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匿名
タイムループという壮大すぎる能力にストーリーが進むにつれて制限を加えていくことで、後半詰将棋のような展開になっていくのが面白かったです。細かいことを言ってしまうと、すべての起点となる過去を変えたことで影が存在しなくなり日都ヶ島はそもそも飢饉を乗り越えられなかったのではと考えたり、あんなにも登場人物がそのまま存在する未来には辿りつかないと思ったりもしますが、無数に存在する並行世界の中で一番最高な未来がこのエンディングということでいいのかもしれません。終わりよければすべてよし。登場人物の誰もが精一杯生きる姿に胸を打たれました。
久しぶりに読み返して
夏だし…と久しぶりに読み返して、やっぱりめちゃくちゃいい作品。
何回でも読み返したいから、買ってよかった。
Posted by ブクログ
慎平と慎平の中にいるリュウノスケ、そしてウシオの3人で、常世にてシデと最終決戦。結末、潮を含め、竜之介や慎平の両親も生きている世界が再構築される。となると、これは「影の病」という昔からの伝承が存在しない世界なのか。ウシオが島に流れ着いた鯨の姿をしたヒルコを消したから、それに起因する事象は全て消えたという事なのだろうが、ループものは理解に苦しむ。
いつ会えなくなるか分からないから、会いたいと思ったら会いに行くべきだし、伝えたいことはちゃんと自分の言葉で伝えるべき。この作品を通して、より一層そう思う。特に地方に自分の故郷があって上京してきている人とかそうだよなあ。田舎での生活とか幼馴染とか羨ましい。
Posted by ブクログ
計10回のループ、そのほぼ全てが
毎度毎度クライマックスかのような盛り上がり。
慎平が絶対絶命に追い込まれる程に
どんどん面白くなっていく。
やっぱり ピンチって最高に面白い…。
あまりの盛り上がりの数々に
「もう終わるじゃん…」ってしんみりしてたら、
そこがまさかの折り返し地点だった時は
驚き過ぎて脳が360度回転。
その後、ループ能力に目覚めたわたしは
慎平と同じく、
「労働」という名のシデの魔の手から
命がけで逃げ続ける日々を送っています。
まだいけるやろ…!
おれのイベントホライズン…!!(貯金残高)
全139話、すべてを計算し完成させた状態で
3年間の連載が始まってるという
文字通り 完璧としか言いようのない
クオリティの高さなのでずっと面白かった。
ただ、一気読みは必須…!
これを3年間、毎週だったり隔週だったりで
追っかけてた読者さんたちには頭が下がります。
先が気になって気になって、
週のうち6日ぐらい睡眠薬飲むハメになりそう。
10回もループするような話の辻褄を
綺麗に違和感なく、
そして読みやすく整理整頓してるだけで
田中靖規先生の能力、ケタ違いにスゴい…。
間違いなくこの13巻分より多くの
情報ノートの数々を作られてるだろうし…。
スゴすぎます…。
しかも作画は、アシスタント無しのおひとりで…。
もう、土下座したくなってきた。
銃を構えた瞬間に 手元に銃が現れる慎平とか、
シデ戦の南雲先生とか、
最後まで3本釘で動き封じるの利用したりとか、
終盤の空襲のとこだけ規模がおかしいのとか、
自分は一気読みした身ですが
いろんなエピソードに思い出が詰まってる…。
背景から伝わってくる日都島の実在感が
ここまで感情に刺さってくるんだろうな。
個人的に、かなりの名作でした。
…とりあえず好きな順。
①南雲先生 ②潮 ③澪。
以上。
ありがとうございました!
