【感想・ネタバレ】血の轍 6のレビュー

若く美しい母・静子から溺愛されている中学2年生の静一。
クラスの女子・吹石に淡い思いを寄せたり、従兄弟のしげると遊んだり
ごく普通の中学生として暮らしていた彼の日常は
夏休み中に両親としげる一家との登山中に起きた事故から明確に壊れ始めます。
事故当時に母が取った行動が信じられず、彼女の一挙手一投足に過敏になる静一。
静一の心境を知ってか知らずか、吹石と静一の関係の進展を露骨に阻み、抑圧する静子。
抑え込んでいた苦しみと狂気を解き放ち始めた母と、静一はどう闘っていくのでしょうか?
事故の真相が明らかになるかどうか、というサスペンス要素もあり、
とにかく緊張感がすさまじい一作です。

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しげちゃん

おどろおどろしくて一時期読むのを中断していましたが、また再開しました。しげちゃんはこれからどうなるのか?
ハラハラします。

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2023年12月18日

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詰問

一旦は拒絶するも結局は母の元に戻る静一。今後幾度と無く出てくるが、散らかった部屋が異常な精神状態を表している。
決して片づけようとしない一郎が極めて家庭に無頓着で異様に見える。
しげるが落ちたときの記憶が改竄されている!?一転して母からの詰問。しげるは果たして。

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2021年12月02日

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狂気

お母ちゃん、おそろしい。自分の子供を何だと思っているんだ。恐怖からお母さんを選ぶ清一が見ていられない。

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2021年07月14日

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ここ最近読んだ中で1番背筋がゾッとする漫画作品です。
どんなホラーよりも怖い!
先が読めない展開で目が離せません。

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2020年07月06日

Posted by ブクログ

毒親の恐ろしい支配力。
抵抗虚しく、簡単に洗脳、従属してしまう静ちゃん…。
ホラーだなぁ。
顔芸がだんだん伊藤潤二化してきたよ。

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2019年12月30日

Posted by ブクログ

魔性にして聖女、最恐の毒母を描いた作品。下手なホラーよりよっぽどサイコホラーで闇が深いホームドラマかつヒューマンドラマ。

他の読者や吹石が言うようにたしかに静子は怖くて気持ち悪い。
息子を容赦なく問いただす鬼気迫る表情や軽蔑に顔を歪めて吐き捨てる一言には狂気すら感じる。

しかし私たちは一方的に彼女を非難できるだろうか?

巻末にはアルバムの写真や静一の作文、夏休みのしおりなどが挟まれ、それがなんともいえない複雑な余韻を残す。
アルバムの写真やそこに添えられた一言を見る限り、静子がどうしても最初から狂っていたとは思えない。
幼稚園に付き添うのは確かに過保護だが、子ども時代を思い出して見ればそんな母親はクラスに一人はいたし、その全てが家庭に破綻をきたしたわけでもない。
あの事件が起きるまで、静子は少し過保護だがどこにでもいる母親だった。あの「朝はん肉まん?あんまん?」のやりとりなどは非常にリアル。毎朝手をかけて朝ごはんを作る母親ってそうそういないよね、冷凍もので済ませるよね……。
きっと事件が起きなければ異常さが目覚めることなく、静一とも特に問題ない親子関係を築いていたはずだ。
静子が親に愛されなかったアダルトチルドレンであると過去が提示されたが、それとて現時点では本人の証言のみにとどまっているので、どこまで信用できるか怪しい。

静一の夏休みの日記は、静子の告白と合わせて胸が痛くなった。
毎日いとこと遊んだで埋め尽くされる栞を見て、たまらなくなる気持ちはよくわかる。
子どもを産んで育てたことない私でさえそうなのだから、その張本人に目の前で過保護と馬鹿にされふざけられたら……絶対に魔がささないと言えるだろうか?
もし「絶対にそんなことはしない」と断言できる人は想像力を欠いた偽善者にしか思えない。

静子は異常だ。それはそうだ。静子は狂ってる。おそらくそうだ。
だがその狂気は、私達の身近に潜んだ理不尽や抑圧の軋みだ。
関係が狂いだしてからの息子への過剰な執着と、最新刊での近親相姦的なスキンシップを見ると、理想とされる母親の枠組みからはみ出してしまった彼女が逃避先と新たな依存先を求めているようにも思える。
仮にそうだとしても息子への仕打ちは心理的そして性的な虐待であり、到底被害者とは言えないが、以前の静子が美しく優しい母として描かれているだけにやるせない。

あと作中だれも指摘しないのだが、中学生の息子がいるわりに静子は若くキレイすぎないだろうか……
アレが中学生の母親の平均レベルだったら顔面偏差値が高すぎるこの世界。

もう一点気になったのは、中学二年生の静一が性に対して無知というか、鈍感すぎること。
学校に行ってればフツウに保健の授業で習うだろうに、「なんだこれ」って反応が幼すぎる……
もし静子が故意に性的なものから遠ざけてきたのだとしたら辻褄が合うが、そんな伏線は一切なかったのでリアクションに違和感。

今後は空気すぎるパパの存在感が増すのかどうか(中学生の息子が一晩家出したのに「何も聞かないであげて」の一言であっさり引き下がるのはちょっと……母子のいちゃいちゃに突っ込まないのも不自然)静子の恐ろしさやキレっぷりはもう十分わかったので、そんな不安定な妻を持った旦那の視点で、静一との関係性を見てみたい。

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2019年10月23日

Posted by ブクログ

展開の遅さについて思わないところもなくはなかったが、6巻を読んで、ああこれはこういう作りなんだ、と。
木尾士目「五年生」を思い出すくらい、一晩を一巻かけて。
怖くなってきた。怖い。愛と思いきや、確かに怖い。
取り込み。共依存。

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2020年01月25日

Posted by ブクログ

もうやだ、怖い怖い。www
お母さん怖すぎなんだが、息子も息子なんだな。
しげちゃんの意識がもどってどうなるんだろう?
どうもならないような気もする。

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2022年11月20日

Posted by ブクログ

相変わらず病んでいますけれどもまあ、面白いし、良いんじゃないでしょうか…! それにしても台詞が少ないのに結構夢中で読めますから、やはり著者の筆力というのかな、が凄いんでしょう…きっと…社畜死ね!!

ヽ(・ω・)/ズコー

こういったテーマを男性作家が描いているということに驚きを覚えますよねぇ…ええ…さようなら…。

ヽ(・ω・)/ズコー

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2019年11月18日

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