【感想・ネタバレ】茉莉花官吏伝 十三 十年飛ばず鳴かずのレビュー

中華風の架空の世界が舞台。
自称「ちょっと物覚えがいい」後宮女官の茉莉花が、皇帝の珀陽にその才能を見いだされ、官吏として成長していくお話です。

この茉莉花の「ちょっと物覚えがいい」というのは、「一度見たものは忘れない」というすごい能力なのですが、そこで簡単に「天才のサクセスストーリー」へとは繋がらないのがこのお話の面白いところ。

珀陽からは理不尽とも思える難題を与えられ、若い女だからと周囲から舐められるのは普通で、うまくいかないことの方が多いかもしれません。

しかし、だからこそ、そんな逆境の中で徐々に才能を開花させ、最終的には周囲が期待した以上の功績をあげていくところは毎回、痛快ですっきりします。

また、皇帝としては完璧な珀陽が、茉莉花と二人きりの時には素の顔を見せたり、茉莉花もそんな「特別扱い」にドキドキしたりと、この二人の恋の行方も見どころです。

※同著者の『十三歳の誕生日、皇后になりました。』シリーズは本作のスピンオフ作品となります。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

購入済み

本巻もよかった

本巻は巻をまたぐことなく完結して読んでてホッとしました。城下町の花市というお祭りの花娘を任された茉莉花は5つの任務を言われる。そんな中で茉莉花を味方につけたいと考える臣下たちによるお見合い合戦が勃発したり恋も仕事も大忙しの巻でした。ラーナシュとの10年後の約束の1つが実行されることになるのも目玉です

0
2022年10月30日

Posted by ブクログ

白楼国の皇帝・珀陽のもとに茉莉花の見合い話が大量に持ち込まれる。秘密の恋をする珀陽と茉莉花のお見合いの対応が面白すぎる。
今回は、茉莉花ががんばるのがすごくよく分かるお話。今までもすごいがんばってたけど、今回は今までの自分だったら避けるようなことにも自ら挑戦するというもの。そしてそんな茉莉花を見る珀陽の愛おしげな雰囲気がたまらん。
茉莉花にこき使われるみたいな春雪とか、いい感じに騒ぐラーナシュとか、飛び火ダメージを受ける子星とか、周囲の様子も楽しい。
終わりで、作品がまだ続く仄めかしがあるのが、毎巻安堵する。次回も楽しみ。

0
2022年10月21日

購入済み

読み応えあります!

まだまだ先なんだろうと思っていたので、新刊の知らせにびっくりしてすぐ購入決めました。読み始まったら途中ではやめられなくてー。茉莉花を温かく見守る珀陽の様子もとても好ましいですね。物語としてはまだ1年経たないわけで、先がずーっと気になります。

0
2022年10月17日

ネタバレ 購入済み

茉莉花ってすごいなぁ

女の社会をよく分かっていて、かつ統括する力もあって機転も効く。
茉莉花ってすごいなぁ。
珀陽とのラブがもうちょっと欲しい❤️

0
2022年10月20日

購入済み

今までとちょっと毛色の違うお話でしたね。怒涛の展開が続いていたから一旦小休止なのかな。珀陽と茉莉花の関係が焦ったいながら、順調に育まれていることが分かりほっこりしました。

0
2024年04月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

次々と手柄を立てる茉莉花に見合い話が殺到し、珀陽と“秘密の恋”をしている茉莉花としては、彼がどう思っているかが気になるところ。そんななか、珀陽は茉莉花を”白楼国の女の子の憧れの存在”にするために、花市の「花娘」役に抜擢する。
茉莉花は見合い問題の解決をしつつ、花娘役をこなしながら珀陽からの一石五鳥を狙う無理難題に応えることに……。

相変わらず頭のいい人たちの話だなぁと思いながら読みました。一石二鳥でも十分すごいと思うのに五鳥とか…著者さんも毎回よくこんなに複雑な話を考えて書けるなぁと。
珀陽の頭の良さなら茉莉花落とすなんて楽勝じゃね?とか思うんだけど、恋と政治は違いますからね。今回はまだ白楼国内にお互いが居るから会えるだけマシだよね、とここまでついてきた読者は過去を振り返りながら見守っていますよ(笑)
個人的には、見合い相手3人+友情出演の彼には楽しませてもらいました。
花娘も最高の形で終わったし、言うことなしのラストでしたが、まだまだ白楼国で茉莉花がやることはたくさんありそうなので、次巻も楽しみです。

0
2023年05月01日

購入済み

淡々と進んでいく感じ?

展開としては、どの巻も難しい案件に知恵と記憶力をもって解決していく出世物語なんだけど、主人公が騒ぎ立てる性格でないなら、恋人や周りがもっとにぎやかで表情豊かだったらもっといいのになと思う。もう少しドラマチックだったらなと私的には物足りなさを感じる。

0
2023年02月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

他国で誘拐騒動に巻き込まれたり、戦争に関わったりしていた最近の茉莉花としては珍しくヤバいことの起こらない女の子っぽいお話だった^^
いや、茉莉花の思考的にはちょっと普通の女の子とはやっぱり違うのだけど。
とりあえず、花娘のために苦手な舞や琴を頑張る姿は彼女がまだまだいろんな方向に成長するんだろうなと思わせられる。
完全犯罪の計画とか危ない危ない笑 

あと彼女の性格もあるのだけど、このお話、恋のドキドキ感はあんまり味わえないんだよなあ。
そこは残念。

0
2023年01月24日

購入済み

鳴かず飛ばず

今までの展開からしてみたら今巻は起伏が少なく物足りなさを感じた。
ストーリー的に、どういう位置づけなのかも今は解らない。
今後、話が進んで初めて理解出来るのかも知れないけど、一休止したような印象。
次巻以降を愉しみにして待つ。

0
2022年10月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

このシリーズから恋愛を差し引いてしまうと物語が始まらないんだけど、個人的にはあまり恋愛面は求めていないので、この巻はそんなにだったかなぁ。ラナーシュさんの出番は少なかったけど濃かったね。

0
2023年03月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一から百まで感情を説明されてしまうので、恋愛パートメインになると白けちゃう。ただ今回で言うと、茉莉花がまわりの女の子と一緒の目線で仲良くなるつもりがないので、感情移入できなさはむしろ正しいのかもしれない。
ごりごり駆け引きが見たいです。

0
2022年10月17日

「女性向けライトノベル」ランキング