Posted by ブクログ
清々しい読後感。
マルチエンディングのゲームを体験しているかのように、様々な悪夢を経てやっとたどり着いた。
地獄から現実へと。
かけがえのない記憶の糸をたよりに。
蜘蛛の糸ならぬ潮の糸か。
芥川龍之介ならぬ南雲竜之介か。
『サマータイムレンダ』 終劇
面白かった
全然知らない作品だったんですが、アニメ化されたのを知って、あらすじが面白そうだったのでマンガで一気に読みました。最後、うまくまとめていると思います。いい「エンディング」だったのでは?これからアニメも見てみます。
Posted by ブクログ
1-3巻辺りの圧倒的な物語への引き込みで思わず全巻一気に読んでしまった。
中盤辺りは最初の引き込みから期待した雰囲気とは異なってはいたものの「悪い」と思うほどの内容ではなかった。
8巻辺りで最後がどんなエンドになるのかはあらかた読めてはしまったものの、最終巻の背景やセリフ選びが特に良かった。
話が綺麗に完結して、その内容に自分も納得しているはずなのにその話の世界をもう少しで良いからのぞいていたい、と感じるような良作品でした。
始め方と終わり方が特に良い作品なので可能なら一気に読むことをおすすめします。
平行世界
こういう“平行世界”を描くとき、個人個人でイメージが違うし、現実証明出来ないファンタジーなので共有が難しい。
難解ながら共有することに意識を置いた秀作だと思う。
Posted by ブクログ
いやぁ、良い。
ループものってこうあるべきだよねという結末。
SFとかって現実から切り離されているわけだけど、その中でもどの部分を現実のルールに合わせるかというのは好みの問題で、そういう意味で『サマータイムレンダ』は非常に好みのSFだった。
最終話のカラー見開きとかも好きだなぁ。
Posted by ブクログ
すごい面白かった。しっかりとした伏線回収がされており、ただの漫画というよりは謎解きを進めていく一つの作品のように思えた。
内容としては少し難しいけど色んな人に読んで欲しい作品。
Posted by ブクログ
ジャンプに掲載されていた、タイムスリップ系サスペンス。主人公の慎平は、幼馴染の潮が死んだとの報を受けて東京から島へ帰ってくる。しかし、その死は他殺だった可能性があると知り、さらにおかしなドッペルんゲンガーの噂を耳にする。島に伝わる、自分と同じ姿をみたら死ぬという言い伝え、そしてその死の意味は何か。そして、海辺で潮に出会う。死んだはずだが、これは同じ姿をした潮ではない、影。そこで、島の人々が次々と蒸発し、影に取って代わられていることに気がついてしまう。黒幕を探して、いたらついに自分が消され、気がつくと島へくる時間へと巻き戻っていた。タイプリープしていることで、真相に近づいていく慎平。
読み始めたが最後、止まらない。一夏のサスペンス。
Posted by ブクログ
十全に理解できたとは言い難い。でも何だか凄い理論でクリアしたんだろうことは、ビシビシ伝わってきた。結局夢オチに近いものがあった気がするけど、トンデモ相手との戦いをクリアしたからこそ、日常が戻ったってことなんやね。よく分からんけど面白かった。実はSFって、そんな楽しみ方で良いのかも、とか思っちゃう。
Posted by ブクログ
難しかった…。
どうしてみんな生き返ったんだろう…。
ちゃんと全巻手元に置いといて、確認しながら読まないと駄目な気がする。
それはそうと絵柄がとても好きだった。
女の子はかわいくて、男の子はかっこよくてとても良い。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
シデを追い、ハイネの故郷へと足を踏み入れた慎平。シデの望むエンディングを阻止するため、ウシオ、「波稲」と共に最後の戦いへ挑む。果たして、結末は…!? ひと夏の離島サスペンス、ここに完結!!
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
面白かった!特に前半の、誰が敵で誰が味方かわからず、そもそも「影」が何者なのかもよくわからない状態のゾクゾク・ハラハラ感がたまりませんでした。後半のシデとのバトル中心になってからは、だんだん頭がこんがらかってきてしましましたが…。
主人公だけがタイムリープできるチート能力を持っているわけではなく、その能力に敵も気づいてゴリゴリ削ってくるという展開が、最後までどちらが勝つかわからない緊張感を保たせたのかなと思います。特殊能力を持つ主人公が出てくる漫画って、だいたい「最後は主人公が勝つんでしょ」という白けを感じてしまうのですが、当作品はそういうものを全然感じませんでした。