとローズマリーの身投げのシーンは美しくて…
話題になるのも納得の内容。
Posted by ブクログ
アニメ観て面白くて読み始めた。
明るいエミリコから元気をもらえる。
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10巻を読んでから再読。
冒頭の「あるところに貴族のまねごとをしている者(シャドー家)たちが住んでいました」って部分、元はミラーハウスでミラー家が住んでいたのを乗っ取ったからそういう表現なのかなと思った。
それと、ケイト様がすごく大切にされていたお人形が、エミリコがシャドー家に来る前にケイト様に贈ったものだったから、あんなに怒っていたんだとわかった。
そしてエミリコがそれをまた作り直すのもとても良かった。
この時からケイト様は1人で戦っていたんだ。
不思議な雰囲気
見ていて凄いなあと思ったのが、漫画の背景も含めた全てが手書きで描かれていることです!壁や置物などの質感や、ケイトから出るススの表現も全て細やかなペン使いからできています。ペンのタッチが多く、暗めでミステリアスな雰囲気を感じます。それがこの漫画の話とあっていて、統一感があります。
色々と謎の多い話で続きが気になりますね!
Posted by ブクログ
ネットの無料公開分を読み始めたときは、てっきりただ不思議な世界観のほのぼのした漫画だと思ってたのに……!
1巻ごとにジャンルが違うというか、主人公サイドの成長や発見に合わせて煤が払われるように屋敷の謎が明らかになっていく展開がたまらない。
後から最初の話を読み返すと、のんびりほのぼのした1巻の段階からすごく緻密に丁寧に伏線を積み重ねてることに気付いて驚いた。
こちらも不思議な話です
顔のないシャドー家のケイトさんと、その生き人形であるエミリコさんの、2人芝居みたいな作品です。ケイトさん、ベタが入っていて、どうやってもススを撒き散らかしてしまいます。
エミリコさんがそれを掃除するのが主な仕事になっていますが、ケイトさんの代理人?でもあるようです。
エミリコさんは可愛らしく、ローゼンメイデンより女の子っぽいです。パンも好きですしね。(でも生き人形らしいです)
影の顔
前半は影のケイトと顔のエミリコの不思議で微笑ましい日常が描かれて、1巻終盤で本来の「影の顔」としての役割が少しわかってきた。これからどんどん他の影と顔と関わりが出てきてどんな展開になってくのかすごく気になる。アニメも観てみたいな。