【感想・ネタバレ】茉莉花官吏伝 十四 壺中の金影のレビュー

中華風の架空の世界が舞台。
自称「ちょっと物覚えがいい」後宮女官の茉莉花が、皇帝の珀陽にその才能を見いだされ、官吏として成長していくお話です。

この茉莉花の「ちょっと物覚えがいい」というのは、「一度見たものは忘れない」というすごい能力なのですが、そこで簡単に「天才のサクセスストーリー」へとは繋がらないのがこのお話の面白いところ。

珀陽からは理不尽とも思える難題を与えられ、若い女だからと周囲から舐められるのは普通で、うまくいかないことの方が多いかもしれません。

しかし、だからこそ、そんな逆境の中で徐々に才能を開花させ、最終的には周囲が期待した以上の功績をあげていくところは毎回、痛快ですっきりします。

また、皇帝としては完璧な珀陽が、茉莉花と二人きりの時には素の顔を見せたり、茉莉花もそんな「特別扱い」にドキドキしたりと、この二人の恋の行方も見どころです。

※同著者の『十三歳の誕生日、皇后になりました。』シリーズは本作のスピンオフ作品となります。

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陛下からの褒美で人の役に立つための運河建設地への確認の旅に出た茉莉花。そこは呪われた森の存在や賄賂、妓女の店同士の争いや商人への恩売りなど関係ないと思っていた点が繋がって大変な事件を解決していく。次は御史台が舞台。楽しみです。

#笑える #ハッピー #カッコいい

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2023年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回は茉利花が運河開墾のための現地再調査で地方に向かうお話。

これまでの案件がどれもこれもでかすぎたので今回のは慎ましやかに思えるなあ^^
なんというか、今の茉莉花さんには片手間仕事だよなあ。
それもあって本筋の案件以外に二つも三つも解決しちゃったよ!
しかも悪徳地上げ屋みたいなことをやってるのは……ますます笑顔で怖いこと出来るようになってきたのでは?
うん、成長したなあ(遠い目)

さて、次回から部署異動で新たなお仕事展開になるんだろう。
しかもよりによって御史台とは!
これは大きな不正の摘発とかあるんだろうなあ。
茉利花の策が今から怖い^^

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2023年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

花娘として一躍時の人となった茉莉花に与えられた次の仕事は、運河建設予定地の視察。
ところが視察先には『夜に通ると呪われる』という噂の森があり、茉莉花は不安を抱えながらも【骨董品盗難事件】【妓楼のねずみ捜し】【仮母の追い出し計画】という視察に関係のない人助けばかりをしてしまう。しかもそこで監査中の翔景と遭遇し…!?

表紙に翔景くんが居るだけあって出番が結構ありましたね。相変わらず面白くて有能なので、茉莉花とのコンビは見ていて楽しいです。
今回はいつもよりも気楽に仕事が出来るかな?…と思ったらそんなこともなく。人助けをしていたら、だんだん大事になってきて、最終的には一石…何鳥なんだ?(笑) 相変わらず無駄のないお得な活躍ぶりです。今回はさすがに珀陽の予想を超えたかな?

翔景くんの出世は嬉しいですが、その代わりに彼の仕事が回ってきてしまった茉莉花。次回は大虎と同僚になって頑張るのかしら~と想像しながら続きを待ちます。

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2023年06月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回はおつかいのついでに大きなことを解決する流れだったので、今までほどぶいぶい言わせる流れではなく。
茉莉花ちゃんいやがらせまでできるようになっちゃって…おそろしいこ…。

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2023年09月26日

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